
ワニの肌のような質感と真っ白な表皮が特徴的なユーフォルビアの珍種【ユーフォルビア・アブデルクリ】
これが植物だなんて面白いね!
ユーフォルビア属№1の珍種だよ!
この記事では実際に【ユーフォルビア・アブデルクリ】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
その他にも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
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【ユーフォルビア・アブデルクリ】詳細情報

| 植物名 | ユーフォルビア・アブデルクリ |
| 原産地 | イエメン(アブドゥルクーリー島) |
| 分類 | トウダイグサ科、ユーフォルビア属 |
| 成長適温 | 春下旬~秋上旬(24度~35度) |
| 成長速度 | 遅い |
| 暑さ | 強い |
| 寒さ | 弱い(7度以下は×) |
| 気候 | 日当たり、風通しの良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い用土 |
| 水やり | 成長期は用土が中までしっかりと乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
ワニの肌のような質感で表皮は白くて硬い

非常に奇妙な植物

樹液は黄色っぽく、他のユーフォルビア属に比べても毒性が強いとされています

多様なユーフォルビア属の中でも1・2を争う珍種
見れば見るほど面白い植物だね!
生育環境
アブデルクリはイエメン領‐ソコトラ諸島のアブドゥル・クーリー島 に固有のユーフォルビアです。
アブドゥル・クーリー島 (Abd al Kuri Island) とは?
ソコトラ諸島、ソコトラ島の南西 約105 km程度離れた場所に位置する島。
細長い島で長さ( 東西)約35 km、最大幅(南北)約5km。
環境としては、岩がちな半乾燥地帯 で北岸 は主に砂浜と岩場、 南岸 は急峻な岸壁になっています。
アブデルクリ島内最大の村、キルミア(Kilmia)の環境について詳しく見ておきましょう。
まずは年間平均気温は以下の通りです↓

グラフをみると、気温は年間を通して非常に温暖で気温差がほぼ無く、24度~30度まで変化します。
また、以下のグラフは「東京」とキルミア(Kilmia)の高湿日(蒸し暑くなる日)が何日あるかの比較表です↓

キルミア(Kilmia)は年間を通してほぼ高湿日(蒸し暑い日)と言う事が分かります。
ですが、キルミア(Kilmia)は周りが海に囲まれた小さな島なので、年間を通して強い風が吹いているとされています。
最後に平均降雨量は以下の通りです↓

グラフによるとキルミア(Kilmia)の降雨量は1番少ない時期は0㎜、1番多い時期でも14㎜しか降りません
このことから、アブデルクリの成長適温は24度~35度で蒸し暑さには強く、乾燥にも非常に強いことが分かります。
日本の夏の時期でも「暑さによる蒸れ」で枯れてしまう事はほぼ無いですが、必ず風通しの良い場所で管理してあげましょう。
春~秋の時期に屋内で管理をする場合は、必ずサーキュレーターを回して、空気の流れを作ってあげようね!
冬の時期、アブデルクリは非常に寒さに弱く、耐寒温度は7度と言われているので気温が7度以下になりそうなら屋内管理に切り替えてあげましょう。
日当たり

年間を通して日当たりの良い場所で管理します。
日当たりの良い環境で育てる為に、成長期(春~秋)には出来るだけ屋外で管理して日光を沢山当ててあげましょう。
アブデルクリは7月~8月の強い日差しでもほぼ株焼けすることは無いので年間を通して、できるだけ直射日光下で管理してあげましょう。
冬の時期に室内管理をしている時でも、出来るだけ日当たりの良い窓辺に置いて、沢山の日光に当ててあげると耐寒性も高める事ができます。(※夜間の窓際は低温になることがあるので注意!)
耐寒性が上がると、調子を崩す事なく冬越しが出来るようになるよ!
どうしても室内管理になってしまい、充分な光量を確保できない場合は「育成ライト」を活用しましょう。
育成ライトがあれば日照時間が短くなる冬の時期も「日光不足」になることなく冬越しさせる事ができるね!
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
アブデルクリは乾燥には強いので年間を通して乾燥気味に育てます。
基本的には用土が中までしっかりと乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。
春
春、気温が20度を超えてくると休眠からあけて徐々に成長を始めます。
休眠からあけてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
成長が活発になってきたら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
用土が完全に乾いてからの水やりを意識しようね!
夏
夏も成長期です。用土が中までしっかりと乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
ですが、気温の高い日中に水やりをしてしまうと鉢内の急激な温度上昇により、根にダメージが出てしまう事があります。
夏場は日中を避けて、気温が低い早朝や夕方頃に水やりを行いましょう。
秋
秋上旬も成長期です。
通常通り、用土が中までしっかりと乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が15度以下になると成長が鈍化してきます。
徐々に水を与える頻度を減らしていきましょう。
冬
冬、気温が10度以下になると休眠状態になり成長がほぼ止まります。
休眠状態は動物で言う冬眠みたいなものだよ!
休眠状態のアブデルクリは水をあまり吸収する事が出来ないので月に1回、株元に2日くらいで乾く程度の軽い水やりをしましょう。
そうすることで、細根が完全に枯れてしまうのを防ぎ、春の休眠あけにスムーズに成長を開始することができます。
用土

水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、軽石)を混ぜた用土を使用しています。※水はけを良くするために用土は必ずフルイにかけて微塵を取り除いておきましょう。
用土作りも楽しもうね!
植え替え

アブデルクリは根がある程度しっかりと張った方が元気に育ってくれるので2年~3年を目安に植え替えを行いましょう。

植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、しっかりと用土を乾燥させておきます。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
植え替えは出来れば春(4月~5月)の間に行いましょう。
本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する季節までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるでしょう。
もし、「春」に植え替えが出来ずに「秋」に植え替えを行う場合は出来るだけ根をいじらないような植え替えを心がけましょう。
「秋」に大胆に根を整理してしまうと成長が止まってしまう「冬」までにしっかりと根を張ることが出来ず、調子を崩してしまうためです。
植え替えは植物の体力をいっぱい使うから休ませてあげる事が大事だよ!
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の休眠時の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。
春が来てアブデルクリが動き出すまで我慢しましょう。
肥料

アブデルクリは肥料をあまり必要としないので、植え替え時に元肥を与えるだけで充分です。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料だよ!
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
施用後、養分がゆっくりと長期間にわたり放出される肥料のことです。
1度に溶け出さず、土壌中で少しずづ溶けて、植物が長期間吸収できる形で供給されるので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
肥料やけを起こしたら、根から水分が吸収できなくなっちゃうよ!
追肥は基本的に必要ありませんが、定期的に「活力剤」を与えてあげると元気に成長してくれます。
オススメの活力剤はメネデールです。
メネデールとは?
植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。
病気、害虫

アブデルクリはユーフォルビアの中でも非常に特殊な造形で葉も無ければ、塊根部分も無く、表皮は硬い蝋のような質感なので非常に害虫は付きにくいです。
アブデルクリの調子が悪い場合は、環境(日当たり、気温、風通しなど)があっていない場合がほとんどなので、環境を見直してあげましょう。
アブデルクリは涼しくなってきて成長が止まると表皮がピンクみを帯びる事がありますが、あまり心配する必要はありません
成長期に入り成長し出すと、また白い表皮に戻ってきます↓


こんなに色に変化があるのは面白いね!
最後に

ユーフォルビアの中でも1.2を争うほどの珍種のアブデルクリは見た目ほど育てるのが難しいユーフォルビアではありません。
気をつけるべきは冬の寒さと水の与えすぎです。
アブデルクリは寒さに弱いので冬の時期は出来るだけ日当たりの良い暖かい場所で管理してあげて、年間を通して乾燥気味に育てる事を意識してあげましょう。
そうする事で元気なアブデルクリを育てる事が出来るでしょう。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!
