ユーフォルビア・ビザールプランツ

ウェルウィッチア・ミラビリス(奇想天外)の種まき方法、写真多めで解説〜

ウェルウィッチア・ミラビリス。(日本名、奇想天外)

ナミビア砂漠のみに生息しているビザールプランツ。

2枚の葉だけを生涯伸ばし続ける珍奇植物で、

寿命も非常に長く、1000年〜1500年を超えるウェルウィッチアもいるようです。

ビカクシダじぃ

わしより長生きじゃの!

おーきっど

名前の通り、「奇想天外」な植物だね!

今回はそんな珍奇植物の中の珍奇植物、ウェルウィッチアの種子をゲットしたので、種撒きをします。

種子の種撒き方法と管理環境、発芽〜1ヶ月までの成長を書いていきます。

それではどうぞ!

種まきを行う時期

ウェルウィッチアは暖かい気候を好む植物です。そのため、種まきを行う時期は6月〜8月の最低気温20度以上の時期が好ましいです。

もし、時期が合わず、温度が足りない場合は「ヒートマット」を使って温度を確保する事ができれば発芽させる事は可能です。

が、その後の管理が大変なので、できれば春、夏頃に種まきをして、休眠期の冬までに冬越しができる体力をつけさせてあげる方が良いでしょう。

ビカクシダじぃ

発芽後の管理ができるかもちゃんと考えるんじゃよ!

下準備

ウェルウィッチアの種子は硬い殻で覆われており、その殻を剥いて種子を出す必要があります

少し殻をめくると一回り小さな種子が見えます。

おーきっど

厚い殻でしっかり種子が守られているんだね!

この殻を全てめくって種子を出します。

この状態の種子は水分が全くなく、カラカラの状態なので、まずは発芽の準備をしてもらうために水に数時間つけます。(私は一晩つけました。)

メネデールを入れるとさらに発芽しやすいように感じます。

さらに、カビが心配な方はベンレート希釈水で殺菌すると良いです。

ベンレート希釈水はカビ菌を殺菌、予防することができますが、種子の内部にカビ菌がある場合はベンレートで殺菌してもカビる時はカビます

気持ち程度で考えておく方が良いでしょう。

用土、管理環境

種子に水を十分に吸わせたら、用土に撒いていきます。

使用する用土は保水力と通気性の高い「種まき、さし穂用土」を使用し、用土の上には赤玉土を敷きました。

おーきっど

用土は無菌で、ある程度の保水力があれば何でも大丈夫だよ!

鉢に関してはウェルウィッチアは根を地中深くまで伸ばしていく植物なので鉢は深鉢がオススメです。

用土に少しくぼみをつけて、そのくぼみに種子を置いていきます。

ポイント

地中に埋める必要は無いですが、種子が動かないように用土を軽く被せて固定してあげても良いでしょう。

あとは、日光の当たる暖かい場所で水を切らさず、湿度の高い状態を保って管理します。

発芽するまでは湿度を保つために鉢にラップをかけると管理が簡単だと思います。

発芽〜1ヶ月の成長記録

1日後〜種子の発芽を確認!

ビカクシダじぃ

とても早い発芽じゃの!

分かりづらいですが、5個中4つ発芽しています。

ウェルウィッチアの発芽率は非常に高いように感じます。

2日後〜発芽した種子は勢いよく根を伸ばしています

1つだけ発芽していない種子はカビが確認出来ます。

3日後〜糸状カビ菌の発生

カビの生えた種子は周りの用土にもカビが広がり発芽する事はありませんでした。

おーきっど

カビの生えてしまった種子はもう発芽することは無いから早急に処分しようね!

発芽した種子に関してはすくすくと成長を続けています。

発芽した種子を少し移動させましたが、根っこが思ったより伸びていました。

注意!

ウェルウィッチアを移動させる場合は根っこをおらないように気をつけましょう。

根本からおってしまうと助かる事はありません。

1週間後〜葉っぱの変化

発芽した4つのウェルウィッチアに関しては茶色だった葉っぱが緑色に色づいてきています。

10日後〜発芽後のカビの発生

一つのウェルウィッチアの種子の部分にカビが確認できます。

すぐにベンレート殺菌剤をかけましたが、種子の中でカビ菌が広がっていたのか、次の日にはしおれてしまっていました。

2週間後〜カビが悪化して一株が溶ける

しおれてしまっているウェルウィッチアは種子のカビが悪化して溶けてしまっていました。

もう回復の見込みが無かったので溶けた株を処理して、他の株にカビの菌が回らないようにベンレート希釈水を用土にまきました。

おーきっど

同じ鉢で育てている場合は他の株に病気が移らないように対処することも大事だよ!

他のウェルウィッチアはすくすくと成長中ですが、まだ子葉のままで本葉は出てきていません。

1ヶ月後〜本葉を確認!

子葉の間から小さな本葉を確認できました!

この本葉が生涯を共にする二枚の葉っぱです。

本葉が確認できるまで成長したら突然枯れる心配はないでしょう。

引き続き水を切らさないように暖かい場所で管理してあげます。

ミラビリスは比較的肥料を好む植物らしいですが、まだ苗が小さいので肥料ではなく、栄養剤を用土に刺してみました。

本葉が出てからの成長はゆっくりですが気長に成長を楽しんでいきましょう。

ビカクシダじぃ

長生き出来れば1000年以上の付き合いができるかもしれんの!

まとめ

まとめ

1.種まきの時期は最低気温が20度以上ある時期(6月〜8月)に行う

2.種子の硬い殻を剥がす。

3.種子をメネデールとベンレートを希釈した水に一晩つける。

4.保水力のある無菌の用土に種子を撒いて、たっぷり水を与える。

5.用土が乾かないように管理。

最後に

ウェルウィッチア・ミラビリスの種子は非常に発芽率が良く、暖かい時期(最低気温が20度以上)に行えば、9割の確率で発芽させる事が可能です。

気をつける点は「カビ」の発生です。

ベンレートなどで予防、殺菌する事は可能ですが、種子の内部にカビ菌が発生している場合にはベンレートを散布してもカビが発生してしまいます。

カビが発生した種子は発芽する事は無いので、他の種子にカビがうつらないように早急に取り除いて、念のためベンレートを散布してカビ菌を殺菌しておきましょう。

それだけを気をつける事ができれば、ウェルウィッチアを発芽させる事は簡単だと思います。

皆さんも珍奇植物、ウェルウィッチアの種子をゲットしたら発芽させて実生を楽しみましょう。

追記↓(2023年11月)

発芽した奇想天外3株は非常にゆっくりした速度で確実に成長しています。

ナミビア砂漠に自生している株の姿になるまでは途方もない時間が必要になりそうです。

長生きすることが出来たら2000年後の姿も拝みたいですね(笑)

奇想天外は年間を通して日当たりの良い場所を好むので、どうしても室内管理になってしまう人は育成ライトを活用しましょう。

育成ライトがあれば、日照時間が短い冬の時期も「日照不足」になることなく乗り切ることができます。

パネルライトがオススメです↓

最後まで読んでいただきありがとうございます。

一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

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