鉢の種類で得意、不得意があるのは知ってる?
え、鉢は見た目がカッコよかったらいいんじゃないの?
皆さんは鉢の特徴をしっかり理解できていますか?
鉢の素材によって得意、不得意があり、用土が同じであっても用土の乾き方に大きな差が出てきてしまったり、鉢の中が蒸れやすかったり、蒸れにくかったり、様々な課題がでてきます。
この記事を読むと
プラスチック鉢と陶器鉢のメリット、デメリットを理解して、更に植物を枯らすことなく元気に育てることが出来るようになるかと思います。
それでは、解説していきます!
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プラスチック鉢
プラスチック鉢は軽くて割れにくく、使い勝手が非常に良いです。最近はカラーバリエーションも豊富で見た目がカッコ良いものもあります。
プラスチック鉢のメリット
・黒プラ鉢を使う事で鉢内部の温度を上げやすい
サボテンや多肉植物、パキポディウム(グラキリス、エブレネウムなど)は冬の休眠時には出来るだけ日光に当ててあげ鉢内を温めてあげる必要があります、その様な場合には黒のプラ鉢が最適です。
黒色のプラ鉢は日光を良く吸収し、鉢内を温める事ができます。
そうすると、冬の休眠期を体調を崩す事なく過ごす事ができ、春になるとスムーズに休眠から覚める事が出来ます。
黒プラ鉢に関しては鉢内の温度を上げやすいので「発根管理」に向いていると言われています。
発根管理とは?
海外から輸入され、根が切られて無くなっている株(ベアルート株)の根を出させること。()
・軽くて割れにくい
室内管理などで、鉢の場所を良く動かす時があります。そんな時に鉢が重いとそれだけで億劫になってしまいます。
水やりをした後、鉢の重さは土が乾いている時に比べて倍ほどの重量になるので、大きい鉢になるとますます「鉢が軽い」と言うメリットを感じます。
鉢を移動させたりの作業が増えると、どうしても一度は経験してしまう、鉢落下事件。
怖い経験!気持ちも落ち込んじゃうよね
そんな時に陶器鉢だと高確率で割れてしまい、最悪の場合破片で植物を傷つけてしまう恐れがあります、ですがプラスチック鉢だと割れないので余程の高さから落とさない限り植物自体も守る事ができます。
・植え替えが楽
プラスチック鉢は植え替えの際に、根鉢になっていたとしても、プラスチック鉢を揉んでほぐす事で簡単に植物を抜くことができます。
鉢の中が根でパンパンに詰まった状態を「根鉢」って言うよ!
そうする事で、植物の根へのダメージを最小限に抑える事ができるので、植え替え後の成長がスムーズになります。
プラスチック鉢のデメリット
・夏の時期は鉢内温度が高くなりすぎる
夏の暑い時期に直射日光に当ててしまうと鉢の内部の温度が高くなり、蒸れの原因になってしまいます。(特に黒プラ鉢は注意が必要)
夏の時期は直射日光の当たらない場所に置いてあげて、蒸れに弱い植物に関しては黒プラ鉢は避けて白プラ鉢を使用しましょう。
・通気性が悪い
プラスチック鉢の特徴として通気性が高くないと言う事が挙げられます。
通気性の高く無い鉢に保水力の高い用土を使ってしまうと、いつまでも用土が乾かずに根腐れの原因になってしまいます。
根っこが呼吸出来ないよ-
対処法としては、水はけの良い用土を使う、通気性確保のため用土にパーライトを混ぜる、鉢底石を多めに入れるなどが考えられます。
今ではオシャレなデザインの黒プラ鉢も続々と出てきています!
陶器鉢
陶器鉢は色や形がオシャレなものが多く、個性的でデザイン性が高い鉢です。
陶器鉢のメリット
・デザイン性が高い
デザイン性の高い陶器鉢に植物を植える事で見た目の印象を大きく変える事ができます。
冬の時期は鉢に植えている大抵の植物は室内管理で冬越しをします。
室内で植物自体を楽しむ事も出来ますが、プラスチック鉢だと、部屋の内観を崩しかねません。
そんなときに陶器鉢だとインテリアとして部屋の内観を壊さずに植物も楽しむ事が出来ます。
植物だっておしゃれしたいです!
・通気性が良い
陶器鉢は鉢の表面から水分を蒸発させる事ができるので、非常に通気性がよく、用土が良く乾きます。
なので、乾燥した環境を好む植物や蒸れを嫌う植物(サボテンなど)に有効です。
陶器鉢の中でも鉢の表面にツルツルした薬を塗っているもの(化粧鉢)は乾きが遅いから注意が必要だね!
陶器鉢のデメリット
・衝撃に弱い
陶器鉢は落下事故があると高確率で鉢が割れてしまいます。
鉢が割れるとその破片や衝撃などで植物の根が傷ついて弱ってしまう事があるので注意が必要です。
心のダメージも大きいね!
・インテリア性が高いが為にずっと植物を室内管理にしてしまう
植物をインテリアとして育てる方がいますが、耐陰性が無い植物は基本的に日光を好みます!
室内の日当たりの良い場所で管理しているので大丈夫だと考える方もいますが、いくら日当たりが良いとしても最近の窓はほぼUV加工がされています、そのため窓を通した光は70〜80%も遮光されてしまいます。
部屋の中が明るくてもやっぱり室外の方がいいんですね!
その事実を知らずにずっと室内管理をしてしまうと、植物が日光不足で弱り、最悪の場合枯れてしまう事があります。
成長期の植物はできる限り、外に出し日光に当てて上げる事が重要です。
・化粧鉢は通気性が高くない。
化粧鉢は、陶器鉢の表面にを塗っているので、鉢の表面から水分が蒸発する事がありません、なので保水力の高い用土を使ってしまうといつまでも用土が乾かずに根腐れの原因になってしまいます。
対処法としては、水はけの良い用土を使う、鉢底石を多めに入れるなどが考えられます。
以上がプラスチック鉢、陶器鉢(化粧鉢)のメリット・デメリットでした!
まとめ表
通気性 | 水もち | 鉢内保温 | 強度 | インテリア性 | |
プラスチック鉢 | × | 〇 | ◎ | ◎ | △ |
陶器鉢 | ◎ | × | △ | × | ◎ |
化粧鉢 | △ | ○ | △ | × | ◎ |
最後に
どうだったでしょうか?
普段何気無く使っている鉢にもそれぞれ得意、不得意があります、それを知った上で植物の特徴を知り、用土を作る事が出来ると元気な植物を育てることが出来ます!
是非、皆さんも植物の特性によって鉢を選んでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!