居心地の良い用土がいいな~。
いっぱい根を張って大きくなるぞ!
皆さんは用土の特徴をしっかり理解していますか?
植物を育てる上で、土づくりは最重要と言っても過言では無いです。
今回はよく使う基本用土(赤玉土、鹿沼土、ゴールデン培養土、軽石)の
・特徴
・栄養分
・保水性、排水性
・強度
について解説していきます。
それではどうぞ!
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赤玉土
特徴
茶褐色をした弱酸性の用土。
ほぼ全ての植物に用いられる基本用土です。
同じ赤玉土でも小粒〜大粒の物や、粒が崩れ易いものから硬質のものまで様々な種類があります。
乾いているものは褐色(かっしょく)、水に濡れると茶褐色(ちゃかっしょく)になり土の乾き具合は分かりやすいです。
栄養分
肥料成分は含まれておらず、多くの植物が好む弱酸性。
保水性
赤玉土は少し粘土質なので、保水性があります。
ですが、保水力の高いと言われる腐葉土や普通の土と比べると、赤玉土は排水性もあるので根腐れなどの危険も少ないです。(水やりの頻度を間違わなければ)
排水性
赤玉土は粒が崩れていない状態であれば排水性があります。
しかし、赤玉土は粒が崩れやすく微塵が出やすいです。
使用する際は、排水性を高くする為に必ずフルイにかけて粉塵は取り除きましょう。
強度
赤玉土は水やりの際に崩れ易く、崩れて泥状になってしまった赤玉土は土の隙間に入り込んで行き排水性を悪くしてしまいます。
上の画像は日々の水やりで崩れて泥状になってしまった赤玉土(植え替えから3か月ほどしか経っていません)
赤玉土はとても崩れやすいんだね。
排水性が悪くなってしまうと鉢内部の土が乾きづらくなってしまうので注意が必要です。
土の表面には化粧土などを敷いて粒が崩れにくいような対策をしましょう。
少しお値段は上がりますが硬質の赤玉土がオススメです。
鹿沼土
特徴
黄色味がかった酸性の用土です。
形が崩れにくく、土というよりは軽石のよう。
小粒〜大粒までさまざまな粒の大きさがある。
乾いている時は少し黄色味がかった白色、水に濡れると濃い黄色に変わる。
おもしろいね~!
栄養分
肥料成分が含まれておらず、酸性の用土です。
あまり単体で使用する事はありませんが、酸性を好む植物例えば「サツキ、イワヒバ、ブルーベリー」などには単体で使用する事があります。
保水性
鹿沼土は軽石のようですが、無数の細かい穴が開いておりスポンジのような形状をしているので保水性があります。
排水性
粒のスポンジのような形状は保水力もありますが、その分水分が蒸発するのも早いです。
鹿沼土は赤玉土よりも強度が高く粒が崩れにくいので排水性を高い状態で保持しやすいです。
使用する際はせっかくの排水性が失われてしまわないように、必ずフルイにかけて粉塵を取り除きましょう。
強度
赤玉土より硬く、軽石より脆い。
鹿沼土もホームセンターで購入することが出来ますが、硬質のものはあまり売っていないのでこちらからどうぞ!
ゴールデン粒状培養土
特徴
アイリスオーヤマから販売されている改良用土です。
製造工程で200度の加熱殺菌がされているので病原菌や虫の混入の心配がありません。
ペレット状に固められた培養土と軽石が少々入っています。
観葉植物用、サボテン・多肉用、野菜・花用、など様々な種類があります。
乾いているゴールデン培養土は黒くマットな質感ですが、水に濡れるとテカリがでます。
栄養分
ゴールデン粒状培養土にはミネラル分が豊富で土を肥沃(ひよく)にする天然有機物が入っています。
土の表面にゴールデン粒状培養土を敷いていると日光があたることで雑草が生えてくるそうです。
なので、ゴールデン粒状培養土を使う際は土の表面に化粧土や化粧石を敷いて雑草が生えてこない対策をすることをおすすめします。
保水性
ゴールデン粒状培養土はペレット状に固められているので保水力はあまり無いように感じますが、
バキュームライトとパーライトが配合されているので保水性もあります。
バキュームライトは原料の「苦土蛭石(くどひるいし)」という鉱物を700度以上の高温で膨らませて、細かく加工したものです。
ゴールド、シルバー、ホワイトなどキラキラした光沢があるのが特徴。
パーライトはガラス質の火成岩を高温で加熱し、水分を急激に蒸発させることで内部の構造を多孔質化させたもの。
白くて軽いのが特徴。(真珠岩パーライト)
2種の用土は細かい違いはありますが、どちらも保水性をよくするために使われることが多い。
排水性
粒がペレット状になっており、粒と粒の間に隙間がたくさんできるので排水性が良いです。
もっと排水性を良くしたい場合は、フルイにかけてバキュームライト、パーライトを取り除きペレットだけを使用する方法もあります。
強度
ゴールデン粒状培養土のペレットは高温で加熱され固められているために、しっかりとした強度があります。
4種類の土の粒を指で潰してみる実験を個人的にしてみました。
(左上)赤玉土は脆く、軽く力を加えると潰れる。
(右下)鹿沼土は軽い力では潰れないが、強い力を加えると潰れる。
(右上)ゴールデン粒状培養土のペレットも鹿沼土同様の力を加えて初めて潰れる。
(左下)軽石は強い力を加えてもれ潰れなかった。
力の入れ方にもよるよね(笑)
簡単な実験なので参考程度に(笑)
軽石
特徴
マグマが固まってできた石で別名(パミス)とも呼ばれる。
小さな穴がたくさん空いていて軽いのが特徴。
水はけを良くする素材として使われることが多いです。
乾いている状態と水に濡れている状態の変化はさほどない。(照明の色の違いで分かりにくくてすみません。)
栄養分
栄養分は無いです。
保水性
無数の穴が開いているので保水性も多少はありますが、それ以上に排水性の方が非常に高いので軽石に保水性を求める事はあまりありません。
排水性
非常に排水性があるので、多肉植物やサボテン用土に使われることが多いです。
単体ではあまり使用せず、水はけを良くしたい場合に他の基本用土に加えて使われる事が多い。
鉢底石として使われることもあります。
強度
他の基本用土はどうしても水やり時や時間の経過とともに粒が崩れて排水性が悪くなってしまうが、軽石は潰れる事がほば無いので土壌の排水性を高める際は軽石を使うのが無難でしょう。
多肉植物には必須の用土だね!
番外編(化粧土・化粧石)
ここからは、番外編(化粧土・化粧石)について解説していきます。
\化粧石のメリット/
・見た目をスタイリッシュにする。
・水やり時に表面の土が潰れて泥状になってしまう事を防ぐ。
・土の表面を覆う事で太陽光を遮断し雑草が生えずらくなる。
・土の表面を覆う事で、虫が土の表面に卵を産み付けるのを防ぐ。
などのメリットがあります。
一言で(化粧土・化粧石)と言っても様々なものがあり、(化粧土・化粧石)には向き不向きはありますが決まりはないので好きな土、石で応用することが出来ます。
ここで我が家で使っている(化粧土・化粧石)を一部紹介していきます。
瓦化粧石(黒)(trigger)
瓦化粧石(黒)は、黒く粒が荒くて、力強くカッコイイ見た目になるのが特徴です。
黒い化粧石は植物が際立って、一気にかっこよくなるのでお気に入りの化粧石です。
軽石(小)
軽石は強度があるので化粧石にする事もできます、無骨な感じが似合う植物におすすめです。
鹿沼土
鹿沼土は硬く粒が崩れにくいので化粧土として使う事も出来ます。
特徴的な黄色い土は植物を際立たせます。
水を含むと色が変化するので一目で土が乾いているかが分かるのもメリットです。
以上我が家の(化粧土・化粧石)紹介でした!
皆さんも様々なメリットがある(化粧土・化粧石)もうまく使いながら、植物が元気に成長できる環境を整えてあげてください。
まとめ
栄養分 | 保水性 | 排水性 | 強度 | |
赤玉土 | 弱酸性 | 高い◎ | やや高い△ | 脆い× |
鹿沼土 | 酸性 | やや高い〇 | 高い〇 | 硬い〇 |
ゴールデン粒状培養土 | 天然有機物 | 普通△ | 高い〇 | 硬い〇 |
軽石 | 無し | あまり無い× | 非常に高い◎ | 非常に硬い◎ |
最後に
よく使う基本用土(赤玉土、鹿沼土、ゴールデン粒状培養土、軽石)を解説しました。
最初は、「土の種類が多くてどれを使えばいいか分からない」かと思います。
そんな時は、植物の専用培養土(例えば、観葉植物、多肉植物、サボテンなど色々な専用培養土が出てきているので活用していくのも良いでしょう。
慣れてくると、植物の特徴や、鉢の種類、環境などを考えて工夫しながら用土を配合するのが楽しくなってきます(笑)
是非皆さんも、植物が元気に育つ用土を工夫しながら作ってみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂きありがとうございます!
一緒にボタニカルライフを楽しみましょう!