
【モンビレア・残雪の峰】名前の通り、峰に残る残雪を思わせる風貌をしており、荒々しく誰も想像がつかない成長を見せてくれるのも魅力。
個体差が激しいため、これぞ唯一無二のサボテンです。
同じ残雪の峰でも形が全然違うから面白いね!
個性的って言葉が一番似合う植物かもね!
この記事では実際に【モンビレア・残雪の峰】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
そのほかにも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
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【モンビレア・残雪の峰】詳細情報

| 植物名 | モンビレア・残雪の峰(セレウス・スペガジニー・クレステッド) |
| 原産地 | ブラジル、アルゼンチン、ボリビア、パラグアイなど |
| 分類 | サボテン科、セレウス属(モンビレア属) |
| 成長適温 | 春、秋(18度~30度) |
| 成長速度 | 遅い~普通 |
| 暑さ | 強い |
| 寒さ | やや強い(0度以下は×) |
| 気候 | 日当たり、風通しの良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い用土 |
| 水やり | 成長期は用土がしっかり乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
残雪の峰はセレウス・スペガジニーという細長い柱サボテンの綴化(てっか)個体。
個体差が激しく、一株一株の形が大きく違うのも魅力。


頭頂部(成長点)棘の部分には白い綿のようなものが生えており、まるで峰に残る残雪のよう。

通常は全体的に青白い色をしているが、秋~冬にかけて寒さに当たると赤紫色に紅葉して季節の変化も楽しめます。
生育環境

残雪の峰(セレウス・スペガジニー)の自生地はグラン・チャコ(Gran Chaco)地域を中心に分布するサボテンです。
グラン・チャコ(Gran Chaco)とは?
南アメリカ中央部に広がる巨大な乾燥平原地域の事です。
4つの国(アルゼンチン、パラグアイ、ボリビア、ブラジル)にまたがり、面積は約100万㎢とされ、日本の約2.5倍もの面積があります。
環境としては、乾燥林とサバンナが混じる独特の環境で、低地の乾燥林や低木林の中に混ざって自生しているようです。
残雪の峰の成長適温は18度~30度で日本では春、秋に成長が活発になります。
乾燥した環境を好む残雪の峰は日本の湿度の高い夏の時期は苦手で成長が鈍化します。
夏の時期はできるだけ風通しの良い場所で管理して蒸れないように注意しましょう。
冬の時期、残雪の峰は寒さには耐性があり0度近くまで耐える事が出来ますが、念の為、最低気温が3度くらいになる場合は屋内に取り込んで冬越しさせてあげましょう。
サボテンは意外に耐寒性もあるんだね!
日当たり

年間を通して日当たりの良い場所で管理します。
春、秋の成長期は屋外で日光に沢山当ててあげましょう。
残雪の峰は夏場の直射日光に当ててしまうと株焼けしてしまう事があるので、夏場は寒冷紗などで遮光(20%ほど)するか、直射日光の当たらない明るい環境で管理してあげましょう。
冬の時期に室内管理をしている時でも、出来るだけ日当たりの良い窓辺に置いて、沢山の日光に当ててあげると耐寒性も高める事ができます。
また、冬の間、室内管理をしていた株を屋外管理に移行した際にいきなり直射日光(強光)に当ててしまうと株焼けを起こしてしまう事があるので注意が必要です↓

室内管理をしていた株は急な環境の変化は避けて、徐々に日当たりの良い場所に置いて日光に慣らしていくようにしましょう。
サボテン科の植物は株焼けを起こしてしまうと長い期間ダメージ跡が残ってしまうから特に注意が必要だね!
日光が不足すると徒長したり、突然腐ってしまうなど軟弱な株になってしまうので、年間を通して充分な光量を確保できない場合は「育成ライト」を活用しましょう。
育成ライトがあれば日照時間が短くなる冬の時期も「日光不足」になることなく冬越しさせる事ができるね!
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
モンビレア・残雪の峰は乾燥には強いので年間を通して乾燥気味に育てます。
基本的には用土がしっかりと乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。
春
春、気温が15度~20度を超えてくると休眠状態からあけて徐々に成長を始めます。
休眠からあけてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
残雪の峰の成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
日々の観察が大切だね!
夏
夏は気温と湿度が高いので、水やり頻度が多いと蒸れて株が痛んでしまう事があります。
春、秋の成長期よりも水やり頻度は控えめで管理します。
用土が中まで乾いて+4日〜5日空けてからたっぷり水やりを行います。
夏場は日中を避けて、気温が低くなってくる夕方頃に水を与えましょう。
夏場は用土が早く乾くから水やり頻度が多くならないように注意しようね!
秋
秋、気温が20度以上あるなら成長期です。
通常通り、用土がしっかり乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が10度を近くになって成長が鈍化してきたら徐々に水を与える頻度を減らしていきます。
植物が休眠するための準備だよ!
冬
気温が5度近くになってくると休眠状態になり成長が止まります。
月に1~2回程度、株の根元を湿らす程度の軽い水やりをしましょう。
そうすることで、細根が完全に枯れてしまうのを防ぎ、春の休眠開けにスムーズに成長を開始することができます。
用土

水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、軽石)を混ぜた用土を使用しています。
用土作りが難しい方は市販の「サボテン用培養土」でも元気に育てる事ができます。
自分なりの用土配合も楽しんでみようね!
植え替え

残雪の峰は丈夫な根が旺盛に伸びますが、ある程度根がしっかりと張った方が元気に育つので、できれば2年~3年を目安に植え替えを行いましょう。
植え替えは本格的な成長期前の3月後半~5月の間に行います。
成長期の直前に植え替えを行う事で成長期に入った時にスムーズに成長をしてくれます。
植え替えを行う際は、出来るだけ用土を乾燥させておきましょう。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
残雪の峰の成長が止まっている冬の時期の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまう事があります。
春が来て、残雪の峰が動きだすまで植え替えは我慢しましょう。
肥料

残雪の峰は肥料をあまり必要としないので、植え替え時に元肥を与えるだけで充分です。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料だよ!
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
施用後、養分がゆっくりと長期間にわたり放出される肥料のことです。
1度に溶け出さず、土壌中で少しずづ溶けて、植物が長期間吸収できる形で供給されるので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
肥料やけを起こしたら、根から水分が吸収できなくなっちゃうよ!
追肥は基本的に必要ありませんが、定期的に「活力剤」を与えてあげると元気に成長してくれます。
オススメの活力剤はメネデールです。
メネデールとは?
植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。
増やし方

残雪の峰は「胴切り」で増やすことが可能です。
胴切をする時期としては3月~5月(梅雨に入る前)の間が良いでしょう。
成長点がある枝の部分を清潔なカッターで切り取り、本体から切り放した株の切り口には発根促進剤の「ルートン」をつけて乾かします。



本体側の切り口は細菌が入らないように、「トップジン」や「ダコニール」をつけて乾かしましょう。
発根促進剤の「ルートン」を付けた株は清潔な用土に植えた後、一週間ほどは水を与えずに管理します。
置き場所は日光の当たらない明るい場所で管理しましょう。
一週間後からは少な目の水やりで発根を促しましょう。そういった管理を続けていると↓

(成長期であれば)3週間後くらいには発根します。
こちらの記事で詳しく解説しています↓
実際の手順を写真多めで解説しています。是非、ご覧ください!
病気、害虫

残雪の峰は一般的にサボテン属に発生する害虫に気を付けましょう。
風通しの悪い環境で育てていると「カイガラムシ」が付くことがあります。
カイガラムシは吸汁性の害虫で植物を弱らせ、さらに排泄物は「すす病」の原因となってしまうので、見つけ次第ピンセットなどで取り除きましょう。
すす病とは?
植物の汁を吸う害虫(アブラムシ、カイガラムシなど)が排泄物として糖分を排泄し、その害虫の排泄物にカビが生えた状態をすす病という。
他にも地面の上に直接鉢を置いていると「ネジラミ」が発生する事があります。
ネジラミはサボテンの根に付き、吸汁してサボテンを弱らせていきます。
植え替え事にしっかりと根回りを確認して、ネジラミがいないかを見ておきましょう。
発見した場合はまず土を洗い流して、傷んだ根を取り除きます。
その後、薬剤を散布して防除し、しっかりと根を乾燥させてから植え付けます。
日々の観察でも植物に害虫が付いていないかを観察して、早急に対処することが重要だよ!
害虫が発生しやすい時期(5月~9月)に月1回程度「オルトランDX」を用土に撒いたり、「ベニカxネクストスプレー」などの薬剤を散布すると効果的です。
最後に

モンビレア・残雪の峰は暑さ、寒さ、害虫にも強く育てやすいサボテンです。
それぞれの個体に個性が光って想像の斜め上を行く成長をしてくれます。
皆さんも是非、自分だけのお気に入りの残雪の峰を見つけて育ててみてください。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

