アストロフィツム・兜丸は白いボンボンが特徴的な可愛いらしい植物。
白い斑点が星のように見える事から「有星類」とも言われています。
春~秋にかけて透き通るような黄色い花を咲かせます。
名前の由来はギリシャ語の”astro”(星)”phyton”(植物)なんだって。
見た目も名前も綺麗な植物だね~
この記事では実際に【アストロフィツム・兜丸】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
そのほかにも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
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アストロフィツム・兜丸、詳細情報
植物名 | アストロフィツム・兜丸 |
原産地 | メキシコ北中部など |
分類 | サボテン科、アストロフィツム属 |
成長適温 | 春~秋(20度~30度) |
成長速度 | 遅い |
暑さ | やや強い |
寒さ | やや弱い(5度以下は△) |
気候 | 日当たりの良い場所 風通しの良い場所 |
用土 | 水はけの良い用土 |
水やり | 成長期は用土が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
アストロフィツム属は白い綿状の斑点が特徴的な植物。
一定の間隔で綺麗に作られる白い綿状の斑点はアストロフィツムというブランドを確立しています。
白い斑点が多くなるにつれて「兜」「スーパー兜」「ミラクル兜」と呼ばれるようになり、価値も上昇する傾向にある。
春~秋にかけての成長期には透き通るような黄色い花を咲かせるのも特徴。
花は成長期によく開花しますが萎むスピードも早いので、満開時を見れるとラッキーです(笑)
生育環境
アストロフィツム・兜丸の成長適温は20度~30度で、風通しの良い乾燥した環境を好みます。
アストロフィツム属の自生地はアメリカのテキサス州やメキシコ北中部です。
自生地のメキシコ北中部の気候は乾燥した砂漠地帯で寒暖差が激しい場所になります。
年間の最高気温は28度ほどで30度を超える事はあまりありません。
また、年間の最低気温は6度ほどで5度を下回る事はあまりないようです。
そのため、アストロフィツム属を日本で元気に育てるためには、真夏の蒸れに注意をし、真冬は室内で冬を越させるようにしましょう。
アストロフィツム属は他のサボテン科の植物より寒さには弱い傾向があります。
温かそうなボンボンが付いているのにね!
冬場はできるだけ5度以下にならないように管理してあげましょう。
日当たり
アストロフィツム属が自生している場所は岩陰や木陰のように日陰になる場所が多いようです。
そのため、あまり強い直射日光を当てる必要は無いです。
ですが、ある程度日光に当ててあげた方が丈夫な株に育つので年間を通して日当たりの良い場所で管理してあげましょう。
熱すぎると株の内部から痛んじゃう事があるから注意しないとね!
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
兜丸は水切れには強いので年間を通して乾燥気味に育てます。
基本的には用土が乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。
春
春、気温が15度~20度を超えてくると休眠から空けて徐々に成長を始めます。
休眠から空けてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
兜丸が動き出して来たら成長に合わせて徐々に水の量を増やしていきましょう。
成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
日々の観察が大切だね!
夏
夏も成長期なので用土が乾き次第、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温の高い日中に水やりをしてしまうと鉢内部が高温となり、蒸れて根腐れの原因になってしまう事があります。
夏場は日中を避けて、気温が低くなってくる夕方頃に水を与えましょう。
また、夏は気温が高くなりすぎると成長が鈍化し、水を吸う力が弱まります。(35度くらい)
用土の表面が乾いていても用土の中はあまり乾いていないことがあるので、水の与えすぎに注意しましょう。
秋
秋、気温が20度以上あるなら成長期です。
通常通り、用土が乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が10度を近くになって成長が鈍化してきたら徐々に水を与える頻度、量を減らしていきます。
植物が休眠するための準備だよ!
冬
気温が10度を下回ってくると休眠期に入り成長が止まります。
月に1~2回程度、株の根元を湿らす程度の軽い水やりをしましょう。
そうすることで、細根が完全に枯れてしまうのを防ぎ、春の休眠開けにスムーズに成長を開始することができます。
用土
水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、ゴールデン培養土、軽石、パーライト)を混ぜた用土を使用しています。(用土はホームセンターなどで気軽に手に入ります。)
植え替え
兜丸は根の張りが比較的遅い植物なので2年~3年を目安に植え替えを行いましょう。
植え替えは出来れば本格的な成長期前の3月後半~5月の間に行います。
成長期の直前に植え替えを行う事で成長期に入った時にスムーズに成長をしてくれます。
植え替えを行う際は、必ず用土を乾燥させておきましょう。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
「冬」植物の成長が止まっている時期の植え替えは出来るだけ避けましょう。
植物の成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまう事があります。
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
肥料
兜丸は植え替え時に元肥、成長期(春、秋)に追肥を与えるとさらに元気に成長してくれます
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料です。
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
肥料の溶け方を遅くしたもので、植物の成長に合わせてゆっくりと土に溶けだす肥料。
植物が肥料を欲しい時に必要なだけ肥料成分を与える事が出来るので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
元肥だけでも成長させることは出来ますが、もっと成長させたい方は成長期(春、秋)に追肥を行いましょう。
基本的に肥料をあまり必要としないサボテン科の植物には液体肥料ではなく、じっくりと効果があらわれる置き肥(固形肥料)がおすすめです。
置き肥を与える場合は、成長期に用土の上に置くだけです。
水やりのたびに緩効性の固形肥料が少しずつ溶け出して肥料成分がゆっくりと効いてくるのが特徴です。
固形肥料の注意点としては固形肥料が直接、株や根に触れないように注意しましょう。
固形肥料を与える時も少な目を意識しましょうね!
オススメは「マグァンプK小粒」です。
追肥のマグァンプK小粒に関しては用土の表面に一定量ばらまくだけで良いので、使い勝手も良くオススメです。
また、肥料を与えられない場面(植え替え後や植物が弱っている時)では、活力剤のメネデールなどを活用しましょう。
メネデールとは?
植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。
病気、害虫
我が家の兜丸に害虫が付いたことはありませんが、一般的に植物に発生する害虫に気を付けた方が良いでしょう。
害虫が発生しやすい時期(5月~9月)に月1回程度「オルトランDX」を用土に撒いたり、「ベニカxネクストスプレー」などの薬剤を散布しても良いです。
薬剤をあまり使いたくない場合は、葉水を定期的にしてあげると害虫予防にもなります。
葉水は植物も元気になるし、害虫予防も出来て一石二鳥だね!
最後に
アストロフィツム・兜丸は夏の時期の蒸れさえ気を付ければ、比較的育てやすい植物です。
成長期には透き通るような綺麗な黄色い花で癒してくれます。
可愛い見た目なので部屋のインテリアとしても一役かってくれそうですね(笑)
皆さんも是非、可愛いサボテン科のアストロフィツム属を迎えてみてはいかがでしょうか。
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!