【ジュエルオーキッド】鮮やかな緑の葉に金色の葉脈を持ち
光を反射しキラキラと輝かせます、その姿に魅了される人も多いのでは無いでしょうか?
葉っぱが宝石みたいに綺麗じゃの!
雷みたいな葉脈がカッコイイね!
この記事では実際に【ジュエルオーキッド】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
そのほかにも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
\気になる項目へ飛んでね!↓/
ジュエルオーキッド詳細情報
植物名 | ジュエルオーキッド(別名:宝石ラン) |
原産地 | 東南アジア(ニューギニア、沖縄) |
分類 | ラン科(マコデス属、アネクトキリス属、ドッシニア属など) |
成長適温 | 春、秋(20度~30度) |
成長速度 | 普通~遅い |
環境 | 直射日光× 湿度のある環境を好む |
暑さ | やや強い |
寒さ | 弱い(5度以下は×) |
用土 | 水苔 |
水やり | 水苔の表面が乾いたら水をやり |
花言葉 | 【美しい淑女】【優雅】 |
特徴
ジュエルオーキッド(マコデスペトラ)は鮮やかな緑の葉に稲妻のような金色の葉脈を持ち光に反射し輝かせます。
マコデス属↓
そのキラキラと輝く姿はまるで宝石のようで(宝石ラン)とも言われます。
綺麗な別名だね!
アネクトキリス属↓
←黒っぽい葉にローズゴールドの葉脈が特徴的な品種(ローズゴールド)
→金色の繊細な葉脈が葉全体に広がる特徴的なアネクトキリス属(ゴールドベイン)
ドッシニア属↓
マコデスペトラに似ていますが、葉の色の濃さや葉脈の形が違う、ドッシニア・マルモラータ
ジュエルオーキッドの種類によっても葉や葉脈の色が全然違ってくるので種類の異なるジュエルオーキッドを育てるのも楽しいでしょう。
生育環境
自生地が東南アジアや南米アジアの熱帯なのでジュエルオーキッドは多湿を好み、乾燥を嫌います。
ですのでテラリウムなどの湿度がある程度保たれる環境の方が元気に育ちます。
テラリウムの中はマイナスイオンがたっぷりで気持ちよさそうじゃの!
もし、鉢などで育てるのであればこまめに葉水をかけてあげましょう。
暑さ
温度は20度~30度、湿度は70%以上の多湿の環境を好みます。
ジュエルオーキッドは沖縄などの比較的暖かい場所に自生しているので暑さには強く、湿度も高い環境を好むので日本の夏の環境下はあってると言えます。
暖かい気候を好みますが気温が35度近くまで上がってしまうと成長が鈍化して、弱ってしまう傾向があります。
真夏の時期は比較的涼しい環境で管理してあげた方が良いでしょう。(特にテラリウムなどのケース内で管理していると温度が高くなりやすいので注意!)
寒さ
寒さには弱いので、出来れば15度以上を保ってあげましょう。
10度近くになってくると成長が鈍化し、5度近くになると弱ってきてしまいます。
5度以下にはならないように注意しましょう。
私自身、冬場にジュエルオーキッドを枯らしてしまった経験があります。
その時は室内管理だったのですが、室温が5度近くになってしまう日が続いてしまい、葉がどんどんとピンク色になっていき、次第に色素が抜けたような白い葉になってしまい枯れてしまいました。
その時は温室はもちろん、加温するアイテムなども持っていなかったので何もすることが出来ませんでしたが、ヒートマットを手に入れた今は冬はもう怖くありません。
上の画像は冬に調子を崩したジュエルオーキッドが回復していく様子です。
育苗用のヒートマットがあれば丁度良い温度を保ってくれるので冬越しの際は是非活用しましょう。
冬場は暖房を使うとどうしても部屋が乾燥してくるので、湿度が保てる入れ物で育てる方が調子よく育ってくれます。
容器の中なら冬の寒さも少しはマシになりそうだね!
日当たり
日当たりは直射日光には当てないようにし、半日影になるような場所が最適です。
カーテン越しの柔らかな光ぐらいが良いでしょう。
直射日光に当ててしまうと葉焼けをおこしてしまうので注意しましょう。
用土(水苔)
ジュエルオーキッドのような蘭化の植物は根が呼吸しやすい環境を作ってあげる事が大事です。
用土で育成する事も可能ですが、まだ育成に慣れていない方は管理のしやすい「水苔」の使用を強くお勧めします。
水苔とは?
コケを乾燥、圧縮させたものです。
保水力が高く、主にラン科の植物に使用される事が多いです。
ホームセンター、園芸店などどこでも入手することが可能です。
主にチリ産、ニュージーランド産がありますが、少々お値段が上がりますがニュージーランド産の水苔方が質が良いのでおすすめです!
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
ジュエルオーキッドは多湿を好む植物なので、
植えつけてる水苔の表面が乾いたら水を与えます。
軽く絞ったおしぼりくらいが目安です。
水苔がいつまでもビショビショだと根が呼吸できずに根腐れの原因になってしまうので、受け皿などに溜まった水はすぐに捨てましょう。
苔テラリウムや、密閉性が高いガラス容器のように湿度の高い所に植えつけてるので有れば根元に霧吹きで水を吹きかける程度でも大丈夫です。
乾燥を嫌うのでこまめに葉水をかけてあげる事も重要です!
オススメの葉水スプレーです↓
増やし方
ジュエルオーキッドは葉が付いていて、根が出ている茎が有れば、株分けで増やす事ができます。
株分けは成長期の春から初夏に行います。(気温が20度~28度ある時に行ってください)
根の出てきている節を切り離し、水を含ませた水苔で節の根を包みます、しっかりと根付くまで半日陰で管理してください。
新しい芽が出てきたら完了です。
実際の株分け画像です↓
一節ごとに根が出てきています。
殺菌消毒したハサミやカッターで根と根の間を切り放します。
切り口は必ず保護材の「トップジンMペースト」を付けて、トップジンが固まるまで少し時間をおいてから新しい水苔に植え付けましょう。
株分け後のマコデスペトラ↓
花芽まで伸ばして調子良く成長してくれています。
こんなに綺麗な植物が簡単に増やせるなんて感動だね!
病気、害虫
病気
ジュエルオーキッドは特に病気の心配はありません。
茎や葉に異常が見られる場合は、寒さや乾燥が原因になっている事がほとんどですので、管理環境を見直してあげましょう。
害虫
ジュエルオーキッドが乾燥するような環境に置かれている場合、まれにハダニが感染する事があります。
我が家のジュエルオーキッドも乾燥状態が続いてしまった時にハダニが発生してしまいました↓
葉の裏を見ると大量のハダニがいました↓
ハダニが感染した場合は霧吹きをかけて駆除します、数が多い場合は薬剤を使って駆除しましょう。
ハダニの予防としては葉水が有効です。
乾燥しないように、こまめな葉水を心がけましょう。
葉水は気持ちいの~!
植え替え
(水苔に植え込んでいる場合)植え替えはできれば1年を目安に行います。(水苔が劣化してくるため)
気温が20度以上ある春の成長期に行いましょう。
古い水苔を根を傷つけないよう慎重に剥がしていきます、水を含ませた新しい水苔に植え付けて完成です。
成長適温が保てる場所で管理してあげましょう。
ジュエルオーキッドは根の張りが遅く、1度根を折ってしまうとその根はもう伸びる事が出来なくなってしまうので慎重に植え替えを行いましょう。
ジュエルオーキッドは環境の変化に敏感で、植え替え後は成長が非常に遅くなることがありますが、徐々に環境に慣れてくると、また成長を始めます。
植え替え後はゆっくりと成長を見守りましょう。
花、花言葉
開花
成長点を長く伸ばし、つぼみをつけ、白色の小さな花を咲かせます。
ジュエルオーキッドは主に葉っぱを楽しむ植物だけど、花は花で可愛いんだよね!
条件が揃わないとなかなか開花はしません、また開花は凄く株の体力を使います。
花じゃなく葉っぱを楽しみたいなら花芽が伸びてきたら直ぐに切ってしまっても大丈夫です!
その方が株も調子を崩す事なく成長出来ると思います!
花言葉
ジュエルオーキッドはラン科の植物。
多くのラン科の植物は見た目が美しい事から花言葉では「女性」として表現される事が多いです、
宝石のように美しい葉を持つラン化の植物という事で、【美しい淑女】という花言葉がつけられたと思われます。
「女性」ではなく、あえて【淑女】となっているのは鑑賞のメインが花ではなく宝石のように美しい葉であるからでしょう。
ジュエルオーキッドは条件が揃わないと開花せず、花を咲かすのは珍しいといえます。
葉を楽しむ観葉植物として愛され、四季で変化が見られないジュエルオーキッドはその事から【日々平安】という花言葉がついたと考えられます。
花言葉にはしっかり理由があるから面白いのう!
最後に
ジュエルオーキッドは生育環境さえ整えてあげれば、ゆっくりですが元気に成長してくれます。
注意すべきは冬越しです!
ジュエルオーキッドは寒さに弱く、環境の変化にも弱いので成長が鈍化している冬に植え替えなどを行ってしまうと、調子を崩し、最悪枯れてしまう事があるので注意が必要です。
冬場はできるだけ生育適温(20度~30度)を保った場所で乾燥しないように葉水をこまめにかけてあげると元気に育ってくれます。
ジュエルオーキッドは他の植物では見られない非常に綺麗な葉脈で見る人を魅了します。
今ではジュエルオーキッドの代表品種(マコデスペトラ)の他にも様々な美しい葉脈のジュエルオーキッドが出てきています。
是非、皆さんもお気に入りのジュエルオーキッドを見つけて迎えてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!