観葉植物・サボテン

【モンステラの育て方】環境、水やり方法、用土、増やし方まで徹底解説~

観葉植物の代表格【モンステラ】!大きな葉には深く切れ込みが入り、見栄えも良いく、丈夫な植物なのでインテリアグリーンとして大人気の観葉植物です。

ビカクシダじぃ

モンステラは長く人気のある観葉植物じゃの!

1株あるだけで部屋の雰囲気が明るくなるよね!

おーきっど

この記事では実際に【モンステラ】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!

結論、基本的な育て方はこのような感じです↓

モンステラの育て方

成長適温は20度~35度(春~秋)

直射日光の当たらない日当たりの良い場所、風通しの良い場所で育てる。

春~秋の成長期は用土の表面が乾いてから、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える。

冬場は水やり回数を減らして(用土が乾いてから5日後ぐらい)樹液の濃度をあげて耐寒性を高める。

用土は市販の観葉植物用培養土がオススメ。

植え替えは出来れば4月~6月の間に行う。

水挿し、茎伏せで増やす事が可能。

そのほかにも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!

それでは、どうぞ!

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モンステラ詳細情報

植物名モンステラ(デリシオーサ、アダンソニーなど)
原産地熱帯アメリカ、メキシコなど
分類サトイモ、モンステラ
成長適温春~秋(20度~35度)
成長速度速い
暑さ強い
寒さやや弱い(5度以下は△)
気候直射日光の当たらない日当たりの良い場所
風通しの良い場所
用土水はけ、水持ちの良い用土
水やり成長期は用土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える

特徴

モンステラは葉に大きな切れ込みが入るのが特徴です。

小さい葉は切れ込みが入らないですが葉が大きくなるにつれて、深く全体的に切れ込みが入るようになります。

モンステラは耐陰性もあり、インテリアグリーンとして大人気の観葉植物です。

流通量も多く、丈夫な植物なので初心者さんにもおすすめです。

生育環境

モンステラは熱帯地域に広く自生しています。

成長適温は20度~35度で日本では春~秋が成長期になります。

また、モンステラは高温多湿で、風のあたる環境を好みます。

成長期(春~秋)は自然に風のあたる屋外で管理してあげると元気なモンステラを育てる事ができます。

ポイント

屋外管理ができず、屋内管理をする場合でもサーキュレーターを回すなどして、空気の流れを作ってあげると力強い葉を開かせてくれます。

冬の時期、モンステラの耐寒温度は5度と言われていますが、念のため気温が10度以下になりそうなら、屋内に取り込んで冬越しさせてあげましょう。

ビカクシダじぃ

寒さに当てすぎるとモンステラも落葉してしまうから注意するんじゃぞ!

日当たり

年間を通して直射日光の当たらない、日当たりの良い場所で管理します。

モンステラは耐陰性があるので、あまり日当たりが良くなくても問題なく育ちます。

ですが、光量不足だと徒長して弱弱しい姿になってしまったり、葉が黄色く変色して枯れてしまったりする事があります。

(日光不足で弱弱しくなってしまった我が家のモンステラです↓)

置き場所としては、部屋の日当たりの良い窓辺か、成長期(春~秋)なら屋外の半日陰で管理してあげると元気に育てる事ができます。

水やり

植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。

モンステラは熱帯の植物なので、成長期には非常に水を欲します。

ですが、鉢内に水が停滞したままになっていると根腐れを起こすことがあるので注意が必要です。

成長期には用土の表面が乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。

春、気温が15度~20度を超えてくると休眠状態から空けて徐々に成長を始めます。

休眠から空けてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。

モンステラが動き出して来たら成長に合わせて徐々に水の量を増やしていきましょう。

成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

おーきっど

日々の観察が大切だね!

夏はモンステラが1番成長する時期です。用土の表面が乾いたら鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。

ポイント

用土の中の老廃物を水で流して、鉢内の空気を入れ変えてあげるイメージで

秋、気温が20度以上あるなら成長期です。

通常通り、用土の表面が乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。

気温が10度を近くになって成長が鈍化してきたら徐々に水を与える頻度、量を減らしていきます。

冬の時期、モンステラは寒さに弱いので気温が10度近くになってくると成長が鈍化します。

水やり回数を減らして(用土が乾いてから5日後ぐらい)樹液の濃度をあげてあげると凍結を防ぐことが出来て、耐寒性を高めることが出来ます。

ビカクシダじぃ

モンステラも大きな株になってくると断水気味の管理で冬を越すことが可能じゃよ!

ポイント

冬の時期でも室温を20度以上保てる環境においては断水気味の管理をする必要はないです。

鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。

用土

水はけと水持ち良い用土を使用しましょう。

我が家のモンステラには市販の観葉植物用土パーライトを少し混ぜた用土を使用しています。

パーライトとは?

空気を多く含み、用土に混ぜると大量の空気を供給して、通気性を改善してくれます。

用土の中の通気性が上がると植物の根に酸素が行きわたって、根をよく伸ばして元気に成長することができます。

市販の観葉植物用土を使わない時は赤玉土腐葉土を混ぜた用土を使用しましょう。

ですが、腐葉土の使用は虫が発生する原因になるので、虫の発生を極力抑えたい方は「ゴールデン培養土」がおすすめです。

ゴールデン培養土単体か、ゴールデン培養土と赤玉土を混ぜた用土でもモンステラを元気に育てる事ができます。

ポイント

用土の作り方に関しては環境や、株の大きさ、鉢の種類などによっても変わってきますので参考程度に!

おーきっど

用土も様々な作り方があるから試行錯誤してみようね!

植え替え

モンステラは根の張りが早い植物なので1年~2年を目安に植え替えを行いましょう。

植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、出来るだけ用土を乾燥させておきます。

ビカクシダじぃ

植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためじゃよ!

植え替えは出来ればモンステラが動き出す春(4月~6月)の間に行いましょう。

本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する「冬」までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるでしょう。

もし、「」に植え替えが出来ずに「」に植え替えを行う場合は出来るだけ根をいじらないような植え替えを心がけましょう。

」に大胆に根を整理してしまうと成長が止まってしまう「」までにしっかりと根を張ることが出来ず、調子を崩してしまうためです。

植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。

おーきっど

害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!

モンステラ実際の植え替えの様子

鉢の中で知らぬ間に水耕栽培に移行していたモンステラ、完全に根詰まりだったので植え替えました↓

根が土を抱え込んでいる場合は無理に落とさなくても大丈夫です。根を傷つけない事を最優先に考えましょう。

あとは新しい用土を追加して、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えたら完了です。

植え替えは植物の体力を非常に使うので」の成長が鈍化している時期の植え替えは避けましょう。

成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。

春が来て植物が動き出すまで我慢しましょう。

増やし方

モンステラは成長期に「水挿し」「茎伏せ」で簡単に増やすことができます。

水挿し

気温が20度以上ある成長期に行います。

1.モンステラの下から、茎を剪定します。

節(ふし)とは?

根(気根)が生えてくる部分の事を言います。

2.容器(瓶など)に水を入れて、メネデールを入れておく。

3.剪定した切り口を下にして水の入った容器に節が浸かる程度にいれます。

4.直射日光を避けた半日陰で管理して、水は毎日入れ替える。

5.根が伸びてきたら鉢に植え替えて完了!

茎伏せ

水挿し同様、気温が20度以上ある成長期に行います。

1.節がついた茎を剪定し、葉を全て落とします。

2.容器に水を含ませた水苔に敷いてその上に茎を並べます。

3.半日陰で高湿度を保ちながら管理する。(密閉できる容器に入れると管理が楽です。)

4.根が伸びて、新芽が出てきたら鉢に植え替えて完了!

詳しくはこちらの記事で解説しています↓

肥料

モンステラは植え替え時に元肥、成長期(春〜秋)に追肥を与えるとさらに元気に成長してくれます。

元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける為に最初に入れる肥料です。

元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。

緩効性肥料とは?

肥料の溶け方を遅くしたもので、植物の成長に合わせてゆっくりと土に溶けだす肥料。

植物が肥料を欲しい時に必要なだけ肥料成分を与える事が出来るので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。

元肥だけでも成長させることは出来ますが、もっと成長させたい方は成長期(春〜秋)に追肥を行いましょう。

追肥として液体肥料を与える場合は月に1回~2回程度、規定より薄めた液肥を与えましょう。オススメは(ハイポネックス)です。

ですが、液体肥料を多く与える事によって起こる肥料焼けや肥料過多には注意が必要です。

春の時期、最初に液肥を与える場合は記載の分量の半分で希釈して与えてあげるのがオススメです。

肥料が上手く吸えて、成長が活発になっていることが確認出来次第、徐々に液肥の量を増やしてあげると良いでしょう。

注意!

液肥の量を増やす場合でも必ず記載されている量以上の希釈倍数にはならないように注意しましょう。

おーきっど

液肥は薄め薄めを意識しようね!

置き肥を与える場合は、成長期に用土の上に置くだけです。

水やりのたびに緩効性の固形肥料が少しずつ溶け出して肥料成分がゆっくりと効いてくるのが特徴です。

固形肥料(置き肥)の注意点としては固形肥料が直接、株や根に触れないように注意しましょう。

オススメは「マグァンプK小粒」です。

追肥のマグァンプK小粒に関しては用土の表面に一定量ばらまくだけで良いので、使い勝手も良くオススメです。

また、肥料を与えられない場面(植え替え後や植物が弱っている時)では、活力剤のメネデールなどを活用しましょう。

メネデールとは?

植物の成長に欠かせない「」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。

肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。

害虫

モンステラは害虫が付くことはあまり無いですが、乾燥していたり、風通しが悪かったり、株の調子が悪い場合は害虫が発生することがあります。

害虫が発生しやすい時期(6月~9月)に月に1回のペースで「オルトランDX」を用土に撒いたり、「ベニカXネクストスプレー」などを吹きかけると安心です。

ポイント

薬剤は用法用量を守って使用すれば、薬害が出る事はあまりありませんが、心配な方はこまめな葉水でも害虫を予防することができます。

おーきっど

日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事だよ!

モンステラを健康に保つためには定期的な葉っぱの手入れは欠かせません。

我が家では「マイクロファイバー手袋」を使用して葉を綺麗に保っています。

マイクロファイバー手袋を付けて葉を撫でてあげる事でほこりを綺麗に取ることができ、葉を綺麗に保つことで害虫予防にもなります。

モンステラは葉に切れ込みがあり、手入れが難しいですが、マイクロファイバー手袋を使用しだしてからは非常に楽になったのでおすすめです。

最後に

モンステラは病害虫に強く、耐陰性もあり非常に丈夫な植物です。

観葉植物初心者の方にもオススメの植物なので、まだ家に迎えていない方は是非モンステラを迎えてみてはいかがでしょうか?

最後まで読んで頂き有難うございます!

一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!

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