
小型ユーフォルビア属の希少種【ユーフォルビア・ハドラマウチカ】
今回は僕が主役だね!
赤みを帯びた表皮がカッコ良いね!
この記事では実際に【ユーフォルビア・ハドラマウチカ】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
その他にも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
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【ユーフォルビア・ハドラマウチカ】詳細情報

| 植物名 | ユーフォルビア・ハドラマウチカ 【学名:Euphorbia hadramautica】 |
| 原産地 | アラビア半島南部 |
| 分類 | トウダイグサ科、ユーフォルビア属 |
| 成長適温 | 春下旬~秋上旬(24度~35度) |
| 成長速度 | 遅い |
| 暑さ | 強い |
| 寒さ | 非常に弱い(10度以下は△) |
| 気候 | 日当たり、風通しの良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い用土 |
| 水やり | 成長期は用土が8割~9割程度乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴

成熟した株でも10センチ未満にしかならない、非常に小型のユーフォルビア
表皮には艶があり、暗紅色(あんこうしょく)と黄緑色が混在する独特な模様をしている
葉は細長い形で「ふち」が強くうねる

成熟した株は成長期にとても小さな花をつける
生育環境
ハドラマウチカはアラビア半島南部(イエメン、ソコトラ、オマーン、ソマリア、エチオピア)に分布する小型の塊根ユーフォルビアです。
その中でも特にイエメンの「ハドラマウト地方」を中心に分布しており、「E.ハドラマウチカ」の語源とされています。
環境としては、標高550〜1,500mの岩石質の台地、乾燥したワジ周辺、乾燥低木林帯に自生しているとされています。
ハドラマウチカの自生地周辺都市、イエメン-ハドラマウト地方、Al Mukalla(アル・ムカッラー)の年間平均気温は以下の通りです↓

グラフによるとAl Mukalla(アル・ムカッラー)の気温は年間で21度~33度まで変化し、1番気温の下がる時期でも、ほぼ15度以下にはならないようです。
この事からハドラマウチカの成長適温は24度~35度で日本では春下旬~秋上旬が成長期になり、冬の寒さには非常に弱いことが分かります。
冬の時期、ハドラマウチカの耐寒温度は10度くらいと言われているので、最低気温が10度以下になりそうなら屋内に取り込んで暖かい場所で冬越しさせてあげましょう。
以下のグラフはAl Mukalla(アル・ムカッラー)と日本(東京)の高湿日が何日あるかの比較表です↓

グラフを見ると東京都よりもハドラマウチカの自生地周辺都市Al Mukalla(アル・ムカッラー)の方が、高湿日が多いことが分かります。
成長期(春~秋)であれば日本の高温多湿の環境下でも蒸れて枯れてしまう心配はあまり無いですが、風通しの悪い環境では「病気」や「害虫」が発生してしまいやすいので、できるだけ風通しの良い場所で育ててあげましょう。
冬越しには要注意だね!
日当たり

年間を通して日当たりの良い場所で管理します。
日当たりの良い環境で育てる為に、成長期(春~秋)には出来るだけ屋外で管理して直射日光(強光)に沢山当ててあげましょう。
ハドラマウチカに関しては日差しの強い夏の時期(7月~8月)でも葉焼けをしてしまう事はあまり無いですが、葉焼けの兆候が見えた場合は少し遮光(20%ほど)してあげましょう。
株の状態を見ながら置き場所を選んであげようね!
冬の時期(12月~2月)に屋内管理をしている時も、出来るだけ日当たりの良い窓辺などで沢山のに日光にあてて育ててあげると耐寒性も高める事ができます。(夜間の窓際は低温になることがあるので注意!)
耐寒性が上がると、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるよ!
どうしても室内管理になってしまい、充分な光量を確保できない場合は「育成ライト」を活用しましょう。
育成ライトがあれば日照時間が短い冬の時期も「日光不足」になる事なく冬越しさせることができるね!
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
ハドラマウチカは乾燥地帯に自生しているユーフォルビアですが、成長期に水切れさせてしまうと直ぐに葉を落してしまう印象です。
なので、成長期に関しては水やり頻度多め(他の多肉ユーフォルビアに比べて)で管理してあげるとあまり葉を落すことなく元気に育ってくれます。
季節ごとの水やりを見ていくよ!
春
春、気温が24度を超えてくると休眠からあけて徐々に成長を始めます。
休眠からあけてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
ハドラマウチカの成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
日々の観察が大切だね!
夏
夏はハドラマウチカがもっとも成長する時期です。
ハドラマウチカは降水量の少ない地域に分布しているユーフォルビアなので乾燥には強いですが、成長期に水切れさせてしまうとすぐに葉が枯れて、葉を落してしまいます↓

成長期の夏は用土が8割~9割乾いたぐらいのタイミングで水を与えてあげると根腐れも防げて、葉を落すことなく元気に成長させることが出来ます。
成長期に水切れで葉が枯れてしまっても株本体がすぐに枯れてしまう事は無いから安心してね!
秋
秋、気温が24度以上あるなら成長期です。
用土が9割程度乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が15度近くになってきたら徐々に水を与える頻度を減らしていきます。
冬
冬の時期、気温が15度以下になってくると休眠状態になり成長が止まります。
断水気味の管理をしましょう。
ハドラマウチカは非常に小型のユーフォルビアなので、冬の期間に断水管理をしてしまうと水切れをおこしてしまいます。
月に1回、用土の表面が湿る程度の軽い水やりを行いましょう。
軽い水やりの時は「根を枯らさない」イメージで水やりをすると良いよ!
水やりをする時間帯としては、暖かくなってくる朝方か昼間に行います。
ハドラマウチカ自生地周辺の降雨量について
ハドラマウチカはアラビア半島南部の極乾燥地帯に自生しているユーフォルビアです。
参考程度にハドラマウチカの自生地周辺都市、Al Mukalla(アル・ムカッラー)の年間降水量を見ておきましょう↓

日本と比べると明らかに降水量が少ないのが分かります。
降水量が一番少ない時期は0程度、一番多い時期でも3㎜程度しか降りません。
このことからもハドラマウチカは乾燥に強いことがわかります。
ハドラマウト地方は年ごとに降水量が安定しておらず、普段は降水量が非常に少ない地域ですが、稀に非常に激しい雨が一度に降ります。
このような特異な環境である事も背景に入れて、年間降水量はあくまで参考程度に見ておきましょう。
自生地の環境(降雨量)を知ったうえでどのように水やりをするか考える事が大事だね!
用土

水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、軽石、ゼオライト)を混ぜた用土を使用しています。※水はけを良くするために用土はフルイにかけて微塵を取り除いておきましょう。
用土作りも楽しもうね!
植え替え

ハドラマウチカは根の張りがそこまで盛んではないので2年~3年を目安に植え替えを行ってあげると元気に成長してくれます。
植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、しっかりと用土を乾燥させておきます。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
植え替えは出来れば春(4月~5月)の間に行いましょう。
本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する季節までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるでしょう。
植え替えは植物の体力をいっぱい使うから休ませてあげる事が大事だよ!
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、私たちの強い味方だよ!
植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の成長が止まっている時期の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。
「春」が来てハドラマウチカが動き出すまで我慢しましょう。
植え替え後すぐの水やりは活力剤のメネデールがオススメです。
メネデールは発根や活着をサポートすることが出来るので、植え替え後のダメージを早く回復させることが出来ます。
メネデールは基本的には100倍に薄めて使ってあげると良いよ!
肥料

ハドラマウチカは肥料をあまり必要としないので、基本的には植え替え時に元肥を与えるだけで充分です。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料だよ!
元肥は「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
施用後、養分がゆっくり長期間にわたって放出される肥料のことです。
一度に溶け出さず、土壌中で少しづつ溶けて、植物が長期間吸収できる形で供給されるので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
1年以上植え替えを行っていない場合は成長期に追肥を与えましょう。
追肥として液体肥料を与える場合は成長期に月1回~2回程度、規定より薄めた液肥を与えましょう。オススメは(ハイポネックス)です。
ですが、液体肥料を多く与える事によって起こる肥料焼けには注意が必要です。
肥料焼けとは?
過剰な肥料により土壌の塩類濃度が高くなり、浸透圧ストレスによって根の細胞が損傷し、植物が枯死または生育障害を起こす現象のこと
成長期に入って、最初に液肥を与える場合は記載の分量の半分で希釈して与えてあげるのがオススメです。
肥料が上手く吸えて、成長が活発になっていることが確認出来次第、徐々に液肥の量を増やしてあげると良いでしょう。
液肥は薄めを意識しようね!
置き肥を与える場合は、成長期に用土の上に置くだけです。
水やりのたびに緩効性の固形肥料が少しずつ溶け出して肥料成分がゆっくりと効いてくるのが特徴です。
固形肥料(置き肥)の注意点としては固形肥料が直接、株や根に触れないように注意しましょう。
オススメは「マグァンプK小粒」です。
追肥のマグァンプK小粒に関しては用土の表面に一定量ばらまくだけで良いので、使い勝手も良くオススメです。
また、肥料を与えられない場面(植え替え直後や植物が弱っている時)では、活力剤のリキダスなどを活用しましょう。
リキダスとは?
植物の根張りや養分の吸収をサポートする活力剤です。
3種の有効成分「コリン、フルボ酸、アミノ酸」+「各種ミネラル」なども含まれているのが特徴。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がリキダスには入っていないため、肥料過多などの心配もありません。
病気、害虫

ハドラマウチカは弱っていたり、乾燥した風通しの悪い環境で育てていると「ハダニ」や「カイガラムシ」が付くことがあります。
ハダニは目視では見つける事が難しいほど白く小さな害虫で植物を吸汁し、吸汁された箇所は黄色く変色してしまいます。多く発生するとクモの巣のような糸を植物に張り巡らてみるみる増えていってしまいます。
ハダニが発生してしまった場合は水で全て洗い流したあと殺虫剤を吹きかけて殺虫、予防をしてあげましょう。
カイガラムシも吸汁性の害虫ですが、体長は2mm~6mmほどで目視で確認することができる害虫です。
カイガラムシは繁殖力も高く、殺虫スプレーが効かない個体もいる厄介な害虫です。
またカイガラムシの排泄物は「すす病」の原因となってしまうので、見つけ次第、ピンセットなどで全て取り除き、害虫予防の為に殺虫剤を散布しましょう。
すす病とは?
植物の汁を吸う害虫(アブラムシ、カイガラムシなど)が排泄物として糖分を排泄し、その害虫の排泄物にカビが生えた状態をすす病という。
オススメの殺虫スプレーは「ベニカXネクストスプレー」です。
害虫は同じ薬品ばかりを散布していると耐性を得てしまうので一つの殺虫剤を使用するのではなく、それぞれ違った殺虫剤を定期的に散布し、害虫を根絶しましょう。
害虫は一度発生してしまうとかなり厄介なので、発生する前の予防が肝心になってきます。
そのため、害虫が発生しやすい時期(5月~10月)は月に1回程度、定期的に害虫予防のスプレーを散布し、「オルトランDX」などの薬剤も活用しながら害虫予防をしておきましょう。
日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事だよ!
最後に

ハドラマウチカは日本の夏の暑さでも成長するほど暑さに強くて、寒さには弱い典型的な夏型のユーフォルビアです。
気をつけるべきは冬越しと成長期の過度な水切れです。
ハドラマウチカは寒さに非常に弱いので、冬の時期は出来るだけ暖かく日当たりの良い場所で育ててあげましょう。
また、夏の成長期は上手く水やり頻度を調節できると葉を落すことなく成長してくれるので、自身の環境にあった水やり頻度を見つけてみてください。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!
