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害虫予防、2つの必須アイテム【オルトランDX、ベニカXネクストスプレー】使い方、効果、注意点を簡単解説!

まろ眉グラキ

やっと僕たちの季節がやってきたね!

僕たちを狙って「害虫」たちも動き出すから

呑気なこと言ってられないよ!

笹の雪くん

皆さんは害虫予防を出来ていますか?

観葉植物を育てる上で「オルトランDXベニカXネクストスプレー」この2つは必須アイテムです。

植物を育てる上で注意すべき事、環境、用土、水やりと色々気を付けなければならないことがありますが、一番厄介なのは害虫です。

植物に害虫が付いてしまうと、傷つけられ見た目を損ねたり、吸汁されて弱ったり、最悪の場合枯れてしまう恐れがあります。

大事な植物をそんな目に合わせないために、きちんと害虫予防をすることが大切です。

この記事では、害虫予防の基本ともいえる、オルトランDXとベニカXネクストスプレーの「特徴、使い方、効果」を初心者向けに簡単に解説していきます。

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オルトランDX

オルトランDXの特徴

細かい粒状の殺虫剤

オルトランDXは細かい粒状の殺虫剤です。

土にばらまいていると水やり時に粒剤が溶けて植物に吸収され効果を発揮します。(浸透移行性殺虫剤

水に溶かす手間が無いので使い勝手が良いです。

浸透移行性殺虫剤とは?

根や葉から吸収された有効成分が植物体内を移行することにとって、植物全体が殺虫効果を持ち、害虫を防除する薬剤のことです。

持続性がある

根から吸収させる必要があるので、あまり即効性は無いですが持続性があるのが特徴。

様々な種類の植物につく「アブラムシ」には約1か月の効果があります。

デメリット=匂いがかなりきつい

オルトランDXは匂いがかなりきついです。

ですが、水やりのたびに溶けて行き匂いも気にならなくなってきます。

対策としては撒いた後に少し土を被せることであまり匂わなくなります。

保管方法

オルトランDXは容器に入っている状態でも嫌な匂いを感じます。

保管する際は、ジップロックなどの密閉できる容器に入れてしっかりと蓋を閉じておくことをおすすめします。

また、水に非常に溶けやすい性質を持っているので濡れないところ、直射日光の当たらないところで保管するようにしましょう。

オルトランDXの効果

主に吸汁性の害虫に効果を発揮

オルトランDXは植物の周りに撒くだけでは効果は無く、植物に吸収されて初めて効果を発揮します。

オルトランDXの成分を根から吸収した植物を害虫が食害・吸害するとその害虫は殺虫成分を体内に取り入れることになり息絶えます。

まん丸オベサ

僕たちが害虫に対して「毒効果」を持つイメージだね!

オルトランDXは様々な種類の害虫に効果を発揮しますがその中でも代表的なものは

アブラムシ類」「アザミウマ類」「ハダニ類」「コガネムシ類の幼虫」などです。

詳しくは説明書をご覧ください。

オルトランDXの使い方

使用量

一回の使用量はほとんどの植物で1g~2gとなっています。

コメント

私が、育てている植物は「アガベ属」「パキポディウム属」「ビザールプランツ」が多いので使用量の記載はありませんが、大体1鉢に1つまみ程撒いています。

多く入れたとしても効果は変わりません、多く入れすぎてしまうと逆に薬害が起こり植物が弱ってしまう原因になるので注意が必要です。

撒き方、頻度

植物の周りに撒くか、植え替えの際に土に混ぜ込むことが出来ます。

土の中に混ぜることで、きつい匂いを感じなくて済むのでおすすめです。

月一回ぐらいのペースで土に撒く

害虫が発生しやすい時期(6月~9月くらい)に月1回ぐらいのペースで土に撒きましょう。

使用回数

オルトランDXは年間で使える回数は決まっているので注意が必要です。

1年草のお花、植え替えてから枯れるまで(4回)

野菜は収穫まで(最初の定植時に1回)※全ての野菜に使えるわけではありません。

何年間も育てる植物(年4回)

アガベ属やパキポディウム属は何年も育てる植物に該当するので1年間の使用回数は4回と言う事になります。

使用するおすすめの時期ですが、やはり害虫の活動が活発になる(6月~9月)の間に月1回のペースで4回使用するのが良いでしょう。

ベニカXネクストスプレー

ベニカXネクストスプレーの特徴

殺虫殺菌スプレー剤

様々な観葉植物に使用する事が出来る、殺虫殺菌剤です。

うどんこ病灰色カビ病黒星病)などの病気や(アブラムシ類アザミウマ類コナジラミ類)などの害虫にも効果があります。

ベニカXネクストスプレーの効果

害虫に対して速効性と持続性を実現している。

スプレータイプの薬剤の強みはやはりオルトランDXにはない速効性です。

ハダニなどを発見した場合にはすぐにスプレーを吹きかけて駆除することが出来ます。

また、ベニカXネクストスプレーは液体状ですが植物に吹きかけると植物の表面に薬剤が張り付き、浸透して、しっかりと殺虫殺菌効果を発揮し持続してくれます。

アブラムシには約1か月の殺虫、予防効果を発揮します。

おーきっど

頼もしい味方だね!

注意!

※雨にさらされたり、水やりの際に植物自体に水をかけてしまうと持続時間が短くなってしまうので注意が必要です。

ベニカXネクストスプレーの使い方

アガベにスプレーする図

使用方法

ベニカXネクストスプレーは薬剤が分離して沈殿しているので必ずよく振ってから使用してください

そのまま使用してしまうと、底に溜まっている濃い薬剤が噴射されてしまい薬害が起きてしまう可能性があります。

スプレーする際は植物全体がしっとり濡れるくらいまでやりましょう。

野外に置いている植物は雨の日にスプレーしてしまうとせっかくの薬剤が流れてしまうので、

雨の降っていない日を狙ってスプレーをしましょう。

コメント

※アガベに関して、ベニカXネクストスプレーを散布した直後に強い直射日光(育成ライト)に当ててしまうと薬害が起きてしまうという報告をたびたび聞くことがあります。

幸い我が家のアガベに関してはベニカXネクストスプレーでの薬害は確認していませんが

念のためスプレーした日は強い光に当てない事を心がけた方がよいでしょう。

使用頻度

ベニカXネクストスプレーは即効性と持続性があり、アブラムシには1か月の防虫効果を発揮します。

なので、1度使用したら大体1か月の期間を空けて再度使用しましょう。

使用頻度が多すぎると薬害の原因になってしまうので、長期間の連続使用はさけましょう。

使用する際の注意点

農薬は成分や濃度によって、普通物、劇物、毒物、特定毒物の4つに分類されています。

ベニカXネクストスプレーの分類は最も毒性の低い普通物です。

ですが、農薬は体に悪いことは変わりありません。

しっかりと、使用する際は以下の点に注意して作業を行いましょう。

注意!

使用する際の注意点。

・薬剤を吸い込んだり、目に入ることが無いようにマスクやゴーグルをつけて防ぎましょう。

・薬剤が皮膚に触れないように長袖、手袋を着用しましょう。

・ペットがいる場合は薬剤がかかってしまわないように注意しましょう。

その他の細かな使用方法や注意点などは裏のシールをめくると記載されているので使用する前に必ず目を通すようにしましょう。

主な害虫について

チタノタちゃん

虫の画像は出てこないから安心してね!

アガベ属で気を付けるべき害虫

アザミウマ(スリップス)

アザミウマは体長、約1~2mmの細長く小さな害虫。

一度発生してしまうと(成虫→卵→幼虫→蛹→成虫)を短い期間で繰り返しながら繁殖していきます。

花の中やアガベの中心葉に潜り込み食害します。細い体を隙間に入り込ませて隠れるので目視で見つけるのは困難です。

アザミウマに食害された葉は奇形葉になったり、食害された部分は茶色く変色して見た目を損ねます。

厄介な点としては、薬剤を散布しても「葉の中に産み付けられた卵の状態」「土の中で蛹になっている状態」の期間には効かないということです。

なので、一度発生してしまうと繁殖のサイクルを一通り終えるまで定期的に薬剤を散布し続けなければなりません。

笹の雪くん

僕たち(アガベ属)の天敵だね!

アザミウマには薬剤の持続期間が長い「オルトランDX」がオススメです。

パキポディウム属で気を付けるべき害虫

ハダニ(葉ダニ)

ハダニは体長、約0.3~0.5mmの極小の害虫。

気温が20度~30度の乾燥した環境で発生しやすくなります。

あらゆる植物の葉の裏などに寄生して、葉の養分を吸汁します。

吸汁された葉は変色して、光合成が出来なくなってしまいます、その症状が植物全体に広がると最悪の場合植物が弱って枯れてしまう恐れがあります。

ハダニは、水が苦手なので「葉水」をすることで予防することが出来ます。

まろ眉グラキ

乾燥する季節の葉水は最高だね!

発生してしまった場合でも粘着テープなどでハダニをくっつけて取るか、ハダニのついてしまった葉を剪定し、葉水を定期的にしてあげる事で駆除することが出来ます。

大量に発生してしまった場合には、ベニカXネクストスプレーなどを吹きかけて駆除しましょう。

カイガラムシ

カイガラムシは体長1mm~3mmくらい、吸汁性の害虫。

カイガラムシの排泄物はすす病の原因にもなるので早めの対策が必要です。

大きさや形は様々で、体の表面が硬いタイプやフワフワした毛をまとったタイプ、脚が発達せずに動かないタイプのカイガラムシもいます。

硬い殻や水を弾く毛をまとったカイガラムシはスプレータイプの薬剤が効きずらいです、

なので、駆除方法としてはピンセットなどを使い手作業で取っていくしかありません。

手作業で駆除した後は、ベニカXネクストスプレーを吹きかけて再発生しないように予防をします。

オルトランDXを撒いておくと更に安心です。

コガネムシの幼虫

コガネムシの幼虫はカブトムシの幼虫を小さくしたような姿。

コガネムシが土の中に卵を産み付けそれが孵化する事によって発生します。

コガネムシの幼虫は植物の根を食害します。

幼虫は食欲が旺盛なので、早めの対策をしないと大事な植物の根をほとんど食べ尽くされてしまいます。

まん丸オベサ

恐ろしい害虫だね!

コガネムシの幼虫は土の中にいるため発見しにくく、スプレータイプの薬剤を吹きかける事が出来ないのでオルトランDXを撒いて駆除していきましょう。

使い方のまとめ

オルトランDX

害虫が発生しやすくなる(6月~9月)の間、月1回のペースで撒きましょう。(植え替え時に土の中に混ぜ込むことも可能。)

1回ごとの使用量は基本1g~2g(大体一つまみ)

水やり時に成分が溶け出して、植物に吸収されることで効果を発揮します(浸透移行性殺虫剤)

ベニカXネクストスプレー

害虫が活発になる時期から使用を開始(春~秋にかけて)

スプレーする際はしっかりと振ってから使用しましょう。(薬剤が分離、沈殿しています。)

植物全体がしっとり濡れるくらいしっかりとスプレーします。(葉の裏側も忘れずに)

使用した後は1か月ほど期間を空けて再度使用してください。

どちらも持っていないという方はセットで購入することが出来ます。

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最後に

オルトランDX、ベニカXネクストスプレーについて簡単に解説してきました。

害虫は1度発生してしまうとしぶとく厄介です。なので日ごろから害虫予防をしておくことをおすすめします。

発生してしまったとしても薬剤を使うことで被害は最小限に抑える事が出来るので焦らずに対処していきましょう。

害虫が怖いからと薬剤の使用頻度が多すぎると薬害が発生してしまうのできちんと用法、用量を守って使用してください。

大切な植物を害虫に傷つけられ、枯らされてしまわない為にも薬剤の効果をしっかり理解したうえで、正しく使用しながら害虫予防をしていきましょう。

最後まで読んで頂き有難うございます!

一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

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