ビカクシダ・着生植物

【超基本!苔テラリウムの作り方】基本の作り方から管理方法まで徹底解説〜

まん丸オベサ

苔テラリウムの中って涼しくて気持ちよさそうだよね!

日向ぼっこも好きだけどたまには苔テラリウムの中で過ごしたくなる時もあるよね(笑)

まろ眉グラキ

皆さんはテラリウムを知っていますか?

テラリウムとはテラ(大地)リウム(場所、空間)を意味しています!

テラリウムの他にもアクアリウム、パルダリウムなど色々なリウム(場所、空間)があります。

そんな中でも、人気が来ている苔テラリウム

苔テラリウムは、光が通る透明なケースの中で苔を流木や石などに着生させ、見たり、育てたり、世界観を楽しんだりしながら育てる事をいいます。

\この記事がオススメの方

・初めて苔テラリウムを作ってみたい方

・具体的な手順が知りたい方

・苔テラリウムの管理方法を知りたい方

今回は私が実際に苔テラリウムを作った手順から、その管理方法まで詳しく解説していきます!

※この記事は苔テラリウム超基本編なので既に苔テラリウムを作ったことがある方はあまり参考にならないかもしれません、ご了承ください。

それではどうぞ!

\気になる項目へ飛んでね!↓/

準備するもの

用意する苔の種類は基本的に何でも構いません。自分が使いたい苔を使用しましょう。

私が使用した苔は(カモジゴケ)(ヤマゴケ)(ヒノキゴケ)の3種類です。

透明ケース

小さめの物なら100均でも購入する事ができます。

私は水槽(20×25cm)を用意しました!

赤玉土

苔テラリウム用土の基本となります。

多くの苔が好む弱酸性の用土で、栄養が乏しいため、カビが生えずらいです。

くん炭

容器内が酸性に偏りすぎ無いように調整してくれる役割と、苔から出る老廃物を吸着、浄化し、清潔を保ってくれます。

ピンセット

苔を用土に差し込む時に使用します。

先端が細く真っ直ぐで、滑り止めのギザギザが付いていないタイプの方が使いやすいです。

カッター(ハサミ)

苔の不要な部分を切り取る時に使用します。

スプーン

用土を混ぜたり、撒いたりする時に使用します。

装飾物(流木、石など)

流木や石が無くても苔テラリウムは作れますが、個人的にはあった方が雰囲気は出る気がします!

今回私は森林の雰囲気が出るこだまを入れてみました(笑)

ベンレート(無くても可)

カビ予防の為の殺菌剤です。

ベニカXファインスプレー(無くても可)

害虫の予防、殺虫剤です。

苔、流木の処理をする

購入したり、取ってきた苔は基本的には汚れています。

3種の苔、カモジゴケ、ヤマゴケ、ヒノキゴケ

水で土を洗い流していきます。

この時に虫がいないかを確認し、いればしっかりと取っておいてください。

まろ眉グラキ

苔テラリウムが虫の為の豪邸になっちゃうよ!

その後、苔テラリウムでは苔の綺麗な部分(緑色の所)だけを使用したいので、根本の茶色くなっている部分は切り取っていきます。

ポイント

苔は根から栄養分や水分を吸収は行わず、苔の根っこは「仮根」と呼ばれていて、石や土壌や木に自分の身をくっつけておくためだけのものです。

ですので根の部分を切り取ったとしても枯れてしまう事はありません。

苔の茶色くなった部分を切り取っている

これで苔の準備は完了です!

綺麗になった苔

あとは流木を熱湯で殺菌した後、ベンレート水和剤につけてカビ予防をします。

用土を作

私が用意した用土は赤玉土、くん炭の2種類です!

まず赤玉土:8くん炭:2の割合で、配合します。

その用土を、用意した透明ケースの底に3センチほど敷いていきます。

その後、霧吹きなどで用土全体に水を含ませましょう。

用土に水がしみ込んでいる

苔を石や流木に付ける為の用土を作ります!

石や流木などに苔を付着させる場合はケト土を使う事が多いですが、付着させる場所が急斜面でないなら赤玉土でも代用可能です!(もちろんケト土があれば使ってください)

まろ眉グラキ

ケト土はねっとりとした粘土状の土だよ!主に苔玉や盆栽に使われてるよ!

ボウルに入った赤玉土

赤玉土に水を足しながら、赤玉土が泥状になるまで、スプーンで潰していきます。

泥状になった赤玉土

これで用土の準備は完了です!

コメント

植物の植え替え時に、赤玉土をふるいにかけて出た細粒でももちろん大丈夫です!

(私は植え替え時に出た細粒をこのために置いています笑)

苔テラリウムのレイアウト

レイアウトは苔テラリウムの醍醐味です!

何をどこに配置するのか考えるのも楽しいですよね!苔テラリウムのレイアウトに正解は無いので、ここではセンスが問われます。笑

私はまずこのように配置しました。

水槽に石や流木がレイアウトされている

流木はホームセンターなどで購入することが出来ます。

大きさや形など様々なものがあるので実際に見て完成イメージを膨らませる事が重要です。

植え付け開始

配置した石の上に準備しておいた、泥状の赤玉土を載せます。

泥状になった赤玉土が石に塗られている

その上にピンセットで丁寧に苔を植えていきます!

石の上に塗った泥状の赤玉土の上に苔が植え付けられている

流木も同じように苔を付けていきます!

石と流木に苔が植え付けられている

単純で細かい作業ですが、丁寧に行う事で仕上がりが全然違ってきます。

底の用土にも同じように苔を植え付けていきましょう。

石、流木、用土に苔が植え付けられている

ポイント

この時に背の高い苔を後ろ側に植える事で、正面から見た時に全ての苔が綺麗に見えます!

完成しました!

苔が水槽全面に植え付けられている

このまま管理しても問題は無いのですが、できるだけ虫を見たくない!という人は以下の処理をしましょう。

害虫予防の為にベニカXネクストスプレーかるくを吹きかけます。※かけ過ぎには注意してください!

注意!

苔テラリウムは管理次第で極力、虫、カビを発生させないことは出来ますが、苔や流木も自然の物なので虫やカビの発生を0にすることはできません。

管理方法

苔テラリウムの管理方法ですが、

苔を乾燥させない事はもちろんのこと、温度には注意が必要です!

基本的に苔は寒さには強く、暑くなりすぎるとダメージを受けてしまいます

\苔の温度イメージ

5℃以下、傷むことはないが成長が止まる(苔は比較的寒さには強い)

10℃〜25℃、最も成長が活発になる(成長適温)

30℃〜35℃、成長が止まる(弱い品種は傷む事も)

35℃以上、傷む危険大!

まろ眉グラキ

苔は意外と強い植物なんだね!

苔は暑さに極端に弱いわけでは無いので、温度を気にしすぎる事は無いですが

真夏、部屋の温度が35℃以上になってしまう場合は注意が必要です!

冷房をつけたり、小さめの苔テラリウムでしたら冷蔵庫に入れるなどの裏技もあるので暑さ対策をしましょう。

まとめ

まとめ

1.材料を準備!(苔、透明ケース、赤玉土、くん炭、ピンセット、カッター(ハサミ)、スプーン、流木、石)ベンレート、ベニカXファインスプレー

2.苔を洗う&根元の茶色い部分を切る!

3.流木を熱湯で殺菌した後、ベンレート水和剤につけてカビ予防をする。

4.用土は赤玉土:8 、くん炭:2を配合する!

5.センス良くレイアウトする!

6.苔をどこかに付着させたいなら、ケト土か、泥状にした赤玉土を敷き、その上にピンセットで丁寧に苔を植え付けて行く!

7.完成したら害虫予防の為のベニカXネクストスプレーをふきかける。

8.苔テラリウムは35℃以上にならないように注意する!

最後に

初めて苔テラリウムを作成しました!

完成したコケテラリウム

完成した結果は大満足です!笑

完成した苔テラリウムは苔の成長も楽しむ事ができ、苔がむすにつれて味わいも増してきます

管理も温度にだけ気を付けていればそこまで面倒ではありません。

作成に難しい箇所は無く、単純で地道な作業の繰り返しですので誰でも気軽に挑戦出来ると思います!

皆さんも是非自分好みの苔テラリウム作ってみてください!

最後まで読んで頂きありがとうございます!

一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

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