インテリアグリーンとしても存在感を放つ、大型のサボテン【柱サボテン・鬼面角】
大きなサボテンは存在感があってカッコ良いよね!
自生地では10メートル近くの大きさにもなるみたいだよ!
この記事では実際に【柱サボテン・鬼面角】を育てている私が体験談を踏まえながら育て方を解説していきます!
結論、基本的な育て方はこのような感じです↓
その他にも【肥料、病害虫】なども含めて詳しく解説していきます!
それでは、どうぞ!
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柱サボテン・鬼面角詳細情報
植物名 | 柱サボテン(鬼面角) |
原産地 | ブラジル南部・ウルグアイなど |
分類 | サボテン科、セレウス属 |
成長適温 | 春~秋(20度~35度) |
成長速度 | 遅い |
暑さ | 強い |
寒さ | やや弱い(5度以下は△) |
気候 | 日当たり、風通しの良い場所 |
用土 | 水はけの良い用土 |
水やり | 成長期は用土が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与える |
特徴
代表的な柱サボテンとして知られる(鬼面角)
大型になる品種
サボテン特有の棘がない(非常に小さい)
胴切りをして、子株を出してを繰り返すと、「ブランチ」と言われる仕立て方ができる。
胴切りをした上部はまた根を生やせて増やす事が可能。
生育環境
鬼面角(セレウス属)はブラジル南部やウルグアイなどに自生しています。
ブラジル南部(ポルト・アレグレ)の年間平均気温は10度から30度まで変化します↓
画像引用: © WeatherSpark.com
そのため鬼面角の成長適温は20度〜35度で日本では春〜秋が成長期になります。
また、鬼面角は風通しの良い乾燥した環境を好みます。
成長期は風通しの良い屋外で管理してあげましょう。
冬の時期、鬼面角の耐寒温度は5度と言われていますが、念のため気温が10度以下になりそうなら、屋内に取り込んであげましょう。
寒すぎると植物も凍傷になるから気を付けて!
日当たり
年間を通して日当たりの良い場所で管理します。
日当たりの良い環境で育てる為に、成長期(春~秋)には出来るだけ屋外で管理して日光を沢山当ててあげましょう。
7月~8月の強い日差しの時期も環境に順応できていれば葉焼けをする可能性は低いですが、根の張りが弱い株や置き場所を変えてまもない株(室内管理から室外管理に切り替えなど)は、寒冷紗などを使って遮光するか、直射日光の当たらない明るい場所で管理してあげましょう。
冬の時期に室内管理をしている時でも、出来るだけ日当たりの良い窓辺に置いて、沢山の日光に当ててあげると耐寒性も高める事ができます。(※夜間の窓際は低温になることがあるので注意!)
耐寒性が上がると、調子を崩す事なく冬越しが出来るようになるよ!
水やり
植物の水やりに正解は無いのであくまで参考程度に読んで頂き、自分の植物の環境にあった水やりを見つけて頂きますようお願いします。
鬼面角は水切れには強いので年間を通して乾燥気味に育てます。
基本的には用土が中までしっかりと乾いてから、水をたっぷりと与えましょう。
春
春、気温が15度~20度を超えてくると休眠から空けて徐々に成長を始めます。
休眠から空けてすぐはまだ水を吸う力も弱いので、少な目の水やりから開始します。
鬼面角が動き出して来たら成長に合わせて徐々に水の量を増やしていきましょう。
成長が活発になってきたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。
日々の観察が大切だね!
夏
夏も成長期です。用土が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
ですが、気温が高く直射日光が当たる場所で日中に水やりをしてしまうと鉢内部が急激に高温となり、蒸れて株元が腐ったり、根腐れの原因になってしまう事があります。
夏場は日中を避けて、気温が低くなってくる夕方頃に水やりを行いましょう。
秋
秋、気温が20度以上あるなら成長期です。
通常通り、用土が中までしっかりと乾いてから鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えましょう。
気温が10度を近くになって成長が鈍化してきたら徐々に水を与える頻度、量を減らしていきます。
冬
冬、気温が10度を下回ってくると休眠状態になり成長がほぼ止まります。
休眠状態は動物で言う冬眠みたいなものだよ!
休眠状態の鬼面角は水をほぼ吸収しないので、月に1回、株元に1〜2日くらいで乾く程度の軽い水やりをしましょう。
そうすることで、細根が完全に枯れてしまうのを防ぎ、春の休眠開けにスムーズに成長を開始することができます。
用土
水はけの良い用土を使用しましょう。
我が家の用土は(赤玉土、鹿沼土、ゴールデン培養土、軽石、くん炭、パーライト)を混ぜた用土を使用しています。※水はけを良くするために用土は必ずフルイにかけて微塵を取り除いておきましょう。
用土作りも楽しもうね!
植え替え
鬼面角は根が鉢の中でしっかりと張った方が元気に育つので2年〜3年を目安に植え替えを行いましょう。
植え替えを行う際は、あらかじめ水やりを止めておき、しっかりと用土を乾燥させておきます。
植え替え時の根へのダメージを最小限に抑えるためだよ!
植え替えは出来れば春(3月後半~5月)の間に行いましょう。
本格的な成長期前に行う事で成長が鈍化する季節までにしっかりと根を張ることが出来て、調子を崩すことなく冬越しが出来るようになるでしょう。
鬼面角を植え替える際は、できるだけ根を崩さずに植え替えを行いましょう。
根を崩さずに植え替えを行った方が植え替え後の成長がスムーズで調子を崩す事なく成長させる事ができます。
植え替えは植物の体力をいっぱい使うから休ませてあげる事が大事だよ!
植え替えを行う際は用土の中に害虫予防の「オルトランDX」と緩効性肥料の「マグァンプK」を入れておきましょう。
害虫予防の「オルトランDX」と肥料の「マグァンプK」は用土に混ぜて使える、僕たちの強い味方だよ!
植え替えは植物の体力を非常に使うので「冬」の休眠時の植え替えは避けましょう。
成長が止まっている時期に植え替えを行ってしまうと、植え替え時のダメージが回復できずに弱ってしまい、最悪の場合枯れてしまうリスクがあります。
春が来て鬼面角が動き出すまで我慢しましょう。
肥料
鬼面角は植え替え時に元肥を与えましょう。
成長期(春〜秋)に追肥を与える事もできますが、与えなくても問題なく成長してくれます。
元肥は植え替え後の根の初期生育を助ける肥料です。
元肥は虫のわかない、肥料焼けのしにくい、「マグァンプK」などの緩効性肥料がオススメです。
緩効性肥料とは?
肥料の溶け方を遅くしたもので、植物の成長に合わせてゆっくりと土に溶けだす肥料。
植物が肥料を欲しい時に必要なだけ肥料成分を与える事が出来るので、肥料焼けを起こしにくいのも特徴です。
元肥だけでも成長させることは出来ますが、もっと成長させたい方は成長期(春〜秋)に追肥を行いましょう。
薄めた液体肥料を使う事もできますが、柱サボテンの場合は肥料効果がゆっくりと効いてくる緩効性肥料がおすすめです。
オススメは「マグァンプK小粒」です。
追肥のマグァンプK小粒に関しては用土の表面に一定量ばらまくだけで良いので、使い勝手も良くオススメです。
追肥をあげる場合も少なめを意識しようね!
また、肥料を与えられない場面(植え替え後や植物が弱っている時)では、活力剤のメネデールなどを活用しましょう。
メネデールとは?
植物の成長に欠かせない「鉄」を根から吸収されやすい「イオン」の形で含む活力剤で、植物用のサプリメントのようなものです。
肥料には入っている「窒素、リン酸、カリ」がメネデールには入っていないため、肥料過多などの心配が無い事も特徴。
病気、害虫
鬼面角は病害虫に強いのであまり心配は要りませんが、株が弱っていたり、乾燥した風通しの悪い環境で育てていると「ハダニ」や「カイガラムシ」が発生することがあります。
ハダニは目視では見つける事が難しいほど白く小さな害虫で植物を吸汁し、吸汁された箇所は黄色く変色してしまいます。多く発生するとクモの巣のような糸を植物に張り巡らてみるみる増えていってしまいます。
ハダニが発生してしまった場合は水で全て洗い流したあと殺虫剤を吹きかけて殺虫、予防をしてあげましょう。
カイガラムシも吸汁性の害虫ですが、体長は2mm~6mmほどで目視で確認することができる害虫です。
カイガラムシは繁殖力も高く、殺虫スプレーが効かない個体もいる厄介な害虫です。
見つけ次第、ピンセットなどで全て取り除き、害虫予防の為に殺虫剤を散布しましょう。
我が家で使用している殺虫剤は「ベニカXネクストスプレー」です。
害虫は同じ薬品ばかりを散布していると耐性を得てしまうので一つの殺虫剤を使用するのではなく、それぞれ違った殺虫剤を定期的に散布し、害虫を根絶しましょう。
害虫は一度発生してしまうとかなり厄介なので、発生する前の予防が肝心になってきます。
そのため、害虫が発生しやすい時期(5月~10月)は月に1回程度、定期的に害虫予防のスプレーを散布し、「オルトランDX」などの薬剤も活用しながら害虫予防をしておきましょう。
日々の観察で害虫が付いていないかを確認することも大事だよ!
最後に
柱サボテン(鬼面角)は水やり回数は比較的少なくて良いので手間もかからず育てやすい植物です。
注意すべきは夏の時期の水やり過多での蒸れです。
真夏の日中に水やりをしてしまうと、鉢内の温度が急激に上がり、蒸れて腐ってしまう事があるので、水やりは必ず曇っている時か、日が沈む前の夕方にあげましょう。
それさえ気をつける事ができれば、立派な柱サボテンを育てる事ができるでしょう。
そのまま大きく育てても良し、ブランチ仕立てにしてワイルドに育てても良し色々な楽しみ方ができる柱サボテン(鬼面角)を育ててみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂き有難うございます!
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!