観葉植物・サボテン

【フライレア・紫雲丸の育て方】生育環境、日当たり、水やり、用土、増やし方まで徹底解説〜

紫色が特徴的な小型のサボテン【フライレア・紫雲丸】 

チタノタちゃん

丸っこいフォルムが可愛いサボテンですね!

独特な色合いがカッコ良いね!

笹の雪くん

この記事では実際に【フライレア・紫雲丸】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!

結論、基本的な育て方はこのような感じです↓

フライレア・紫雲丸の育て方

成長適温は18度~30度(春、秋)

日当たり、風通しの良い場所で育てる。(夏場は遮光が必要)

春、秋の成長期は用土がしっかり乾いてから、水をたっぷりと与える。

夏の時期(30度以上)は成長が鈍化するので、水やり頻度を減らして、涼しくなってくる夕方に水やりを行う。

冬の時期は休眠状態になり、成長が止まるので、月に1回~2回程度の軽い水やりで抑える。

用土は水はけの良いものを使う。(我が家は赤玉土、鹿沼土、ゴールデン培養土、軽石、パーライトを混ぜた用土を使用)

植え替えは出来れば「春」か「秋」の成長期に行う。

その他にも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!

それでは、どうぞ!

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【フライレア・紫雲丸】詳細情報

植物名フライレア・紫雲丸
原産地ブラジル南部、ウルグアイ
分類サボテン、フライレア
成長適温春~秋(18度~30度)
成長速度遅い
暑さ強い
寒さやや強い(3度以下は△)
環境日当たり、風通しの良い場所
用土水はけの良い用土
水やり成長期は用土が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える

特徴

小型の可愛らしいサボテンで、棘は小さい

フライレア属の中でも【紫雲丸】は緑〜紫の独特な色味の品種。

自家受粉ができるのも特徴

開花しなくても、蕾のまま種子ができる

笹の雪くん

一株で種まきを楽しめるのは嬉しいね!

生育環境

フライレア属はブラジル南部、ウルグアイなどに自生しています。

ブラジル南部(ポルト・アレグレ)の年間平均気温は10度から30度まで変化します↓

画像引用: © WeatherSpark.com

そのためフライレア・紫雲丸の長適温は18度〜30度で日本では春〜秋が成長期になります。

また、紫雲丸は風通しの良い乾燥した環境を好ので、出来るだけ風通しの良い環境で管理してあげましょう。

暖かい気候を好みますが、日本の蒸し暑い環境は苦手なので、気温が30度を超える時期(夏)は風通しの良い涼しい場所で管理してあげましょう。

チタノタちゃん

サボテン科の植物は高温には強いけど湿度が高い場所は苦手だから注意してあげようね!

注意!

春~秋の時期に屋内で管理をする場合は、必ずサーキュレーターを回すなどして、空気の流れを作ってあげましょう。特に夏の時期は蒸れやすいので注意が必要。

冬の時期、紫雲丸最低温度は3度と言われていますが、念のため気温が5度以下になりそうなら、屋内に取り込んであげましょう。

日当たり

紫雲丸は年間を通して日当たりの良い場所を好みます。

成長期の春(3月~5月)と秋(10月~11月)は屋外で直射日光のあたる環境で育ててあげましょう。

日光に沢山あててあげる事で徒長を防ぎ、元気な株に育てる事ができます。

チタノタちゃん

春、秋の時期でも直射日光に当てた場合にストレスカラーが出たら少し遮光してあげた方が安心ですね!

夏場(6月~9月)は日差しが強いので20%〜50%ほど遮光するか、明るい日陰で管理してあげましょう。

冬の時期(12月~2月)に室内管理をしている時はできるだけ日当たりの良い窓辺で日光を沢山あててあげましょう。

ポイント

冬の間、室内で管理していた株は非常に日光に敏感になっているので、室内管理から春先に屋外管理に切り替えた際に、すぐに直射日光に当たる管理をしてしまうと株焼けをしてしまいます。

室内管理をしていた株は徐々に日当たりの良い場所に置いて、日光に慣らしていくようにしましょう。

笹の雪くん

植物は少しずつ今の環境に順応していくから、急な環境の変化には気を付けようね!

水やり

植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。

フライレア・紫雲丸は乾燥には強いので年間を通して乾燥気味に育てます。

基本的には用土がしっかりと乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。

春、気温が15度~20度を超えてくると休眠状態からあけて徐々に成長を始めます。

休眠状態からあけてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。

紫雲丸が動き出して来たら成長に合わせて徐々に水の量を増やしていきましょう。

成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

笹の雪くん

日々の観察が大切だね!

夏(30度以上)は成長が鈍化するので、水やり頻度を控えめにして管理しましょう。

用土が中までしっかりと乾いて+4〜5日ほど空けてから水をたっぷりと与えましょう。

気温の高い日中に水やりをしてしまうと蒸れの原因になり、ひどい場合には株が腐ってしまいます。

夏場は日中を避けて、気温が低くなってくる夕方頃に水を与えましょう。

チタノタちゃん

夏場は用土が早く乾いて、水やりの頻度が多くなりがちだから気を付けようね!

秋、気温が(15度以上~30度)なら成長期です。

通常通り、用土がしっかり乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。

気温が10度を下回ってきだしたら徐々に水を与える頻度、量を減らしていきます。

気温が5度近くになると休眠状態になり成長がほぼ止まります。

冬の時期は断水気味の管理をしましょう。

月に1回程度、用土の表面が濡れるくらいの控えめな水やりを行いましょう。

笹の雪くん

水やりは暖かくなってくる朝方か昼間にしようね。

ポイント

冬の水やりは植物を「成長させる」のではなく、「根を枯らさない」ぐらいのイメージで水やりを行いましょう。

用土

水はけの良い用土を使用しましょう。

用土選びが難しい方は市販のサボテン用培養土でも構いません。

我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、ゴールデン培養土、軽石、くん炭、パーライト)を混ぜた用土を使用しています。※水はけを良くするために用土はフルイにかけて微塵を取り除いています。

ポイント

用土の作り方に関しては環境や、株の大きさ、鉢の種類などによっても変わってきますので参考程度に!

チタノタちゃん

用土作りも楽しみましょうね!

植え替え

紫雲丸は1年〜2年ごとに植え替えを行ってあげると元気に成長してくれます。

植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、しっかりと用土を乾燥させておきます。

笹の雪くん

植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!

植え替えは出来れば春(3月後半~5月)の間に行いましょう。

本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する季節までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく夏越し、冬越しが出来るようになるでしょう。

もし、「」に植え替えが出来ずに「」に植え替えを行う場合は出来るだけ根をいじらないような植え替えを心がけましょう。

」に大胆に根を整理してしまうと成長が止まってしまう「」までにしっかりと根を張ることが出来ず、調子を崩してしまうためです。

注意!

夏の時期に植え替えを行った場合、1週間程度は強い日光にあてないように管理してあげましょう。

半日陰の場所で1週間程度養生させます。根をしっかりと用土に活着させてあげて水を吸う準備ができたら通常通りの置き場所で管理してあげましょう。

チタノタちゃん

植え替えは植物の体力をいっぱい使うから休ませてあげる事が大事ですね!

植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。

笹の雪くん

害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!

植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の成長が止まっている時期の植え替えは避けましょう。

成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。

」が来て紫雲丸が動き出すまで我慢しましょう。

増やし方

フライレア・紫雲丸は自家受粉するので、種まきで簡単に増やす事ができます。

花が開花しなくても、蕾の中に種子ができる事があります。

充分に熟した蕾をとって割り、種を採取します。

気温が20度以上あるなら、発芽してくるので種まきを行う事が可能です。

保水性の高い用土に種を撒きます。

新鮮な種子であれば2〜3日で発芽します。

発芽したばかりの種子は水を切らさないように管理します。

半年〜1年ほど成長させたのち、親株と同様の管理をしましょう。

チタノタちゃん

こんなに簡単にサボテンの種まきができるなんてびっくりだね!

肥料

紫雲丸は植え替え時に元肥、成長期(春、秋)に追肥を与えるとさらに元気に成長してくれます

元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料です。

元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。

緩効性肥料とは?

肥料の溶け方を遅くしたもので、植物の成長に合わせてゆっくりと土に溶けだす肥料。

植物が肥料を欲しい時に必要なだけ肥料成分を与える事が出来るので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。

元肥だけでも成長させることは出来ますが、もっと成長させたい方は成長期(春、秋)に追肥を行いましょう。

基本的に肥料をあまり必要としないサボテン科の植物には液体肥料ではなく、じっくりと効果があらわれる置き肥固形肥料がおすすめです。

置き肥を与える場合は、成長期に用土の上に置くだけです。

水やりのたびに緩効性の固形肥料が少しずつ溶け出して肥料成分がゆっくりと効いてくるのが特徴です。

固形肥料の注意点としては固形肥料が直接、株や根に触れないように注意しましょう。

笹の雪くん

固形肥料を与える時も少な目を意識しようね!

オススメは「マグァンプK小粒」です。

追肥のマグァンプK小粒に関しては用土の表面に一定量ばらまくだけで良いので、使い勝手も良くオススメです。

また、肥料を与えられない場面(植え替え後や植物が弱っている時)では、活力剤のメネデールなどを活用しましょう。

メネデールとは?

植物の成長に欠かせない「」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。

肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。

病気・害虫

フライレア・紫雲丸は弱っていたり、乾燥した風通しの悪い環境で育てていると「カイガラムシ」が発生したり、鉢を直接地面に置いていると「ネジラミ」が発生することがあります。

カイガラムシは吸汁性の害虫で体長は2mm~6mmほどで目視で確認することができる害虫です。

繁殖力も高く殺虫スプレーが効かない個体もいる厄介な害虫で、さらに排泄物は「すす病」の原因となってしまうので、見つけ次第ピンセットなどで全て取り除き、害虫予防の為に殺虫剤を散布しましょう。

すす病とは?

植物の汁を吸う害虫(アブラムシ、カイガラムシなど)が排泄物として糖分を排泄し、その害虫の排泄物にカビが生えた状態をすす病という。

ネジラミは土の中に生息している体長2〜3mmの綿のようなカイガラムシで、サボテンの根に寄生して吸汁し、サボテンを衰弱させます。

植え替え時に必ず根を確認して、発見した場合はまず土を洗い流して、傷んだ根を取り除きます。

その後、薬剤を散布して防除し、しっかりと根を乾燥させてから植え付けます。

笹の雪くん

ネジラミの予防は地面の上に鉢を直接置かないようにしようね!

おすすめの殺虫剤は「ベニカXネクストスプレー」です。

害虫は同じ薬品ばかりを散布していると耐性を得てしまうので一つの殺虫剤を使用するのではなく、それぞれ違った殺虫剤を定期的に散布し、害虫を根絶しましょう。

害虫は一度発生してしまうとかなり厄介なので、発生する前の予防が肝心になってきます。

そのため、害虫が発生しやすい時期(5月~10月)は月に1回程度、定期的に害虫予防のスプレーを散布し、「オルトランDX」などの薬剤も活用しながら害虫予防をしておきましょう。

ポイント

薬剤は用法用量を守って使用すれば、薬害が出る事はあまりありませんが、心配な方はこまめな葉水でも害虫を予防することができます。

チタノタちゃん

日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事ですよ!

最後に

フライレア・紫雲丸は暑さ、寒さにも強く非常に育てやすい植物です。

また、フライレアは自家受粉ができるので種まきで簡単に増やすこともでき、手軽にサボテンの実生も楽しめる魅力たっぷりの植物です。

気になった方は是非、フライレアを迎えて育ててみてください!

最後まで読んで頂き有難うございます!

一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

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チタノタちゃん

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