
大きな塊根と複数の多肉質の枝が放射状に伸びる姿が特徴的な塊根植物【ユーフォルビア・デシドゥア】
大きな塊根に圧倒されるね!
頭のてっぺんから多肉質の枝を伸ばす姿は特徴的で面白いね!
この記事では実際に【ユーフォルビア・デシドゥア】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
その他にも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
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【ユーフォルビア・デシドゥア】詳細情報

| 植物名 | ユーフォルビア・デシドゥア(和名:蓬莱島) 【学名:Euphorbia decidua】 |
| 原産地 | コンゴ民主共和国、マラウイ、モザンビーク、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ |
| 分類 | トウダイグサ科、ユーフォルビア属 |
| 成長適温 | 夏型(24度~35度) |
| 成長速度 | 普通~遅い |
| 暑さ | 強い |
| 寒さ | 弱い(7度以下は×) |
| 気候 | 日当たり、風通しの良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い用土 |
| 水やり | 成長期は用土がしっかりと乾き次第、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
丸く大きな塊根部

成長期初めに花芽を伸ばし、花芽が枯れると多肉質の葉が生えてきます。

寒さを感じるとすぐに葉を落とす事から「枯れ落ちる」という意味 の「decidua”」が名前になっています。
デシドゥアの特徴的な塊根部分は自生地ではほぼ土の中に埋まっているんだよ!
生育環境
デシドゥアはコンゴ民主共和国、マラウイ、モザンビーク、タンザニア、ザンビア、ジンバブエに自生の記録があります。
さらに詳しく見てみると、これらの国に広がるMiombo woodland(ミオンボ林)が主要な生育環境である事が分かります。
Miombo woodland(ミオンボ林)とは?
7か国にまたがる広大な乾燥林とされ、約270万平方kmの面積があります。
特徴としては、マメ科の樹木が多く生える季節的に乾燥する疎林で、明確な雨季と乾季が存在し、乾季には大半の樹木が葉を落し、雨季になると一斉に葉を展開します。
デシドゥアの自生地周辺都市の一つ、ジンバブエ‐Kariba(カリバ)の年間平均気温は以下の通りです↓

グラフによるとKariba(カリバ)の年間平均気温は13度~35度まで変化します。
そのためデシドゥアの成長適温は24度〜35度で日本では春下旬〜秋上旬が成長期になり、冬の寒さには弱いことが分かります。
秋下旬、気温が15度近くになってくると多肉質の枝が枯れ落ち始めて、冬の時期は完全に枝が無くなって塊根部分だけになり休眠します。
デシドゥアは寒さに弱く、耐寒温度は7度くらいとされています。
乾燥状態であればもう少し耐寒性は増すと思われますが、念のため気温が7度以下になりそうなら室内に取り込んで冬越しさせてあげましょう。
冬の時期は注意が必要だね!
以下のグラフはKariba(カリバ)と日本(東京)の高湿日が何日あるかの比較表です↓

グラフを見ると東京都よりもデシドゥアの自生地周辺都市Kariba(カリバ)の方が高湿日の日数が多いことが分かります。
成長期(春~秋)であれば日本の夏のような高温多湿の環境下でも蒸れて枯れてしまう心配はあまり無いですが、風通しの悪い環境では「病気」や「害虫」が発生してしまいやすいので、できるだけ風通しの良い場所で育ててあげましょう。
蒸し暑い時期に屋内管理をする場合はサーキュレーターを回して空気の流れを作ってあげようね!
日当たり

年間を通して日当たりの良い場所で管理します。
日当たりの良い環境で育てる為に、成長期には出来るだけ屋外で管理して直射日光(強光)に沢山当ててあげましょう。
真夏の直射日光に関しては強すぎて多肉質の枝が焼けてしまう事があるので、夏場は軽く遮光(20%ほど)してあげると安心です。
株の状態を観察しながら置き場所を見極めてあげようね!
冬の時期に室内管理をしている時でも、出来るだけ日当たりの良い窓辺に置いて、沢山の日光に当ててあげると耐寒性も高める事ができます。(※夜間の窓際は低温になることがあるので注意!)
どうしても室内管理になってしまい、充分な光量を確保できない場合は「育成ライト」を活用しましょう。
育成ライトがあれば日照時間が短い冬の時期も「日光不足」になることなく冬越しさせることができるね!
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の育成環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
春
春、気温が23度を超えてくると休眠からあけて花芽が出てきて徐々に成長を始めます。
休眠からあけてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
デシドゥアの成長が活発になって多肉質の枝が生えてきたら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
デシドゥアの休眠開けは「花芽」→「多肉質の枝」の順番で生えてくるんだよ!
夏
夏はデシドゥアがもっとも成長する時期です。
基本的には用土がしっかりと乾き次第、水をたっぷりと与えましょう。
デシドゥアをもっと大きく成長させたい場合は、夏の成長期は水やり頻度を少し多めにしてあげても良いですが、必ず用土が乾く時間も作って根腐れしてしまわないように気を付けましょう。
デシドゥアは大きな塊根部分に水を蓄える事ができるから、「水切れで枯れる事はあまり無い」と言う事を頭に入れて水やり頻度を調節してあげようね!
秋
秋、気温が24度以上あるなら成長期です。
通常通り、用土がしっかりと乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が15度近くになると多肉質の枝が枯れ始めて成長が鈍化します。
徐々に水を与える頻度を減らしていきましょう。
冬
冬、気温が10度近くになり、全ての葉が落ちると休眠状態になり成長が止まります。
休眠状態は動物で言う冬眠みたいなものだよ!
休眠状態のデシドゥアは水をほぼ吸収する事が出来ないので、断水管理をしましょう。
休眠期に水をたっぷりと与えてしまうと長期間用土が乾かない状態が続いてしまい、根腐れしてしまう事があります。
冬の休眠期は断水で管理してあげたほうが失敗が失敗が少なくて良いかと思います。
デシドゥア自生地周辺の降雨量について
参考程度にデシドゥアの自生地周辺都市Kariba(カリバ)の年間降水量を見ておきましょう↓

グラフを見ると明確に雨季と乾季が分かれているのが分かります。
降雨量が一番少ない時期は0㎜、1番多い時期は192㎜もの雨が降ります。
この事からも、デシドゥアは長い乾季に休眠して、短めの雨季で一気に成長することが分かります。
ですが、日本の環境(鉢内)で育てる場合は成長期も根腐れに注意して水やり頻度は少な目で管理してあげた方が安心です。
自生地の環境を知って水やり頻度を見直すことも大事だね!
用土

水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、軽石、ゼオライト)を混ぜた用土を使用しています。※水はけを良くするために用土はフルイにかけて微塵を取り除いておきましょう。
用土作りが難しい方は「塊根植物用の培養土」がオススメです↓
粒が硬くて排水性が良いからオススメだよ!
植え替え

デシドゥアは根がある程度しっかりと張った方が元気に育ってくれるので2年~3年を目安に植え替えを行いましょう。
植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、しっかりと用土を乾燥させておきます。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
植え替えは出来れば春(4月~6月)の間に行いましょう。
本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する季節までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるでしょう。
もし、「春」に植え替えが出来ずに「秋」に植え替えを行う場合は出来るだけ根をいじらないような植え替えを心がけましょう。
「秋」に大胆に根を整理してしまうと成長が止まってしまう「冬」までにしっかりと根を張ることが出来ず、調子を崩してしまうためです。
秋に植え替えをする場合は、根をいじらない「鉢増し」だけにしておこうね!
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の休眠時の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。
春が来てデシドゥアが動き出すまで我慢しましょう。
植え替え後すぐの水やりは活力剤のメネデールがオススメです。
メネデールは発根や活着をサポートすることが出来るので、植え替え後のダメージを早く回復させることが出来ます。
メネデールは基本的には100倍に薄めて使ってあげると良いよ!
肥料

デシドゥアは肥料をあまり必要としないので、植え替え時に元肥を与えるだけで充分です。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料だよ!
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
施用後、養分がゆっくりと長期間にわたり放出される肥料のことです。
1度に溶け出さず、土壌中で少しずづ溶けて、植物が長期間吸収できる形で供給されるので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
肥料やけを起こしたら、根から水分が吸収できなくなっちゃうよ!
追肥は基本的に必要ありませんが、定期的に「活力剤」を与えてあげると元気に成長してくれます。
オススメの活力剤はリキダスです。
リキダスとは?
植物の根張りや養分の吸収をサポートする活力剤です。
3種の有効成分「コリン、フルボ酸、アミノ酸」+「各種ミネラル」なども含まれているのが特徴。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がリキダスには入っていないため、肥料過多などの心配もありません。
病気、害虫

デシドゥアは弱っていたり、乾燥した風通しの悪い環境で育てていると「ハダニ」や「カイガラムシ」が付くことがあります。
ハダニは目視では見つける事が難しいほど白く小さな害虫で植物を吸汁し、吸汁された箇所は黄色く変色してしまいます。多く発生するとクモの巣のような糸を植物に張り巡らてみるみる増えていってしまいます。
ハダニが発生してしまった場合は水で全て洗い流したあと殺虫剤を吹きかけて殺虫、予防をしてあげましょう。
カイガラムシも吸汁性の害虫ですが、体長は2mm~6mmほどで目視で確認することができる害虫で繁殖力も高く、殺虫スプレーが効かない個体もいる厄介な害虫です。
また、カイガラムシの排泄物は「すす病」の原因となってしまうので、見つけ次第、ピンセットなどで全て取り除き、害虫予防の為に殺虫剤を散布しましょう。
すす病とは?
植物の汁を吸う害虫(アブラムシ、カイガラムシなど)が排泄物として糖分を排泄し、その害虫の排泄物にカビが生えた状態をすす病という。
おすすめの殺虫剤は「ベニカXネクストスプレー」です。
害虫は同じ薬品ばかりを散布していると耐性を得てしまうので一つの殺虫剤を使用するのではなく、それぞれ違った殺虫剤を定期的に散布し、害虫を根絶しましょう。
害虫は一度発生してしまうとかなり厄介なので、発生する前の予防が肝心になってきます。
そのため、害虫が発生しやすい時期(5月~10月)は月に1回程度、定期的に害虫予防のスプレーを散布し、「オルトランDX」などの薬剤も活用しながら害虫予防をしておきましょう。
日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事だよ!
最後に

デシドゥアは成長期には水を好み、多肉質の枝をぐんぐんと伸ばし成長します。
大きな塊根に水を蓄えることができ、水不足で枯れてしまうことはほぼ無いので、用土がしっかりと乾いてからの水やりを意識してあげましょう。そうすることで枝の間延びを防ぐことが出来て締まった株に育てる事ができます。
注意するべきは休眠期の水やりです。
休眠期の冬にたっぷりと水を与えてしまうと用土が長い期間乾かずに根腐れしてしまう事があります。
気温が低くなって、枝を落として休眠に入ったら必ず断水管理で冬越ししてあげましょう。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

