
「イカリ」のような棘が特徴的なユーフォルビア【コルムナリス】
ゆるくカールした棘が特徴的だね!
棘が釣り針のような形にも見えるね!
この記事では実際に【ユーフォルビア・コルムナリス】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
その他にも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
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【ユーフォルビア・コルムナリス】詳細情報

| 植物名 | ユーフォルビア・コルムナリス (Euphorbia columnaris) |
| 原産地 | ソマリア北東部(ヌガール州) |
| 分類 | トウダイグサ科、ユーフォルビア属 |
| 成長適温 | 春~秋(20度~35度) |
| 成長速度 | 遅い |
| 暑さ | 強い(蒸れには弱い) |
| 寒さ | 非常に弱い(12度以下は×) |
| 気候 | 日当たり、風通しの良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い用土 |
| 水やり | 成長期は用土がしっかり乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
株が小さいうちは丸い姿、成長するにつれて円柱状に成長していく。

棘は下から上に向かってカールしている

株が成熟すると棘の間から花を沢山咲かせるようです。

生育環境
コムルナリスの自生地は極めて狭く、ソマリア北東部のみの固有種で、ヌガール渓谷(Nugaal Valley)の石膏質の丘陵地帯 に自生していますが、原生地では絶滅危機的状況と言われており、ほぼ原生地では見る事が出来なくなっているようです。
石膏質の丘陵地帯とは?
主に石膏(硫酸カルシウム)を多く含む鉱物でできた小丘のことです。
・表面の色が白~灰白色で脆く浸食が進みやすい
・硫酸カルシウムが多い
・pHは中性~弱アルカリ性
・窒素・リン・カリが極端に少ない
これらの特徴があるので、多くの植物にとっては生存しにくい環境になる。
環境としては、標高700m前後の石膏岩の丘陵地や半乾燥地帯の岩場の割れ目など、乾燥した荒地に自生していたとされています。
コルムナリスの自生地周辺都市、ラス・アノド(Lascaanood)の年間平均気温は以下の通りです↓

グラフによるとラス・アノド(Lascaanood)の気温は年間で15度~35度まで変化し、1番気温の下がる時期でも、ほぼ15度以下にはならないようです。
この事からコムルナリスの成長適温は20度~35度で日本では春下旬~秋上旬が成長期になり、冬の寒さには非常に弱いことが分かります。
冬の時期、コムルナリスの耐寒温度は12度くらいと言われていますが、念のため気温が15度以下になりそうなら、屋内に取り込んで暖かい場所で冬越しさせてあげましょう。
また、コムルナリスの自生地、ラス・アノド(Lascaanood)と日本の環境では湿度も違うので注意が必要です↓

上のグラフは高湿日が何日あるかの比較表です。
グラフを見るとソマリア北部-ラス・アノド(Lascaanood)は日本(東京)に比べると蒸し暑くなる日が少ないことが分かります。
高温多湿になる夏の時期は蒸れないように風通しの良い涼しい場所で管理してあげましょう。
冬越しには要注意だね!
日当たり

年間を通して日当たりの良い場所で管理します。
日当たりの良い環境で育てる為に、成長期(春~秋)には出来るだけ屋外で管理して直射日光(強光)に沢山当ててあげましょう。
コルムナリスに関しては日差しの強い夏の時期(7月~8月)でも株焼けをしてしまう事はほぼ無いので遮光する必要はありません、できるだけ日当たりの良い場所で管理してあげましょう。
株の状態を見ながら置き場所を選んであげようね!
冬の時期(12月~2月)に屋内管理をしている時も出来るだけ、日当たりの良い窓辺などで沢山のに日光にあてて育ててあげると耐寒性も高める事ができます。(夜間の窓際は低温になることがあるので注意!)
耐寒性が上がると、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるよ!
どうしても室内管理になってしまい、充分な光量を確保できない場合は「育成ライト」を活用しましょう。
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
コルムナリスは乾燥には強いので年間を通して乾燥気味に育てます。
基本的には用土が完全に乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。
春
春、気温が18度~20度を超えてくると休眠からあけて徐々に成長を始めます。
休眠からあけてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
根が動き出して来たら成長に合わせて徐々に水の量を増やしていきましょう。
成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
日々の観察が大切だね!
夏
夏も成長期ですが、コルムナリスは多湿を苦手としているので、水やり頻度が多くなってしまわないように注意しましょう。
夏場の水やりは用土が中まで乾いて+4日〜5日あけてから、夕方以降の気温が低くなってきた時間帯に水をたっぷり与えましょう。
気温が高い日中に水やりをしてしまうと蒸れてしまいやすいから注意しようね!
秋
秋、気温が20度以上あるなら成長期です。
通常通り、用土が完全に乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が15度近くになってきだしたら徐々に水を与える頻度、量を減らしていきます。
冬
冬の時期、気温が15度以下になってくると休眠状態になり、成長が止まります。
断水気味の管理をしましょう。
月に1回、用土の表面が湿る程度の軽い水やりを行います。
冬の間は特に用土をしっかりと乾かせてからの水やりを意識しようね!
水やりをする時間帯としては、暖かくなってくる朝方か昼間に行います。
コルムナリス自生地周辺の降雨量について
コルムナリスはソマリアの乾燥地帯に自生しているユーフォルビアです。
参考程度にコルムナリスの自生地周辺都市、ラス・アノド(Lascaanood)の年間降水量を見ておきましょう↓

日本と比べると明らかに降水量が少ないのが分かります。
降水量が一番少ない時期は0~1㎜程度、一番多い時期でも31㎜程度しか降りません。
このことからもコルムナリスは乾燥に強いことがわかります。水の与えすぎには注意しましょう。
もちろん水を切りすぎても弱ってしまうので、自生地の降水量も参考にして自身の環境にあった水やり頻度を見つけてみてください。
用土

水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、軽石、ゼオライト)を混ぜた用土を使用しています。※水はけを良くするために用土は必ずフルイにかけて微塵を取り除いておきましょう。
用土作りも楽しもうね!
植え替え

コルムナリスは根の張りがそこまで盛んではないので2年~3年を目安に植え替えを行ってあげると元気に成長してくれます。
植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、しっかりと用土を乾燥させておきます。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
植え替えは出来れば春(3月後半~5月)の間に行いましょう。
本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する季節までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるでしょう。
植え替えは植物の体力をいっぱい使うから休ませてあげる事が大事だよ!
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の成長が止まっている時期の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。
「春」が来てコルムナリスが動き出すまで我慢しましょう。
肥料

コルムナリスは窒素・リン・カリが極端に少ない地域に自生しているユーフォルビアなので、基本的に肥料は必要ありません。
肥料を与える場合でも、植え替え時に元肥を与えるだけで充分です。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料だよ!
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
施用後、養分がゆっくりと長期間にわたり放出される肥料のことです。
1度に溶け出さず、土壌中で少しずづ溶けて、植物が長期間吸収できる形で供給されるので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
肥料やけを起こしたら、根から水分が吸収できなくなっちゃうよ!
追肥は必要ありませんが、定期的に「活力剤」を与えてあげると元気に成長してくれます。
オススメの活力剤はメネデールです。
メネデールとは?
植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。
病気、害虫

コルムナリスは弱っていたり、乾燥した風通しの悪い環境で育てていると「ハダニ」や「カイガラムシ」が付くことがあります。
ハダニは目視では見つける事が難しいほど白く小さな害虫で植物を吸汁し、吸汁された箇所は黄色く変色してしまいます。多く発生するとクモの巣のような糸を植物に張り巡らてみるみる増えていってしまいます。
ハダニが発生してしまった場合は水で全て洗い流したあと殺虫剤を吹きかけて殺虫、予防をしてあげましょう。
カイガラムシも吸汁性の害虫ですが、体長は2mm~6mmほどで目視で確認することができる害虫です。
カイガラムシは繁殖力も高く、殺虫スプレーが効かない個体もいる厄介な害虫です。
またカイガラムシの排泄物は「すす病」の原因となってしまうので、見つけ次第、ピンセットなどで全て取り除き、害虫予防の為に殺虫剤を散布しましょう。
すす病とは?
植物の汁を吸う害虫(アブラムシ、カイガラムシなど)が排泄物として糖分を排泄し、その害虫の排泄物にカビが生えた状態をすす病という。
オススメの殺虫スプレーは「ベニカXネクストスプレー」です。
害虫は同じ薬品ばかりを散布していると耐性を得てしまうので一つの殺虫剤を使用するのではなく、それぞれ違った殺虫剤を定期的に散布し、害虫を根絶しましょう。
害虫は一度発生してしまうとかなり厄介なので、発生する前の予防が肝心になってきます。
そのため、害虫が発生しやすい時期(5月~10月)は月に1回程度、定期的に害虫予防のスプレーを散布し、「オルトランDX」などの薬剤も活用しながら害虫予防をしておきましょう。
日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事だよ!
最後に

コルムナリスは難物と言われるソマリア産のユーフォルビア属です
夏の蒸れには注意が必要で、冬の寒さにも非常に弱いので、年間を通して過ごしやすい環境で管理してあげましょう。
夏は風通しの良い涼しい場所で管理して、冬はできるだけ暖かい場所で管理してあげましょう。
あとは、水やりも控えめに管理する事で元気なコルムナリスを育てることができるでしょう。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!
