ビカクシダ・着生植物

【セファロタスの育て方】生育環境、日当たり、水やり、用土、増やし方まで徹底解説~

小型の食虫植物【セファロタス・フォリキュラリス

特徴的な見た目と育てやすさから人気の食虫植物です。

ビカクシダじぃ

口を大きく開けたような捕虫袋が可愛いの~!

意外に育てやすいんだね!

おーきっど

この記事では実際に【セファロタス・フォリキュラリス】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!

結論、基本的な育て方はこのような感じです↓

セファロタスの育て方

成長適温は15度~30度(春,秋)

日当たりの良い場所で育てる(夏場は遮光が必要)

春~秋の成長期は水苔の表面が乾いてから、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える。

冬場は水やり回数を減らして(水苔の表面が乾いてから3日後ぐらい)

用土は水苔(ニュージーランド産)がオススメ。

植え替えは出来れば3月~4月の間に行う。

株分け、葉挿しで増やす事が可能。

そのほかにも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!

それでは、どうぞ!

\気になる項目へ飛んでね!↓/

セファロタス・フォリキュラリス詳細情報

植物名セファロタス・フォリキュラリス(フクロユキノシタ)
原産地オーストラリア南西部
分類セファロタス、セファロタス
成長適温春~秋(15度~30度)
成長速度普通
暑さ強い
寒さやや弱い(5度以下は△)
環境日当たり、風通しの良い場所
用土水苔
水やり成長期は水苔の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える

特徴

一属一種の希少な食虫植物

他の食虫植物に比べて小型で育てやすい

小動物のような愛らしさ

現地では用土の栄養が乏しいため、虫を捕虫袋に落として溶かし、栄養を吸収する

おーきっど

生育環境の気温が低いと「捕虫袋」を付けにくくなると言われているよ!

生育環境

セファロタスの自生地、オーストラリア南西部は年間の最低気温は5度最高気温は30度以上になります。

セファロタスの成長適温は15度~30度で日本では春~秋が成長期になります。

また、セファロタスは高温多湿で、風の流れがある環境を好みます。

成長期(春~秋)は自然に風のあたる屋外で管理してあげると元気なセファロタスを育てる事ができるでしょう。

ポイント

ガラスケースなどで管理する場合も完全に密閉はせずに、少しだけでも風の入る環境を作ってあげましょう。

冬の時期、セファロタスの耐寒温度は5度と言われていますが、念のため気温が8度以下になりそうなら、屋内に取り込んであげましょう。

セファロタスは気温が低くなるとストレスカラーで株が赤くなります。↓

ストレスカラーが出た株は寒がっている可能性があるので、生育環境を見直してあげましょう。

ビカクシダじぃ

寒さによる冷害には特に注意してあげるのじゃぞ!

日当たり

年間を通して日当たりの良い場所で管理します。

成長期の「春、秋」と休眠期の「冬」の時期は直射日光に当てた管理が可能です。

夏場(30度以上)は日差しが強すぎるので、少し遮光するか半日陰で管理してあげます。

注意!

夏場は直射日光に当ててしまうと群れて、株が腐ってしまう可能性もあるので十分に気をつけましょう。

おーきっど

セファロタスは日差しが大好きだからいっぱい日向ぼっこさせてあげようね!

水やり

植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。

セファロタスは水が大好きな植物です。

基本的には用土(水苔)の表面が乾き次第、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。

季節ごとの水やり方法↓

春、秋

春、秋は成長期です。

用土(水苔)の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。

夏も成長期です。

用土(水苔)の表面が乾いたら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。

注意!

夏場は気温の高い日中に水やりをすると、鉢内が蒸れて根っこにダメージが出てしまう事があります。

夏場は日中を避けて、早朝か気温が下がってくる夕方に水やりを行いましょう。

おーきっど

夏の時期は用土(水苔)が乾きやすいから1日2回、朝と夕方に水やりをしても良いかもね!

冬の時期、セファロタスは寒さに弱いので気温が8度以下になってくると休眠状態になり、成長が止まります。

成長が止まっている時期に頻繁に水やりをしてしまうと鉢内で「根」が呼吸できなくなってしまい根腐れをおこしてしまう事があります。

冬の寒い時期は水やり回数を減らして管理します。

用土の表面が乾いてから+3日~4日後に水やりを行いましょう。

また、冬の時期は空気が乾燥するので葉水をして空気中の湿度を保ってあげるようにしましょう。

ビカクシダじぃ

乾燥する季節の葉水は最高じゃの!

用土

セファロタスは栄養の少ない土壌に自生しているので、植え込み用土も栄養の少ない用土にしましょう。

水苔や鹿沼土などに植え込む事ができますが、水苔の方が管理が簡単なのでおすすめです。

水苔とは?

コケを乾燥、圧縮させたものです。

保水力が高く、主にラン科の植物に使用される事が多い。

水苔はチリ産、国産、ニュージーランド産などがあります。

チリ産は比較的安価でホームセンターでも購入することが出来ますが、国産、ニュージーランド産の水苔の方が質がかなり良くてオススメです。

水苔も用土と同じように劣化して通気性が悪くなってくるので、できれば1年に1回植え替え時に新しいものに交換してあげましょう。

ビカクシダじぃ

新しい水苔はふかふかで気持ちが良いの!

植え替え時期

セファロタスは最高気温が20度以下の涼しい時期に植え替えを行う事ができます。

できれば、3月~4月の間に植え替えを行いましょう。

本格的な成長期前に行う事で、成長が鈍化する「夏」までにしっかり根を張らす事ができるので安全に夏越し、冬越しができるようになります。

植え替え手順↓

水苔にたっぷりと水を含ませておきます。

水を含んだ水苔をギュッと絞ってふかふかの状態にします。(軽く絞ったおしぼりくらい)

劣化した古い水苔を取り除き、傷んで腐っているような根がある場合はハサミで切り取ります。

おーきっど

植え替え時はセファロタスの根が長時間乾燥しないように気を付けてあげてね!

新しい水苔で根を包んで鉢に植え付ける。

これで完了です!

注意!

植え替えてすぐは直射日光には当てずに明るい半日陰で1週間程度療養させてあげましょう。

おーきっど

植え替えは植物の体力を非常に使う作業だから植え替え後は少し休ませてあげようね!

増やし方

セファロタスは成長期に「株分け」「葉挿し」で簡単に増やすことができます。

株分け

株分けは春と秋の涼しい時期に行います。

セファロタスは成長すると子株(別の成長点)を付けます。

植え替えの際に根が出ている子株(成長点)を外して別の鉢に植え替えます。

株分けした子株(成長点)は根が安定するまでは絶対に乾かさないように注意しましょう。

葉挿し

葉挿しに関しても春か秋の涼しい時期に行います。

セファロタスの「捕虫袋」「普通葉」のどちらでも葉挿しで増やすことはできますが、「普通葉」の方が成功確率は高いと思います。

元気な「普通葉」を根元から切り離す。

清潔な水苔に包んで湿度を保ちながら管理。

3週間ほどで「芽」や「根」が出てきます。

おーきっど

時間はかかっても以外に簡単に増やせるんだね!

もっと詳しい葉挿しのやり方を知りたい方はこちらをご覧ください↓

肥料

肥料は基本的には必要ありません。

与えるなら「肥料」ではなく「活力剤」与えるようにしましょう。

オススメは「メネデール」です。

メネデールとは?

植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。

肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。

ビカクシダじぃ

頻度に決まりはないが、定期的に与えてあげるのじゃぞ!

害虫・病気

セファロタスはある程度、湿度が保たれていれば害虫が付くことはほぼありません。

ですが、湿度が高い分カビの発生で根や株が傷まないように注意が必要です。

傷んだ葉や枯葉は定期的に取り除き、カビが発生しにくい環境を整えてあげましょう。

おーきっど

日々の観察で害虫やカビの発生が無いか確認することも大事だよ!

最後に

セファロタスは暑さにも多少の寒さにも耐え、害虫にも強く育てやすい植物です。

初めて、食虫植物を迎えるなら、個人的にはセファロタスがおすすめです。

あまり、園芸店では見つけられない希少な植物ですが、見つけた時にはぜひ迎えて、育ててみてください。

最後まで読んで頂き有難うございます!

一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

-ビカクシダ・着生植物