【アグラオネマ・ピクタム・トリカラー】葉が白と、緑、濃緑の迷彩模様のアグラオネマ属。
非常に迷彩模様がカッコ良く人気の植物です。
迷彩模様がすごくかっこ良いね!
斑の色が3色だと「トリカラー」4色以上は「マルチカラー」と呼ばれているんじゃよ!
この記事では実際に【アグラオネマ・ピクタム】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
そのほかにも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
\気になる項目へ飛んでね!↓/
アグラオネマ・ピクタム詳細情報
植物名 | アグラオネマ・ピクタム(トリカラー) |
原産地 | インドネシア、スマトラ島 |
分類 | サトイモ科、アグラオネマ属 |
成長適温 | 春~秋(20度~35度) |
成長速度 | 速い |
暑さ | 強い |
寒さ | やや弱い(5度以下は×) |
環境 | 直射日光の当たらない日当たりの良い場所、風の流れがある環境 |
用土 | ある程度の水持ちと水はけの良い用土 |
水やり | 成長期は用土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
葉は3色の迷彩模様が入っています。
葉が成長するごとにはっきりと斑の模様が出てきます。
非常に色のバランスが美しい品種のアグラオネマ・ピクタム・トリカラーです。
成長するにつれて模様がはっきりしてくるからワクワクしちゃうね!
生育環境
インドネシア、スマトラ島に自生しています。
成長適温は20度~35度で日本では春~秋が成長期になります。
アグラオネマ・ピクタムは高温多湿の環境を好むので蒸し暑い日本の気候が大好きです。
アグラオネマ・ピクタムは寒さには弱いので、出来るだけ気温が10度以下にならないように管理してあげましょう。
5度以下になっても直ちに枯れてしまう事は無いから気楽に育ててみるのじゃぞ!
日当たり
年間を通して直射日光の当たらない、日当たりの良い場所で管理します。
アグラオネマ・ピクタムは耐陰性があるので、あまり日当たりが良くなくても問題なく育ちます。
ですが、光量不足だと徒長して弱弱しい姿になってしまったり、葉が黄色く変色して枯れてしまったりする事があります。
置き場所としては、部屋の日当たりの良い窓辺か、成長期(春~秋)なら屋外の半日陰で管理してあげると元気に育てる事ができます。
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
アグラオネマ・ピクタムは熱帯の植物で水を好むので、成長期には非常に水を欲します。
ですが、鉢内に水が停滞したままになっていると根腐れを起こすことがあるので注意が必要です。
成長期には用土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
春
春、気温が15度~20度を超えてくると休眠状態から空けて徐々に成長を始めます。
休眠状態から空けてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
アグラオネマ・ピクタムが動き出して来たら成長に合わせて徐々に水の量を増やしていきましょう。
成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
日々の観察が大切だね!
夏
夏はアグラオネマ・ピクタムが1番成長する時期です。用土の表面が乾いたら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
秋
秋、気温が20度以上あるなら成長期です。
通常通り、用土の表面が乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が10度を近くになって成長が鈍化してきたら徐々に水を与える頻度、量を減らしていきます。
冬
冬の時期、アグラオネマ・ピクタムは寒さに弱いので気温が10度以下になってくると休眠状態になり、成長が止まります。
水やり回数を減らして(用土が乾いてから5日後ぐらい)樹液の濃度をあげてあげると凍結を防ぐことが出来て、耐寒性を高めることが出来ます。
冬の時期は特に水の与えすぎには気を付けるのじゃぞ!
用土
ある程度の水持ちと通気性のある用土を使用しましょう。
我が家のには市販の観葉植物用土に赤玉土とパーライトを少し混ぜた用土を使用しています。
パーライトとは?
空気を多く含み、用土に混ぜると大量の空気を供給して、通気性を改善してくれます。
用土の中の通気性が上がると植物の根に酸素が行きわたって、根をよく伸ばして元気に成長することができます。
用土も様々な作り方があるから試行錯誤してみようね!
植え替え
アグラオネマ・ピクタムは根の張りが早い植物なので1年~2年を目安に植え替えを行いましょう。
植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、出来るだけ用土を乾燥させておきます。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためじゃよ!
植え替えは出来ればアグラオネマ・ピクタムが動き出す春(4月~6月)の間に行いましょう。
本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する「冬」までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるでしょう。
もし、「春」に植え替えが出来ずに「秋」に植え替えを行う場合は出来るだけ根をいじらないような植え替えを心がけましょう。
「秋」に大胆に根を整理してしまうと成長が止まってしまう「冬」までにしっかりと根を張ることが出来ず、調子を崩してしまうためです。
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の成長が鈍化している時期の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。
春が来て植物が動き出すまで我慢しましょう。
\ポイント!/
アグラオネマ・ピクタムは成長するにつれて株元から根を出すので、根が用土の上にあらわになってきます。
そのままでも特に問題は無いですが、用土の上に出てきている根を埋めてあげる事でさらに成長を早める事ができます。
用土を上に足すことが難しい場合は「水苔」を巻いてあげるのも効果的です。
いずれも植え替えまでの対処法なので、植え替え時には出てきている根がすべて埋まるように深く植えこんであげましょう。
増やし方
アグラオネマ・ピクタムは成長期に「水挿し」「茎伏せ」で簡単に増やすことができます。
水挿し
気温が20度以上ある成長期に行います。
茎伏せ
水挿し同様、気温が20度以上ある成長期に行います。
水苔はニュージーランド産が不純物も少なくてオススメじゃよ!
肥料
アグラオネマ・ピクタムは植え替え時に元肥、成長期(春〜秋)に追肥を与えるとさらに元気に成長してくれます。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける為に最初に入れる肥料です。
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
肥料の溶け方を遅くしたもので、植物の成長に合わせてゆっくりと土に溶けだす肥料。
植物が肥料を欲しい時に必要なだけ肥料成分を与える事が出来るので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
元肥だけでも成長させることは出来ますが、もっと成長させたい方は成長期(春〜秋)に追肥を行いましょう。
追肥として液体肥料を与える場合は月に1回~2回程度、規定より薄めた液肥を与えましょう。オススメは(ハイポネックス)です。
ですが、液体肥料を多く与える事によって起こる肥料焼けや肥料過多には注意が必要です。
春の時期、最初に液肥を与える場合は記載の分量の半分で希釈して与えてあげるのがオススメです。
肥料が上手く吸えて、成長が活発になっていることが確認出来次第、徐々に液肥の量を増やしてあげると良いでしょう。
液肥は薄めを意識しようね!
置き肥を与える場合は、成長期に用土の上に置くだけです。
水やりのたびに緩効性の固形肥料が少しずつ溶け出して肥料成分がゆっくりと効いてくるのが特徴です。
固形肥料(置き肥)の注意点としては固形肥料が直接、株や根に触れないように注意しましょう。
オススメは「マグァンプK小粒」です。
追肥のマグァンプK小粒に関しては用土の表面に一定量ばらまくだけで良いので、使い勝手も良くオススメです。
また、肥料を与えられない場面(植え替え後や植物が弱っている時)では、活力剤のメネデールなどを活用しましょう。
メネデールとは?
植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。
害虫
アグラオネマ・ピクタムは、乾燥していたり、風通しが悪かったり、株の調子が悪い場合は「ハダニ」や「カイガラムシ」などの害虫が発生することがあります。
害虫が発生しやすい時期(6月~9月)に月に1回のペースで「オルトランDX」を用土に撒いたり、「ベニカXネクストスプレー」などを吹きかけると安心です。
日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事じゃよ!
最後に
アグラオネマ・ピクタムは高温多湿に強く、耐陰性もあるので室内で育てやすい植物です。
気を付けるべきは直射日光にあてない事と、過度な寒さにあてない事です。
また、葉水もこまめにしてあげると葉を綺麗に保つことが出来て、害虫予防にもなり、綺麗なアグラオネマ・ピクタムを育てる事が出来るでしょう。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!