
大きくなると幹立ちする特徴をもつアガベ属【アガベ・アテナータ】
鮮やかな薄緑の葉が綺麗だね!
大きな植物が一つあるだけで室内がオシャレになるね!
この記事では実際に【アガベ・アテナータ】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
その他にも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
\気になる項目へ飛んでね!↓/
【アガベ・アテナータ】詳細情報

| 植物名 | アガベ・アテナータ |
| 原産地 | メキシコ中部〜西部 |
| 分類 | キジカクシ科、アガベ属 |
| 成長適温 | 春、秋(18度~30度) |
| 成長速度 | 普通~遅い |
| 暑さ | やや弱い |
| 寒さ | やや強い(0度以下は×) |
| 気候 | 日当たり、風通しの良い場所 |
| 用土 | 水はけの良い用土 |
| 水やり | 成長期は用土が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
アガベ属特有の棘がなく、しなやかな葉が特徴的

大株になると幹立ちする

充分に成長すると幹に子株が付く
葉の表面の淡い白さは強く触ると剥がれてしまうので注意!

綺麗な葉を維持したいなら、あまり葉は触らないようにしましょう。
生育環境
アテナータはメキシコ中部〜西部の高原・山地に自生するアガベの一種で、岩場や斜面などに小さな群落を形成して自生しており、野生のアテナータはかなり稀と言われています。
自生地は大きく見るとメキシコ-ハリスコ州(Jalisco)中央部 ~ 西部の山地、トランスメキシカン火山帯(Trans-Mexican Volcanic Belt, TMVB) です。
トランスメキシコ火山帯とは?
太平洋(メキシコ西部)からメキシコ湾(東部)へ、ほぼ中央横断する形で延びる非常に巨大な火山帯でおよそ長さ1,000 km、幅90〜230 km、面積約160,000 km²にも及ぶと言われています。
その中でも、メヒコ州、ミチョアカン州、ハリスコ州に自生の記録があるようです。
アテナータの自生地周辺都市、ミチョアカン州の州都、モレリア(Morelia)の年間平均気温は以下の通りです↓

モレリア(Morelia)は年間で5度〜29度まで変化し、最も気温が高い時期でも30度を超える事はほぼありません。
このことから、アテナータの成長適温は18度〜30度で35度近くになるような猛暑の時期は苦手だと言う事が分かります。
また、アテナータの典型的な自生環境は 標高1,200–2,500m の涼しい山地で「湿度」も大きく違ってくるので注意が必要です。
以下のグラフは「モレリア」と「東京」の高湿日(蒸し暑い日)が何日あるかの比較表です↓

アテナータの自生地周辺都市「モレリア」は標高が1920m前後の非常に高地の都市なので、高湿日がほぼ無い事が分かります。
なので、日本の蒸し暑い夏の時期は「蒸れ」に注意が必要です。
春~秋の成長期は風通しの良い場所で管理しますが、夏の時期は特に蒸れないように風通しに注意してあげましょう。
春~秋の時期に屋内で管理をする場合は、必ずサーキュレーターを回すなどして、空気の流れを作ってあげようね!
冬の時期、アテナータは他のアガベ属に比べて耐寒性は低いと言われており、霜が降りると葉にダメージがででしまう事があります。
アテナータの耐寒温度は0度くらいと言われているので、念のため最低気温が2度になりそうなら、室内か温室で管理して冬越しさせてあげましょう。
地植えされているアテナータに関しては「環境に順応している」かつ「根をしっかりと地面に張れている」場合は耐寒性が増すので、軽く霜対策をしてあげれば、冬を無事に越すことが出来るようです。(※雪が降り積もる地域は厳しいかもしれません)
高地の涼しい環境が自生地のアテナータは他のアガべ属と育て方を一緒にしない方が良いかもね!
日当たり

年間を通して日当たりの良い場所で管理します。
アテナータは高地が原産のアガベなので、直射日光(強光)にあてても葉焼けすることはあまりありません。
日当たりの良い環境で育てる為に、成長期(春~秋)には出来るだけ屋外で管理して日光を沢山当ててあげましょう。
ですが、夏(6月~8月)の強い日差しの時期に、室内管理~屋外管理に切り替えを行ったりすると急な環境の変化による葉焼けをしてしまう事があります↓
急な環境の変化には気をつけようね!
冬の時期に室内管理をしている時でも、出来るだけ日当たりの良い窓辺に置いて、沢山の日光に当ててあげると耐寒性も高める事ができます。
室内管理などで、充分な光量を確保できない場合は「育成ライト」を活用してあげましょう。
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
アテナータは乾燥には強いので年間を通して乾燥気味に育てます。
基本的には用土が乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。
春
春、気温が18度~20度を超えてくると休眠からあけて徐々に成長を始めます。
休眠からあけてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
アテナータが動き出して来たら成長に合わせて徐々に水の量を増やしていきましょう。
成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
日々の観察が大切だね!
夏
夏も成長期です。用土がしっかり乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
ですが、気温の高い日中に水やりをしてしまうと蒸れて株や根が痛んでしまう事があります。
夏場は日中を避けて、気温が低くなってくる夕方頃に水やりを行いましょう。
夏場の水やり後は特に風通しを意識して、蒸れないように注意してあげようね!
秋
秋、気温が20度以上あるなら成長期です。
通常通り、用土が乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が10度を下回って成長が鈍化してきたら徐々に水を与える頻度、量を減らしていきます。
冬
冬、気温が5度近くになってくると成長がほぼ止まります。
休眠状態は動物で言う冬眠みたいなものだよ!
休眠状態のアテナータは水をあまり吸収する事が出来ないので、月に1~2回、株元に2日くらいで乾く程度の軽い水やりをしましょう。
そうすることで、細根が完全に枯れてしまうのを防ぎ、春の休眠あけにスムーズに成長を開始することができます。
アテナータ自生地周辺の降雨量について
参考程度にアテナータ自生地周辺都市モレリア(Morelia)の年間降雨量を見てみましょう↓

グラフを見るとモレリアは明確に雨季と乾季がある事が分かります。
一番降雨量が少ない時期は2㎜程度しか降らず、一番多い時期は150㎜の雨が降ります。
このことからもアテナータは乾燥に強いことが分かります。
水の与えすぎには注意しましょう。
もちろん、水を切りすぎても弱ってしまうので、自生地の降雨量も参考にしながら自身の環境にあった水やり頻度を見つけてみてください。
用土

水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、軽石)を混ぜた用土を使用しています。※水はけを良くするために用土は必ずフルイにかけて微塵を取り除いておきましょう。
用土作りも楽しみましょうね!
植え替え

アテナータはしっかりとした根が旺盛に伸びるので根詰まりをおこしやすいです。
出来れば1年〜2年を目安に植え替えを行いましょう。
植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、しっかりと用土を乾燥させておきます。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
植え替えは出来れば春(3月後半~5月)の間に行いましょう。
本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する季節までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく夏越し、冬越しが出来るようになるでしょう。
もし、「春」に植え替えが出来ずに「秋」に植え替えを行う場合は出来るだけ根をいじらないような植え替えを心がけましょう。
「秋」に大胆に根を整理してしまうと成長が止まってしまう「冬」までにしっかりと根を張ることが出来ず、調子を崩してしまうためです。
植え替えは植物の体力をいっぱい使うから休ませてあげる事が大事ですね!
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の休眠時の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。
春が来てアテナータが動き出すまで我慢しましょう。
肥料

アテナータは植え替え時に元肥、成長期(春〜秋)に追肥を与えるとさらに元気に成長してくれます。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料です。
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
肥料の溶け方を遅くしたもので、植物の成長に合わせてゆっくりと土に溶けだす肥料。
植物が肥料を欲しい時に必要なだけ肥料成分を与える事が出来るので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
元肥だけでも成長させることは出来ますが、もっと成長させたい方は成長期(春〜秋)に追肥を行いましょう。
追肥として液体肥料を与える場合は月に1回~2回程度、規定より薄めた液肥を与えましょう。オススメは(ハイポネックス)です。
ですが、液体肥料を多く与える事によって起こる肥料焼けや肥料過多には注意が必要です。
春の時期、最初に液肥を与える場合は記載の分量の半分で希釈して与えてあげるのがオススメです。
肥料が上手く吸えて、成長が活発になっていることが確認出来次第、徐々に液肥の量を増やしてあげると良いでしょう。
液肥は薄め薄めを意識ですね!
置き肥を与える場合は、成長期に用土の上に置くだけです。
水やりのたびに緩効性の固形肥料が少しずつ溶け出して肥料成分がゆっくりと効いてくるのが特徴です。
固形肥料(置き肥)の注意点としては固形肥料が直接、株や根に触れないように注意しましょう。
オススメは「マグァンプK小粒」です。
追肥のマグァンプK小粒に関しては用土の表面に一定量ばらまくだけで良いので、使い勝手も良くオススメです。
また、肥料を与えられない場面(植え替え後や植物が弱っている時)では、活力剤のメネデールなどを活用しましょう。
メネデールとは?
植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。
病気、害虫

アテナータは他のアガベ属に比べて葉が柔らかいので、外管理をしていると「バッタ」や「カナブン」などが葉を食べてしまう事があります。
また、アテナータは風通しの悪い環境で育てていると「カイガラムシ」が発生したり、気温と湿度が高い時期(20度〜30度)は「炭そ病」が発生することがあります。
カイガラムシは吸汁性の害虫で体長は2mm~6mmほどで目視で確認することができる害虫です。
カイガラムシは繁殖力も高く、殺虫スプレーが効かない個体もいる厄介な害虫で、排泄物は「すす病」の原因となってしまうので見つけ次第、ピンセットなどで全て取り除き、害虫予防の為に殺虫剤を散布しましょう。
おすすめの殺虫剤は「花いとし」です。
害虫は同じ薬品ばかりを散布していると耐性を得てしまうので一つの殺虫剤を使用するのではなく、それぞれ違った殺虫剤を定期的に散布し、害虫を根絶しましょう。
害虫は一度発生してしまうとかなり厄介なので、発生する前の予防が肝心になってきます。
そのため、害虫が発生しやすい時期(5月~10月)は月に1回程度、定期的に害虫予防のスプレーを散布し、「オルトランDX」などの薬剤も活用しながら害虫予防をしておきましょう。
日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事だよ!
炭そ病は湿度と気温の高い時期(20度〜30度)に発生しやすく、アガベの葉が黒くなっていく症状がでます。
発生した場合は他の葉の感染を防ぐため、炭そ病になった葉は根本から切り取り、水やりを控えて風通しの良い場所で充分に乾かします。
炭そ病の予防としては蒸れないように風通しの良い場所で乾燥気味に管理しましょう。
最後に

アガベ・アテナータは非常に生命力が強く育てやすい植物です。
夏の時期の蒸れと、冬越しにさえ注意してあげれば元気なアテナータを育てる事ができます。
アテナータは葉の表面のトリコームを剥がしてしまわないように管理してあげると美しく元気に成長してくれます。
また、雪が降り積もる地域でなければ、夏場の蒸れと冬越し対策をきちんとしてあげる事で地植えすることも可能なので、大きく存在感のあるアテナータを育ててみたい方は挑戦してみてください。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!


