
独特な色と模様が特徴な小型のユーフォルビア属【ツルビニフォルミス】
面白い模様のユーフォルビアだね!
自根で育てるのはすごく難しいらしいよ!
この記事では実際に【ユーフォルビア・ツルビニフォルミス】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
その他にも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
我が家ではツルビニフォルミスを育てておりますが、接木されているものを育成しています。
ツルビニフォルミスを少し台木のついた状態で継ぎ降ろしをしていますが、完全に自根のツルビニフォルミスを育てたことは無いので、あくまでツルビニフォルミス(接木)の育て方と言う事でご参照お願いします。
それでは、どうぞ!
\気になる項目へ飛んでね!↓/
【ユーフォルビア・ツルビニフォルミス】詳細情報

| 植物名 | ユーフォルビア・ツルビニフォルミス 【学名:Euphorbia columnaris】 |
| 原産地 | ソマリア北部 |
| 分類 | トウダイグサ科、ユーフォルビア属 |
| 成長適温 | 夏型(24度~35度) |
| 成長速度 | 非常に遅い |
| 暑さ | 強い |
| 寒さ | 非常に弱い(7度以下は×) |
| 気候 | 日当たり、風通しの良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い用土 |
| 水やり | 成長期は用土がしっかり乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
独特な模様

成長は非常に遅い

自根で育てるのが非常に難しいとされる難物ユーフォルビア

そのため、ツルビニフォルミスは大抵接木で育てられている
接ぎ木のツルビニフォルミスはさらに珍奇さが増すね!
生育環境
ツルビニフォルミスはソマリア北部に分布しているユーフォルビアです。
さらに詳しく見ると、海岸に近い石灰岩大地、標高約300mで採取された記録があるようです。
ツルビニフォルミスの自生地周辺都市、ソマリア-Eyl(エイル)の年間平均気温は以下の通りです↓

グラフによるとEyl(エイル)の気温は年間で22度~32度まで変化し、1番気温の下がる時期でも、15度以下にはならないようです。
この事からツルビニフォルミスの成長適温は24度~35度で日本では春下旬~秋上旬が成長期になり、冬の寒さには非常に弱いことが分かります。
冬の時期、ツルビニフォルミスの耐寒温度は7度くらいと言われているので、念のため最低気温が10度以下になりそうなら、屋内に取り込んで暖かい場所で冬越しさせてあげましょう。
下のグラフはEyl(エイル)と日本(東京)の高湿日が何日あるかの比較表です↓

グラフを見るとソマリア北部-Eyl(エイル)は日本(東京)と比べると蒸し暑くなる日が多いことが分かります。
そのため、ツルビニフォルミスは日本の高温多湿の環境下でも暑さで蒸れてしまう事はあまり無いですが、無風の環境下では病気や害虫が発生する恐れがあるので、必ず風通しの良い場所で管理してあげましょう。
ツルビニフォルミスは夏の暑さには強いですが冬の寒さに非常に弱いので、冬は室内(温室)の暖かい場所で管理してあげましょう。
どうしても室内でも10度以下になってしまう場合は「ヒートマット」+「育成ライト」などを活用して冬越しさせてあげましょう。
冬越しには要注意だね!
日当たり

年間を通して日当たりの良い場所で管理します。
日当たりの良い環境で育てる為に、成長期(春~秋)には出来るだけ屋外で管理して日光に沢山当ててあげましょう。
夏の時期(7月~8月)は日差しが強すぎるので、少し遮光(20%ほど)してあげると安心です。
株の状態を見ながら置き場所を選んであげようね!
冬の時期(12月~2月)に屋内管理をしている時も出来るだけ、日当たりの良い窓辺などで沢山の日光にあてて育ててあげると耐寒性も高める事ができます。(夜間の窓際は低温になることがあるので注意!)
耐寒性が上がると、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるよ!
どうしても室内管理になってしまい、充分な光量を確保できない場合は「育成ライト」を活用しましょう。
育成ライトがあれば日照時間が短くなる冬の時期も「日光不足」になることなく冬越しさせる事ができるね!
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
ツルビニフォルミスは乾燥には強いので年間を通して乾燥気味に育てます。
基本的には用土がしっかり乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。
春
春、気温が20度を超えてくると休眠からあけて徐々に成長を始めます。
休眠からあけてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
ツルビニフォルミスの成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
日々の観察が大切だね!
夏
夏は成長期です、通常通り用土がしっかりと乾き次第、たっぷりと水やりをします。
夏場は気温の高い日中に水やりを行うと、日光により鉢が急激に暑くなり、鉢内の温度が急上昇した際に、根にダメージが出る事があります。
夏場の水やりは早朝か夕方以降の気温が低い時間帯に行いましょう。
1日中曇りの日は日中の水やりをしても大丈夫だよ!
秋
秋、気温が24度以上あるなら成長期です。
通常通り、用土がしっかり乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が15度近くになってきだしたら徐々に水を与える頻度を減らしていきます。
冬
冬の時期、気温が10近くになってくると休眠状態になり、成長が止まります。
断水気味の管理をしましょう。
月に1回、用土の表面が湿る程度の軽い水やりを行います。
冬の間は特に用土をしっかりと乾かせてからの水やりを意識しようね!
水やりをする時間帯としては、暖かくなってくる朝方か昼間に行います。
ツルビニフォルミス自生地周辺の降雨量について
ツルビニフォルミスはソマリアの乾燥地帯に自生しているユーフォルビアです。
参考程度にツルビニフォルミスの自生地周辺都市、Eyl(エイル)の年間降水量を見ておきましょう↓

日本と比べると明らかに降水量が少ないのが分かります。
降水量が一番少ない時期は1㎜程度、一番多い時期でも26㎜程度しか降りません。
このことからもツルビニフォルミスは乾燥に強いことがわかります。水の与えすぎには注意しましょう。
もちろん水を切りすぎても弱ってしまうので、自生地の降水量も参考にして自身の環境にあった水やり頻度を見つけてみてください。
用土

水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、軽石、ゼオライト)を混ぜた用土を使用しています。※水はけを良くするために用土はフルイにかけて微塵を取り除いておきましょう。
用土作りが難しい方は「塊根植物用の培養土」がオススメです↓
粒が硬くてすごく排水性が良いからオススメの用土だよ!
植え替え

ツルビニフォルミスは接木で育てている場合は2年~3年を目安に植え替えを行ってあげましょう。
植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、しっかりと用土を乾燥させておきます。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
植え替えは出来れば春(4月~5月)の間に行いましょう。
本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する季節までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるでしょう。
植え替えは植物の体力をいっぱい使うから休ませてあげる事が大事だよ!
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の成長が止まっている時期の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。
「春」が来てツルビニフォルミスが動き出すまで我慢しましょう。
植え替え後すぐの水やりは活力剤のメネデールがオススメです。
メネデールは発根や活着をサポートすることが出来るので、植え替え後のダメージを早く回復させることが出来ます。
メネデールは基本的には100倍に薄めて使ってあげると良いよ!
肥料

ツルビニフォルミスは自生地では栄養分が少ない地域(土壌)に自生しているユーフォルビアなので、基本的に肥料はあまり必要ありません。
ですが、接木で育てられている場合は「台木」に栄養を与える為に定期的に肥料を与えてあげましょう。
植え替え時に「元肥」を与えたり、成長期には「追肥」を行いましょう。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料だよ!
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
施用後、養分がゆっくりと長期間にわたり放出される肥料のことです。
1度に溶け出さず、土壌中で少しずづ溶けて、植物が長期間吸収できる形で供給されるので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
肥料やけを起こしたら、根から水分が吸収できなくなっちゃうよ!
追肥として液体肥料を与える場合は月に1回~2回程度、規定より薄めた液肥を与えましょう。オススメは(ハイポネックス)です。
ですが、液体肥料を多く与える事によって起こる肥料焼けや肥料過多には注意が必要です。
春の時期、最初に液肥を与える場合は記載の分量の半分で希釈して与えてあげるのがオススメです。
肥料が上手く吸えて、成長が活発になっていることが確認出来次第、徐々に液肥の量を増やしてあげると良いでしょう。
1つ1つの植物にあった肥料の与え方を調節していこうね!
置き肥を与える場合は、成長期に用土の上に置くだけです。
水やりのたびに緩効性の固形肥料が少しずつ溶け出して肥料成分がゆっくりと効いてくるのが特徴です。
固形肥料(置き肥)の注意点としては固形肥料が直接、株や根に触れないように注意しましょう。
オススメは「マグァンプK小粒」です。
追肥のマグァンプK小粒に関しては用土の表面に一定量ばらまくだけで良いので、使い勝手も良くオススメです。
また、肥料を与えられない場面(植え替え直後や植物が弱っている時)では定期的に「活力剤」を与えてあげると元気に成長してくれます。
オススメの活力剤はリキダスです。
リキダスとは?
植物の根張りや養分の吸収をサポートする活力剤です。
3種の有効成分「コリン、フルボ酸、アミノ酸」+「各種ミネラル」なども含まれているのが特徴。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がリキダスには入っていないため、肥料過多などの心配もありません。
病気、害虫

ツルビニフォルミスは弱っていたり、乾燥した風通しの悪い環境で育てていると「ハダニ」や「カイガラムシ」が付くことがあります。
ハダニは目視では見つける事が難しいほど白く小さな害虫で植物を吸汁し、吸汁された箇所は黄色く変色してしまいます。多く発生するとクモの巣のような糸を植物に張り巡らてみるみる増えていってしまいます。
ハダニが発生してしまった場合は水で全て洗い流したあと殺虫剤を吹きかけて殺虫、予防をしてあげましょう。
カイガラムシも吸汁性の害虫ですが、体長は2mm~6mmほどで目視で確認することができる害虫です。
カイガラムシは繁殖力も高く、殺虫スプレーが効かない個体もいる厄介な害虫です。
またカイガラムシの排泄物は「すす病」の原因となってしまうので、見つけ次第、ピンセットなどで全て取り除き、害虫予防の為に殺虫剤を散布しましょう。
すす病とは?
植物の汁を吸う害虫(アブラムシ、カイガラムシなど)が排泄物として糖分を排泄し、その害虫の排泄物にカビが生えた状態をすす病という。
オススメの殺虫スプレーは「ベニカXネクストスプレー」です。
害虫は同じ薬品ばかりを散布していると耐性を得てしまうので一つの殺虫剤を使用するのではなく、それぞれ違った殺虫剤を定期的に散布し、害虫を根絶しましょう。
害虫は一度発生してしまうとかなり厄介なので、発生する前の予防が肝心になってきます。
そのため、害虫が発生しやすい時期(5月~10月)は月に1回程度、定期的に害虫予防のスプレーを散布し、「オルトランDX」などの薬剤も活用しながら害虫予防をしておきましょう。
日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事だよ!
最後に

ツルビニフォルミスは自根で育てる事が難しいと言われる難物ユーフォルビアです。
接木の状態なら育てることはあまり難しく無いですが、寒さには弱いので注意が必要です。
冬の時期は室内の日当たりの良い場所で管理してあげましょう。
また、育成ライトやヒートマット、サーキュレーターを使用してあげると調子を崩すことなく冬越しする事ができるので、活用していきましょう。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!
