冬型の塊根植物【オトンナ・クラビフォリア】
プリプリした多肉質の葉が特徴な植物。
成長すると幹が肥大し、木質化して味わいが出てきます。
冬型の植物の種まきってどうするんだろう?
少しコツがいるって聞いたことがあるよ!
今回はオトンナ・クラビフォリアの種子をゲットしたので、種撒きをします。
種子の種撒き方法と管理環境、発芽〜1ヶ月までの成長を書いていきます。
それではどうぞ!
種まきを行う時期
これがクラビフォリアの種子です↓
非常に小さい種子で白みを帯びています。
冬型の塊根植物の成長期は秋〜春なので、種まきの時期としては10月〜11月が適期になります。
ですが、冬型のオトンナ属を発芽させる方法として確実なのが、「低温湿潤管理」です。
「低温湿潤管理」とは?
冬型の植物に使う発芽方法で、種子に充分に吸水させた後に濡れたキッチンペーパーなどに挟んで冷蔵庫内で湿らせたまま低温で管理して発芽させる方法です。
次からは低温湿潤管理の、やり方を詳しく解説していくよ!
低温湿潤管理の方法
クラビフォリアの種子をメネデールを希釈した水に1晩つけて充分に吸水させます。
メネデールとは?
植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。
その後、濡らしたキッチンペーパーに種子を挟んで、ジップロックなどの袋に入れて冷蔵庫で管理します。
冷蔵庫の設定温度が低いと種子が凍ってしまうことがあるから気をつけてね!
冷蔵庫管理を2週間ほど続けると種子の周りにジェルができて、早いものであれば発芽が確認できると思います。
ジェルが出てきた種子は発芽能力があるのでそのまま管理します。
まるでカエルの卵みたいだね!
発芽が確認出来てから用土に撒く方が確実ですが、私の場合は待ちきれなかったので低温湿潤管理を2週間続けた後に用土に種子を蒔きました。
用土、管理環境
用土
用土は無菌で保水力のある用土ならなんでも構いません。私は「種まき用土」を使用しました。
用土に種子を蒔く際は用土の表面に蒔くようにしましょう。
管理環境
発芽する為の温度は8度〜15度で、発芽後は10度〜20度の間で管理しましょう。
発芽するまでは用土は絶対に乾かさず、常に湿った状態をキープします。
発芽するまでは乾燥防止の為にラップを鉢に被せておきましょう。
種子を蒔いて〜1ヶ月後くらいまでは腰水管理でも良いかもね!
発芽〜1ヶ月の成長記録
低温湿潤管理後、用土に種を撒いてから1週間後~
(11月30日)最初の発芽を確認
発芽までには少々時間がかかるみたいだね!
(12月8日)残りの種子の発芽を確認
(12月16日)クラビフォリア特有の丸い葉が形成
(12月24日)1株を除いて順調に成長中
(12月29日)成長の遅れていた1株は溶けてしまった
(1月12日)プリプリの葉っぱがゆっくりと成長中
まだ株が小さいうちは水切れを起こしやすいからこまめに水を与えてあげようね!
クラビフォリアは日照時間が足りていないと非常に徒長しやすいので、プリプリの葉っぱを維持するなら育成ライトを活用しましょう。
オススメのパネルライトです↓
まとめ
最後に
オトンナ・クラビフォリアの発芽管理について解説しました!
オトンナ属などの冬型の種子は冷蔵庫で冷やす「低温湿潤管理」をすると発芽する事に最初は驚きました。
ですが、発芽方法が分かってしまえばもう何も怖くありません。笑
クラビフォリアは他のオトンナ属に比べて発芽しやすいようなので、冬型の実生初挑戦の方にはクラビフォリアがおすすめです。
皆さんもぜひ、冬型植物の実生を楽しんでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!