グラキリスの発根管理!ワクワクするね!
発根管理も楽しもうね!
グラキリスの発根管理は鮮度が大事、温度が大事、湿度が大事、色々と言われています。
今回はグラキリスのベアルート株を迎えて、発根管理をしました!
最初に、結果としては1ヶ月半で発根!(11月23〜1月8)
寒い時期でも順調に発根させる事ができました。
我が家での発根管理方法を細かく解説していきます。
グラキリス発根管理中の皆さんに少しでも参考になれば幸いです、是非最後までご覧ください。
それではどうぞ!
グラキリスベアルート株の状態
11月20日にネットで購入し迎えた「グラキリスベアルート株」触った感触はカチカチですが持ってみると少し軽く水分が抜けてる感じがします。
緑がかった色で枝ぶりもカッコよく、主根も長く残って元気そうなグラキリスです。
濡れた表皮は艶が出て、さらに綺麗な緑色に染まります。
水に濡れるとグラキリス本来の色がはっきりと分かるね!
グラキリスのベアルート株を選ぶ際の注意点としては
上記のような株に関しては選ばない方が無難です。(あてはまる株が発根しないわけではありません)
ネット購入だと重さや硬さなんかは分かりにくそうだね!
実際にグラキリスを触って見る事のできる、店舗での購入を強くおすすめします。
ネット購入で迎えたグラキリスの気になる所は傷とボディの凹み、あとは株が少し軽いくらいです。
グラキリスのベアルート株の根の辺りに付いている白いものは(硫黄)で根を切られた後の殺菌処理として現地で塗られています。
早速根付近についている(硫黄)を水で洗い流します。
主根はしっかりと残ってはいるが、「新鮮」なのか「腐り」が入っていないかが少し心配です。
グラキリスベアルート株の下準備
グラキリスのベアルート株は害虫や菌がいる可能性があるのでベニカXネクストスプレーで株自体を殺菌、消毒しました。
(ベンレート水和剤などでカビ菌の殺菌予防をするやり方もあります。)
ベニカXネクストスプレーはスプレーするだけで虫や病気を予防することが出来るので手軽でおすすめです。
主根を先の方から少しずつ切っていきます。
みずみずしい断面が見えたらオッケーです。
しかし、断面が黒く腐りが入っている場合はさらに切り詰めていきましょう。
黒い部分はだいぶ薄くなりましたが、まだ気になるので切り詰めていきます。
黒く腐りが入っていた所は大体除去できましたが、最終的に、残っていた主根は全てなくなってしまいました。
これ以上は胴切りっぽくなってしまうので、この状態で発根管理を進めていきます!
根をカットしたグラキリスをオキシベロン(40倍希釈)につけて発根を促します。
オキシベロンとは?
定番のホルモン剤タイプの発根促進剤です。
水に希釈して使用するので、希釈倍数に注意が必要。
オキシベロン希釈水はグラキリスの根周りだけが浸かるようにしてください。8時間ほどつけていきます。
8時間以上たったタイミングでグラキリスを取り出して軽く乾かします。
次に発根促進剤ルートンとベンレートを混ぜた粉をつけていきます。
ルートンは粉状の発根促進剤で、ベンレートは主にカビ菌などの菌を殺菌予防してくれるよ!
混ぜる割合はルートン、ベンレート同量で大丈夫です。
付ける範囲はオキシベロン同様、根周りだけに付けていきます。
これで下準備は完了です!
鉢、用土の準備
発根管理用の用土は無菌のものならなんでも良いと思います、私は普段から使っている用土(赤玉土、鹿沼土、軽石、燻炭)を使いました。
用土の配合が難しい方は「塊根植物の土」を使用しましょう。
発根管理の鉢に関しては、黒プラ鉢が温度が上がりやすいので良いとされていますが、正直温度のあげ方はいくらでもあるので、私は透明の鉢を強くおすすめします。
発根管理中は発根しているか気になってずっと気にしてしまったり、発根確認のたびに鉢から抜いて確認しなければなりません。
グラキリスは根を出す準備をしているのに定期的に鉢から抜かれるとグラキリスは根を出すのを委縮してしまいます。
用土から抜かれるたびにストレスがかかっちゃうんだね!
そのことから、私は透明プラ鉢を使っています。
透明プラ鉢は100均のプラスチック容器で簡単に作る事が出来ます。
プラスチック容器の底にカッターで大きな鉢底穴をあけるだけです。
雰囲気はいい感じだね!
あとは鉢底ネットを入れてあげれば、水はけ抜群の立派な透明プラ鉢の完成です。
植え込み、麻縄で固定
透明プラ鉢に植えこんで動かないように麻縄でしっかりと固定します。
用土に植えこんで安定している場合は必ず固定する必要は無いですが、出来るだけ固定しておきましょう。
根元が傷まないように固定してあげようね!
環境
11月の後半の発根管理だったので気温は少し低く、外気温は15度~20度でしたが、室内で育成ライト、ヒートマットを使用して、温度は22~28度を保っていました。
我が家で使用している「育成ライト」と「ヒートマット」です↓
冬の季節の必須アイテムだね!
透明プラ鉢には保温シートを巻き付けていたので鉢内部の温度は30度近くになっていました。
あとはサーキュレーターを使用して風の流れのある環境を作っていました。
水やり
グラキリスへの水やりは植え込んで2日後に行いました。理由としては、発根剤のルートンをしっかりと効かせるためです。
2日後、グラキリスに塗ったルートンとベンレートの粉末を流すイメージで水をたっぷりと与えました。
その後は、土が中までしっかりと乾いてから水やりの繰り返しです。
我が家の環境では7日目でほぼ用土が乾いて、10日目に完全に乾いていたので、10日を目安に水やりを行っていました。
水やりの際は毎回メネデール希釈水を与えていました。
メネデールは植物にとっての活力剤のようなものだよ!
発根するまでの記録
2回目の水やりを終えて発根管理から20日をすぎた頃、葉が生えすぎていたので、剪定をしました。
伸びた葉を剪定する理由としては葉っぱには蒸散作用があり、株内の水分がどんどん外に出ていってしまい株自体の体力が無くなってしまうためです。
蒸散作用とは?
植物中の水分が水蒸気となって植物体の表面から大気中に放出される現象。
主に葉の裏側にある気孔を通じて行われる。
葉を剪定する際に気づいたのですが、ハダニが発生してしまっていました。
非常に小さくて分かりにくいですが葉の表面についている白黄っぽい点々が「ハダニ」です。
よく観察しないと気付かない小ささだね!
ハダニは乾燥が続くと発生しやすい害虫で、葉を吸汁して、葉を弱らせてしまいます。
葉を剪定した後、ハダニを水で洗い流して、ベニカネクストスプレーを散布しました。
それからは葉水を定期的にするようにしてたので、ハダニが発生する事はありませんでした。
3回目の水やりで発根管理から30日経ったので、少し期待しましたが、まだ発根の確認はできませんでした。
その後、4回目の水やり(発根管理開始から40日)で発根確認!
何本か根が確認できます!
この瞬間は毎回嬉しいね!
発根が確認できてからは根が水を吸うので、1週間ほどで用土が完全に乾くようになりました。(10日→7日)
さらに6回目の水やり時(発根管理開始60日)
バッチリ根が増えていました。
目に見えて根が伸びていると安心するね!
あとは今までの水やりを繰り返しながら春の植え替えを待つのみです。
まとめ
↑このくり返しで大抵のグラキリスは発根させることが出来ると思います。
最後に
今回のグラキリスの発根管理は順調に発根させる事ができました。
グラキリスの発根管理で大事な事は鮮度と昼夜の温度差と多少の湿度だと思います。
あとは「用土が乾いたら水やりをする」の繰り返しです。
グラキリスは生命力のある強い植物です。
やれる事をやったあとは発根してくれる事を信じて待ちましょう。
きっと期待に応えてくれるはずです。
皆さんの発根管理が上手くいく事を願っています。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
一緒にボタニカルライフを楽しみましょう。