

ユーフォルビア・オベサの受粉ってどうするんだろう?
意外と簡単だから挑戦してみて!

皆さんはユーフォルビア属の受粉作業をした経験はあるでしょうか?
「可愛いオベサがもっと増やせたら!」
そう思った事がある人もいると思います。
今回はそんな人たちのために、ユーフォルビア属(オベサ)の受粉の方法&種まき方法をお伝えしていこうと思います!
それでは早速どうぞ〜
オベサの受粉作業について
ユーフォルビア・オベサはオス株♂とメス株♀が存在し、オス株の花粉をメス株のめしべにつける事で受粉し、種ができます。
なので、まずはオス株とメス株を用意する必要があるのですが、見分け方としては花を見るしか区別がつきません。
オベサは大体、春の成長期始めに開花します。

開花した花に花粉がついているならオス株です。

花に花粉がなく、めしべが剥き出しの状態ならメス株です。


開花すると分かりやすいね!
開花のタイミングが揃ったオス株、メス株があれば受粉作業をする事ができます。
受粉作業は簡単で、直接おしべとめしべをくっつけるか、綿棒でおしべの花粉をとってめしべにつけるかするだけです。

受粉の成功確率も非常に高く、しっかり種ができます。
オベサ同士じゃなくてもオベサにホリダやバリダなど、他のユーフォルビア属を受粉させても種ができます。
もちろん全ての品種同士の組み合わせで種ができるわけでは無く、種ができにくい組み合わせもあるようです。
受粉が成功すると3〜4日後に子房が少しずつ膨らんで種を作る準備を始めます。
種は子房1つに3つ入っています。

種が成熟するまでは大体1ヶ月くらいかかります。(成熟するまでの期間は個体差があります)

オベサ受粉作業~種が出来るまで
4月8日 こちらのオベサを受粉させました↓

3日後の4月11日 めしべの下にある子房が少しずつ膨らみ始める↓

4月20日 子房がパンパンに膨らんでしっかりと種ができている様子↓

種が成熟してきたかどうかは種の色で分かるようになってきます。
種が鮮やかな緑色→少し茶色くなってくると成熟してきた合図です。
そのまま放っておくと、種が弾けて四方八方に飛び散ってしまうので対策する必要があります。
種の採取方法
種が成熟してきたら、全体にネットを被せるか、マスキングテープなどで挟んで種が飛び散らないようにするか、種が成熟し切って弾ける直前なら子房を根本から切って、ネットの中に入れて弾けるまで待つ人もいます。
おすすめとしては子房が1つ〜4つくらいならマスキングテープを貼って飛び散らないように対策して、それ以上なら排水溝ネットを切って子房に被せて輪ゴムで根本を止めるやり方が良いと思います。
5月10日
種が成熟して弾けそうだったので、排水溝ネットを切って、子房に被せて輪ゴムで止めました。

5月16日
確認してみると全ての種が弾けていました。

種が弾けると勝手にめしべを落とすのでネットと輪ゴムはそのままポロっと外れます。

無事に1つの種も無くさずに全て回収できました。
11房あったので11×3で33粒くらいの種を採取できました。

5月17日
取れた種はそのまま撒きます。

取れた種のそのまま撒くことを「とりまき」って言うらしいよ!
プレステラ90の鉢に9粒くらいの種を蒔きました。

環境としては日中の気温が25度〜30度、夜間は20度くらいになる環境で、種子に1度水を含ませたあとは絶対に発芽するまで乾燥させないように注意します。
5月22日
その管理を続けていると5日後には発芽が始まりました。

やはり、種の鮮度が非常に良いので発芽率が良いです。
5月29日

1週間後にはプックリして多肉植物っぽくなってきました。
6月3日

この時点で9粒中9粒の発芽が確認出来ました。鮮やかな緑色でイキイキと育っています。
6月10日

頭頂部には少しオベサの片鱗が見えます。
以上がオベサの受粉作業〜種まき〜発芽までの行程でした。
最後に

オベサの受粉作業は簡単で、オベサ同士なら種も非常に出来やすいです。
代表的なユーフォルビア属のバリダやホリダも基本的に受粉作業としては一緒です。
また、種ができてからすぐに蒔くと非常に鮮度が良いので発芽率も高くなります。
大好きなユーフォルビア属をいっぱい増やしたい方はぜひ、試してみてください!
ユーフォルビア属なら、様々な品種で交配させて種を作る事が可能なようなので、個人的にはユーフォルビア属の交配を色々試して見たいと思っています。
上手く行った交配があれば、引き続き記録していこうと思うので楽しみにしていてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!