
今回は人気の灌木系の塊根植物「ブルセラファガロイデス」のタネを入手できたので、種まきの手順と発芽〜3ヶ月の成長記録を書いていきます。

ブルセラファガロイデス!
葉や枝を剪定すると柑橘系の香りがするみたいだよ!

成長するにつれてめくれる滑らかな表皮が特徴的な塊根植物だね!
あまり、出回っていないブルセラファガロイデスの種子の発芽に関しては気になる事が多いと思うので、種まきの実際の手順と発芽〜どんな成長をして行くのかを書いていきます。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
それでは早速どうぞ!
種まきの準備
これがブルセラファガロイデスの種子です。

「seed stock」さんで50粒購入
種の表皮はオレンジ色で分厚い感じ

ブルセラファガロイデスの種は発芽管理時にカビが発生しやすいみたいなので、メネデール希釈水にベンレート希釈水を混ぜて作り、それに種を浸して水を含ませます。


メネデールは植物用のサプリみたいなもので発芽率を高める効果があり、
ベンレートはカビ菌に効く殺菌剤でカビの発生を予防する事ができます。
※今までの経験上、ベンレートで殺菌してもカビが生える時は生えます。
メネデール&ベンレート希釈水に1日浸してからタネを撒いていきます。
種床は鉢に「赤玉土」を6割程度入れて、その上に「種まき用培養土」を3割程度敷いています。

赤玉土(小粒)の単体でも大丈夫だよ!
ブルセラファガロイデスは「光好生種子」なので、種は埋めずに用土の上に置いて、タネが乾燥しないように鉢にラップをかけて高湿度を保ちながら光に当てて発芽を促します。

環境としては、2月に種まきを始めたので、育苗用ヒートマットで鉢を温めつつ、日中は育成ライトで照らしていました。
育成ライトで照らしている昼の時間は25度くらい、育成ライトが切れる夜の時間帯は20度くらいの環境で管理していました。
発芽後の記録
2月22日(種まき〜6日後)

一部の種子が発芽し始めました。

カビが生えてしまっている種子も多数あります。

カビが生えてしまっている種子は発芽能力がもう無いので、カビが他の種子に移ってしまう前に、早急に取り除いて処分しましょう。
カビが生えた種子も一応、別の鉢で発芽管理してみましたが、発芽してきた種子は1つもありませんでした。

2月23日(種まき~7日)発芽したものは立派な新芽を展開させています。

2月25日(種まき~9日後)特徴的な葉の形がしっかりと分かります。

3月5日(種まき~16日)真っ赤な幹と鮮やかな緑の葉が綺麗です。

3月20日(種まき~31日)赤かった幹が少し白みがかって太くなり、安定してきた感じ

(ブルセラファガロイデスの根元にある幼苗はおまけで頂いたユーフォルビア・フェロックスです)


安定してきたっぽいので、1つ1つの鉢に植え替え

植え替え後は分かりやすく、葉が赤色になりストレスカラーが出ました。
4月17日(種まき~57日)


まだ小さくて分かりにくいが、幹の下部がぷっくり膨らんでいて、ブルセラファガロイデスの特徴が出てきている。

ブルセラファガロイデスは光が足りないとすぐに徒長してしまうので、しっかりと育成ライトを当てて徒長を防いであげようね!
5月18日(種まき~88日目)
ストレスカラーはマシになってきたが、あまり幹の太さは成長していない感じ


以上が発芽〜3ヶ月の成長記録でした!
最後に

ブルセラファガロイデスの種子はカビが発生しやすいと感じました。
ベンレート水和剤での殺菌もおまじない程度に思っている方が良さそうです。
結局の所、種子は鮮度が第1です、ある程度カビが生えるのは仕方ないようです。
塊根部分を作りたいなら、強い光を当てて徒長しない様に管理してあげましょう。
あとは、植え替え後は成長が鈍るので、できるだけ発芽してからの勢いのまま成長させてあげる方が早く成長してくれるかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
一緒にボタニカルライフ楽しみましょう!