
皆さんは植物を枯らしてしまった経験はあるでしょうか?

特にサボテン枯らしてしまう人が多いよね!
植物を枯らしてしまうと、悲しくてすぐに目を背けたくなってしまいます。
ですが、枯れた植物と向き合って、きちんと同じ失敗をしないように対処する事ができれば、もっとボタニカルライフを楽しむ事ができます。

1度や2度植物を枯らしただけで園芸を避けるのは勿体無いよ!
今回の記事は、我が家で【枯らしてしまった植物とその原因+対処法】を5個のケースに分けて、詳しく解説していきます↓
ケース1 「冷害」
ケース2 「蒸れ」
ケース3 「害虫」
ケース4 「無理な植え替え」
ケース5 「成長点に水が溜まり腐る」
私の植物を枯らしてしまった経験を通じて、
皆さんが植物を枯らして悲しい思いをしないように少しでも参考になれば幸いです。
それではどうぞ!
ケース1「冷害」
冷害で枯らしてしまった植物↓
「アデニウム」「ユーフォルビア(紅彩閣、フルチコーサ、パキポディオイデス)」「エアープランツ」「ロフォフォラ」

我が家で植物を枯らしてしまう1番の原因はやはり「冷害」です。
我が家の環境としては、「パキポディウム」や「ビカクシダ」などの寒さに弱い植物は室内に取り込み冬越しさせますが、やや寒さに強い植物は屋外の簡易温室で冬越しをさせていました。

僕は寒いのがとっても苦手だよ!
マダガスカルや南アフリカが原産の植物は寒さに弱いものが多く、日本の冬は非常に厳しい時期になるので注意が必要です。
私の経験上、やや寒さに強い植物でも「根の張りが弱かったり、日当たりの悪い環境で管理」すると、同じ植物でも冷害が出てしまう事があります。

同じ植物でも環境や状態によって、枯れてしまう事があるんだね!
冬越し時の管理では日当たりは非常に重要です。
同じ品種の植物でも、日当たりが悪い場所に置いていると冷害が出やすく、日当たりの良い場所に置いていると冷害が出にくいです。
また、私が冷害で枯らしてしまった植物は「徒長しているパキポディオイデス」



「フルチコーサ」「紅彩閣」など、やや寒さにも耐性はある植物ですが、幹が細いので芯まで寒さが届いてしまい「冷害」がでやすいです。(※特に株が小さい場合)



特に株が小さい場合は注意が必要だね!
逆に同じユーフォルビア属でもオベサやバリダ、ホリダなどの株が丸い植物は寒さが芯まで届きにくいので、特に寒さには強いと考えています。
サボテン科の植物も屋外の簡易温室で冬越しをしましたが、「ロフォフォラ」だけが冷害により枯れてしまいました。



ロフォフォラは他のサボテン科の植物に比べてそもそもの耐寒性が低いようで、ロフォフォラに関しては冬は屋内に取り込んで冬越しさせてあげた方が安全です。
エアープランツも屋外の簡易温室で冬越しをしてみましたが、キセログラフィカや何個かのエアープランツが冷害により、枯れてしまいました。

ですが、発根して流木などに着生させてあるエアープランツは冬越しさせる事ができました。
エアープランツ数個だけの結果なので、断定はできませんが、エアープランツは着生させてあげる事で耐寒性が上がっていると思います。
冷害を避けるためのアイテムとしては「育成ライト」や「ヒートマット」があります。
屋内冬越し時に育成ライトで充分な光を確保してあげて、寒さに弱い植物に関してはさらにヒートマットなどで温度を保ってあげる事で、「冷害」を防ぐ事ができるので上手く活用して厳しい冬を乗り切りましょう。
ケース2 「蒸れ」
蒸れで枯らしてしまった植物↓
「クラビフォリア」「ステノカウリス」「フォーカリア」



日本の夏は蒸し暑く、
冬型と言われる植物は特に蒸れで腐って枯れてしまう事が多いです。
我が家のクラビフォリアは夏越し出来ずに枯れてしまいました。



夏が越せなかった原因としては、休眠時期の水のやりすぎと、風があまり当たっていなかった事が考えられます。

休眠時期の水やりはすごく難しいね!
また、夏の時期にフォーカリアを直射日光に当ててしまって、蒸れで枯らしてしまいそうになった事がありました。



夏の時期は、風当たりと日当たりに特に気をつけて蒸れ対策をする必要があります。
蒸れを避けるためのアイテムとしては「サーキュレーター」があります。
風の流れが無い屋内管理は特に蒸れが起こりやすいのでサーキュレーターを積極的に使用して蒸れを防ぎましょう。
ケース3 「害虫」(+冬越し)
害虫(+冬越し)で枯らしてしまった植物は以下の通りです↓
「アガベ・雷帝」

耐寒性のあるアガベでも、害虫に侵されていると冬越しが出来ずに枯れてしまう事があります。
害虫が発生する時期にしっかりと害虫予防をして、植物を守ってあげる事が重要です。

アガベは厄介な害虫のアザミウマがつきやすいから注意が必要だね!
害虫対策のアイテムとしては「スプレータイプの殺虫剤」と「用土に撒くタイプの殺虫剤」があります。
暖かい時期に害虫に侵されてダメージを負ってしまうと、冬の時期を乗り越えるのが難しくなってしまうので、害虫が発生する時期は必ず害虫予防をしておきましょう。
ケース4 「無理な植え替え」
無理な植え替えで枯らしてしまった植物↓
「黒松」「アガベ」

無理な植え替えは植物にとって致命傷になる場合があるので注意が必要。
黒松は寒さにも暑さにも非常に強く、日本の環境下で枯れてしまうことはほぼ無いと言っても良いです(※水切れで枯れてしまう事はある)
ですが、我が家では冬に黒松を迎えて、黒松は寒さにも強いから冬の植え替えも大丈夫だと思って植え替えを行いました。
ですが、春に新芽を出してくる事はなく、葉が茶色くなり枯れてしまいました。



また、春を待ちきれずに冬の時期にアガベを植え替えた事があります。
耐寒性のあるアガベですが、やはり成長の止まる冬の時期の植え替えはダメージが大きかったようで、下葉がどんどんと枯れていってしまいました。

幸い、完全に枯れてしまう事はありませんでしたが、耐寒性のある植物でも冬の植え替えは致命傷になる事が分かりました。(冬型の植物は例外)
なので、多少の根詰まりなどは春まで待って植え替えを行う方が確実に良いです。
用土が非常に悪かったりして、どうしても冬に植え替えを行う場合に関しては、できるだけ根を切らない、傷つけない。
植え替えを行なった後は、ヒートマットや育成ライト、サーキュレーターなどを使用してできるだけ暖かい環境に置いて最低でも1ヶ月〜2ヶ月くらいは養生させてあげましょう。
植え替え後も成長できる環境を整えてあげられない場合は冬の植え替えは必ずやめておきましょう。
ケース5 「成長点に水が溜まり腐る」
成長点に水が溜まって腐ってしまった植物↓
「鬼切丸」

稀に成長点に水が溜まり腐ってしまう事があります。
我が家ではアロエ属の「鬼切丸」が成長点に水が溜まり、成長点が腐って枯れてしまいました。



他にも植物の形状によって成長点に水が溜まりやすい植物は注意が必要です。
例えば、アガベ、ディッキア、エケベリアなどがあります。
成長点に水が溜まっていると夏は蒸れの原因になり、冬は冷害がおきてしまったりするので良い事は無いです。

ブロメリアなどのタンク系の植物は例外だよ!
水やり後は、ほこり飛ばし(ジェットブロー)などで、成長点に溜まった水を吹き飛ばしてあげるようにしましょう。
雨ざらしで育てている場合は難しいですが、雨が降った後などは成長点に水溜りができていないかをしっかり観察して対処してあげましょう。
成長点に水が溜まるのを防ぐアイテム↓
最後に
【枯らしてしまった植物とその原因+対処法】を5個のケースに分けて解説してきました。
植物が枯れてしまった場合は悲しい気持ちも分かりますが、見て見ぬふりはせずに、きちんと向き合って枯れた原因を突き止めてあげましょう。
植物が枯れてしまう原因はさまざまなものがありますが、一つづつ原因を潰していく事で植物を育てるのが上手になっていき、植物を枯らしてしまう事がなくなると、もっとボタニカルライフが楽しくなる事間違いなしです。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
一緒にボタニカルライフを楽しみましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。