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【冬型多肉植物の聖地】南アフリカ西部(サキュレント・カルー)について解説~

まん丸オベサ

冬型の多肉植物の自生地ってどんな環境なんだろう?

僕たちが住んでいる日本とは全く違う環境みたいだから、色々と知っておく必要がありそうだね!

おーきっど

南アフリカは、世界でも特に多肉植物が豊富な地域として知られています。

特に西部に位置する 西ケープ州 と 北ケープ州 は多くの植物愛好家が憧れる「冬型の多肉植物の聖地」です。

この地域には、

コノフィツム

リトープス

チレコドン

オトンナ

ユーフォルビア

など、多数の珍奇植物や塊根植物が自生しています。

なぜこれほど多くの多肉植物が集中しているのでしょうか。

この記事では、初心者〜中級者向けに、

・気候
・降雨量
・土質
・植生
・多肉植物が多い理由

について詳しく解説していきます。

それではどうぞ!

南アフリカ西部について

まず重要なのが、南アフリカ西部にはSucculent Karoo(サキュレント・カルー)と呼ばれる乾燥地帯が広がっていることです。

この地域は、「南アフリカ・西ケープ州」「南アフリカ・北ケープ州」「ナミビア南部」にまたがる広大なエリアです。

特筆すべき点は、「世界でも有数の多肉植物多様性を持つ乾燥地帯」であることです。

一般的に乾燥地帯は植物が少なくなります。

しかしサキュレント・カルーでは、逆に非常に多くの植物種が進化しました。

おーきっど

植物の適応能力、すっごくワクワクするね!

西ケープ州・北ケープ州の気候について

南アフリカの西ケープ州と北ケープ州は地中海性気候と砂漠気候が混在する特殊環境になります。

西ケープ州の南西部は、比較的珍しい「地中海性気候」です。

特徴は、

ポイント

・冬に雨が降る
・夏は乾燥する
・年間を通して日照が強い

という点です。

一方、北ケープ州へ北上するにつれて、環境はさらに乾燥し、半砂漠〜砂漠気候へ変化します。

特に有名なのが、

Namaqualand(ナマクワランド)
Knersvlakte(クネルスフラクテ)
Richtersveld(リヒータスフェルト)

などの地域です。

これらは多肉植物の分布地として世界的に知られています。

気温の特徴

夏の日中は非常に暑く、気温が30℃前後まで上がり、内陸部では40℃近くまで上昇することがあります。

しかし沿岸部では、寒流であるベンゲラ海流の影響により、比較的気温が抑えられます。

おーきっど

ベンゲラ海流は簡単に言うと冷たい海の流れの事だよ!

冬は比較的温暖です。

夜間は冷え込むものの、極端な氷点下になる地域は限定的です。

この「冬が穏やか」という特徴は、多肉植物にとって重要です。

まん丸オベサ

日本の冬みたいに極端に冷え込む事は無いんだね!

降雨量の特徴

雨が非常に少ない

西ケープ州西部〜北ケープ州の多くは乾燥地域であり、年間降雨量は少なめです。

代表的な地域では、「年間50〜300mm程度」の場所も多く見られます。

日本の年間降雨量が一般的に1000〜2000mm前後であることを考えると、極めて乾燥した環境です。

おーきっど

水の与え過ぎに注意が必要なのも納得だね!

「冬雨型」が最大の特徴

この地域最大の特徴は、「冬雨型気候」であることです。

日本とは逆で、

:ほとんど雨が降らない
:比較的、雨が降る

というサイクルになっています。

そのため、この地域の多肉植物には、「夏休眠型」「冬生育型」の種類が多く見られます。

代表例として、「コノフィツム」「リトープス」「オトンナ」「チレコドン」などがあります。

日本で栽培する際にも、この生育サイクルを理解することが非常に重要です。

まん丸オベサ

冬型の植物は「夏に休眠」「冬に成長」する事を覚えておこうね!

土質の特徴

水はけの良い鉱物質主体の土壌

南アフリカ西部の多肉植物自生地では、有機物が少なく、鉱物質主体の土壌が多く見られます。

具体的には、

  • 砂質土
  • 礫質土
  • 石英質土壌
  • 岩場
  • 風化した頁岩(シェール)

などです。

頁岩(シェール)とは?

頁岩(けつがん、Shale)は、泥や粘土が海や湖の底に堆積し、長い年月をかけて固まった堆積岩の事。

日本の黒土のような腐植質主体の土とは大きく異なります。

おーきっど

冬型の多肉植物の多くは水はけの良い土壌を好む事を覚えておこうね!

石英地帯「クネルスフラクテ」

特に有名なのがKnersvlakte(クネルスフラクテ)です。

この地域は、地表が白い石英礫(せいえいれき)で覆われています。

石英には、

  • 地温上昇を抑える
  • 紫外線反射を増やす
  • 水分蒸発を軽減する

効果があると考えられており、小型メセン類の生育に適した環境を作っています。

リトープスやコノフィツムが石に擬態するような姿へ進化した背景にも、この環境が関係しているとされています。

まん丸オベサ

特殊な環境で進化してきたからこんなに面白い植物になったんだね!

植生の特徴

サキュレント・カルーでは、背の低い植物が中心となり、高木森林はほとんど発達していません。

代わりに、

  • 低木(シュラブ)
  • 多肉植物
  • 一年草
  • 小型灌木

など、背の低い植生が中心になります。

これは乾燥と強風への適応です。

季節によって景色が大きく変わる

雨季には植物が一斉に成長し、花を咲かせます。

特に Namaqualand は、春になると一面に野花が咲くことで有名です。

しかし乾季には、多くの植物が休眠状態となり、景観は非常に乾燥したものへ変化します。

なぜ南アフリカ西部に多肉植物が多いのか?

1. 長期間の乾燥環境

最も大きな理由は、数百万年単位で続いた乾燥環境です。

植物は生き残るために、

水を蓄える
葉を小型化する
表皮を厚くする
白粉で紫外線を防ぐ

などの進化を遂げました。

これが多肉植物の化です。

おーきっど

同じ多肉植物でもそれぞれ進化の仕方が違って面白いね!

2. 地形と環境の多様性

この地域は、

  • 山岳地帯
  • 海岸地帯
  • 砂漠
  • 石英地帯
  • 岩場

など環境差が非常に大きく、地域ごとに独自進化が起きやすい条件があります。

その結果、狭い範囲に固有種が集中しました。

まん丸オベサ

植物の適応による進化ってすごいよね!

3. ベンゲラ海流の影響

南大西洋を流れる寒流「ベンゲラ海流」も重要です。

この海流により、

気温が安定する
霧が発生する
極端な高温を防ぐ

といった効果が生まれます

沿岸部の植物の中には、雨ではなく霧から水分を得る種類も存在します。

南アフリカ西海岸に分布しているE.スコエンランディも霧から水分を得ていると考えられています↓

おーきっど

ナミブ砂漠に生息する「ウェルウィッチア・ミラビリス」もベンゲラ海流によって発生する霧から補助的な水分をもらっているみたいだよ!

まとめ

南アフリカ西ケープ州・北ケープ州が多肉植物の宝庫となった背景には、

まとめ

  • 冬雨型の特殊気候
  • 非常に少ない降雨量
  • 鉱物主体で水はけの良い土壌
  • 長期的な乾燥環境
  • 多様な地形

といった複数の条件があります。

特にサキュレント・カルーは、世界でも極めて特殊な植物環境です。

現在、日本で人気のある冬型の多肉植物の多くが、この厳しい自然環境の中で進化してきました。

自生地環境を理解することで、

  • 水やり
  • 用土
  • 休眠期管理
  • 日照管理

など、栽培への理解も大きく深まります。

多肉植物を「ただ育てる」だけではなく、「どこで、なぜ、その姿になったのか」を知ることで、さらに奥深い楽しみ方ができるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

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